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十五歳の見た夢

作者: 小宮つばさ
掲載日:2006/08/08

 聞いてください。聞いてください。

 これは私が一五歳の時の話です。



 深い深い…でもとても明るい空間の中、私はいました。

 それが夢だと気づくのに、以外にも三ヶ月かかりました。

 不思議な空間の中、いるのは私と、小さな女の子。

 腰あたりまで伸ばした黒髪が、とても目立つ女の子です。

 いつもいつも、無邪気な微笑みで私を見ています。

 私がこれを夢だと気づいてから、この空間で自由に動けるようになりました。

 ですから私は聞いたのです。

「あなたはだれ?」

 …と。

 最初、女の子は答えませんでした。

 それでも、どうしても気になり、私は聞いたのです。

 すると、女の子はこう答えました。

「知らない人」

 何を言っているか分かりませんでした。

 ですから私はまた聞きました。

 女の子はまた答えます。

「あなたの知らない人」

 知らないから聞いているのに、そう言われてしまっては…と首をひねった時です。

 いままでその空間にいなかった人が現れました。

 三十歳くらいの、背の高い男の人。

 男の人は女の子の隣に並び、言いました。

「この子は、君の知らない人だよ」

 そう言われたので、私は聞きました。

「では、あなたはだれ?」

 男の人は答えます。

「君の知らない人さ。まだね」



 そこで、私は夢から覚めました。

 夢にしてはあまりにもはっきりしている夢。

 それから何度も、その夢を見たのです。

 ある日、母との会話の途中、変な夢を見ると言ってみたのです。

 すると母は嬉しそうに目を細め、言ったのです。

「そう。あんたも、その夢を見る年になったんだね」

 どういうこと?と私は聞きました。

 すると、

「いつか…いつかわかるよ」

 と優しく微笑んだだけでした。



 十年後、私は結婚し、子供も生まれました。

 そして、あの夢を見なくなりました。

 はたして、いつから見なくなったのか…

 あの夢を見なくなったと気づいたのは子供の五歳の誕生日。

 誕生日プレゼントに、素敵な思い出をあげようと、遊園地へ連れて行ったのです。

「ママ!次、メリーゴーランド!」

 舌足らずな喋り方で、私におねだりをしてくるわが子は、誰かに似ているような気がしました。

 娘はメリーゴーランドの方へ走って行き、夫が追いかけました。

 一人で走っては危ないと、娘の腕をとって夫が娘を止めました。

 そして、娘は振り向いたのです。

 無邪気な、笑顔で。

 そして隣には、背の高い夫が。

 ――…ああ、そうか…これだったんだ…

 私は気づいたのです。

 そう。この光景は、



 そして、その十年後。

 娘がこんなことを言い出したのです。

「ねえ。おかあさん。最近、変な夢見るの」



 そう。あなたも、その夢をみる年になったんだね。

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[一言] 僕の好みの作品ではありませんでした・もっと頑張ってください
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