IRON SOUL
●ヘビーなメタルサウンドとユニークな歌詞、分かりやすいメロディを組み合わせたインパクト抜群のアルバム。
【収録曲】
1.みかんのうた (Re-Recording 2018)
2.BURNING FIRE
3.バイキンの逆襲
4.うなぎの王様
5.ネイチャーパワー
6.コインランドリーサンドマン
7.NOサーモン
8.CRUSH クリスマス
9.メタルベンチャーマン
10.German Power (Re-Recording 2018)
ヘビーメタルバンド・SEX MACHINEGUNSのアルバム。『みかんのうた』や『ファミレス・ボンバー』等、曲単位では知っていたものの、アルバムとして聴くのは今作が初めてです。
何と言っても特徴的なのはその歌詞。『みかんのうた』(今作では再録版として収録)ではタイトル通りみかんの素晴らしさを高らかに歌い上げていたり、『バイキンの逆襲』は明らかに『アンパンマン』をテーマにしていたり、『コインランドリーサンドマン』では語りを交えながら男のしょうもない妄想を描いていたり、『NOサーモン』ではサーモン嫌いをひたすら強調する……と思わせて途中で意外な展開を迎え曲調が激しくなったりと、ヘビーなサウンドに似つかわしくないユニークなものが多く、歌謡曲をベースとした分かりやすいメロディと相まって、ある種の笑いを誘ってきます。
曲調に関してはヘビーメタル一辺倒といった感じでやや単調に思えますが、歌詞のテーマの幅広さでカバーされていることもあって、個人的にはさほど気になりませんでした。良い意味でのインパクトに満ちており、「ヤバイTシャツ屋さん」や「打首獄門同好会」のようなバンドが好きな方には是非お薦めしたい作品です(まあ、バンドとしてはこちらの方が先輩なのですが)。
評価:★★★★★