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ごめんな。皆を守れそうにない。

13歳から15歳の美少女達が、湖でキャッキャウフフしております。

「お出掛けがしたい!」


 ティリーネのお願いから始まったピクニックだが、これ程の大事(おおごと)になるとは思わなかった。


 6日前の夕食の時に、何気なく皆のしたい事とかを聞いてみたら、ティリーネから「お出掛けがしたい!」という要望が出た。

 まあ、王族といえども、そういった時用の庭園が王城には有っただろうしな。


「分かった。」

「ありがとう、ユーマ様。」


 ……ティリーネや。

 あのな、「元」とはいえ王族だったんだから、そんな黒くて桃色な悪い顔を出さない!

 お母様で「元」王妃のレミリーアや「元」公爵夫人のディリアが呆れた顔をしているぞ。

 それに、新米のリエスティナやクラリーサが、「アレが、『元』王女!?」って、顔をしているぞ。


 そんな訳で、王都の南西にある湖に行く事にした。

 俺としては、全員で行くつもりだったんだが、孤児院や平民組や夫人組が辞退した。

 しかし、そうなると数的な理由で護衛が必要になった訳だ。

 ピクニックと屋敷の2ヶ所の護衛だからな。

 ……まあ、解決したけど。

 白い狐さん達にお願いしました。

 王都の外に出たくない護衛奴隷が居るから、そっちは屋敷の護衛を任せて、白い狐さん達にピクニック側の護衛を任せよう。


 グランブルム商会に行ってお願いしたら、希望者が殺到して決めるのが大変だったと、本店のヤナハさんが愚痴っていた。



 そして、準備を進めて当日は、ピクニック日和だ。

 俺は、白い狐さん達の過剰な値引きをさせない為に、冒険者ギルドに正式に指名依頼にして受けて貰った。


 ……ふ、勝った。


 しかし、今日の為にティリーネ達用の馬車をオーダーメイドで用意したのだが、此処で俺は失敗してしまった。

 急ぎであった為に、製作を白い狐さん達にお願いした事で、値引かれました。

 ごっそりと……


 だから~、普通は逆だろ~!


 勿論、材料は「魔王の森」産で、チートです。

 新米騎士程度なら凹みすら付かず、新米宮廷魔術士程度の魔法なら痕跡すら残さない物理・魔法耐性を持っているし、それ以外にも色々とやっていて、それを2台用意した。

 この馬車を引く馬は、瞬破馬王(ハイ・スレイプニルロード)のシュンの7番目の娘「ナナミ」と5番目の息子「イツハ」が担当し、俺達の馬車は引き続き9番目の娘「ココナ」が担当する。

 今回は、ティリーネ達用の馬車だから、華美にならない程度には外見も配慮した。


 カフェ組のメンバーは、ファル、ターナ、ナリア、リンス、セイラ、ティリーネ、マーシェ、ルクナ、シャルル、サナリア、エスリーナ、クラリーサ、リエスティナの13人だ。


 2つに分けたんだけど、分け方はくじ引きだ。



 何回の小休止を挟み、無事に湖に到着した。




 屋敷の居残り組side


「マイカやサヤや皆は、行かなくて良かったの?」

「レミリーアさん。私とマイカは、ちょっとした理由で辞退しました。」

「それなら、本当は気持ちが有ったのなら、何故、行かなかったの?」

「ディリアさん。いや、今は無いですよ、私もサヤも。

 まあ、未来は分からないけどね。」

「それなら、どうして?」

「サンドラさん。簡単ですよ。平等な奴隷もやっぱり序列は生まれます。今までの常識なんですから。」

「つまりは?」

「アンジーさん。やっぱりティリーネ達に手を出して貰わないと、平民組は名乗りを上げるのは無理です。」

「だから、今回は、貴族令嬢組だけで行って貰いました。誰か1人でも手を出せばユーマ様は堕ちます。」

「「「「なるほどね。」」」」



 ユーマside


 先程、妙な寒気を感じながら、とりあえず湖にかなり強めに雷属性魔法を流し込む。

 ……1分程。


 やっぱり居たよ、湖の水棲モンスター達が!

 全て回収して、昼ごはんの1品に加えよう。


 そして、各々が楽しく過ごしているし、勿論、コトネ達も武装を解いて皆の輪の中に混じって遊んでいる。


 そんな楽しい時間を過ごしていると、空気を読まない馬鹿達が近付いていた。

 気付いたのは、俺やコトネ達冒険者組と護衛の白い狐さん達だった。

 ……ヤバい!

 マジでシャレになっていない!

 奴らが来たら、何もかもが目茶苦茶になるかもしれないし、普通に奴らの存在自体が災害だ。


 ……もう、無理だ。

 ………………間に合わない。

 …………………………ごめんな。皆を守れそうにない。


「「「「「「「「ユーマ~!」」」」」」」」


 俺達に向かって、空から大地から知性あるモンスター8体が近付いて来た。

 勿論、パニックになるティリーネ達。

 しかし、護衛の筈の白い狐さん達は仕事をしない。

 そして……


「リサ! 貴女だけでも逃げて!」

「ティナお姉様、何を言っているのよ!」

「大丈夫よ。私にはコウガやランガが居るわ。何よりもユーマ様が居るのよ。」

「……そうよ!」

「ユーマ様! 私達を守ってくださりますわよね?」

「……ごめん。多分、守り切れないと思う。」

「……そんな!」

「嘘ですわよね、ユーマ様。」

「……ティリーネ、皆、ごめん。俺も皆を守りたい。

 だけど、無理なんだ!」

「ユーマ、様……」

「まさか、奴らが此処に来るなんて……」



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