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……期待以上でした。

まあ、ハッピーエンド派なので……

 ギルドマスターとお茶会(めんかい)した部屋から出て、2階から1階に降りて、討伐したモンスターの代金を貰い、冒険者ギルドから出ると、セシリア達が居た。


「待たせたか?」

「いいえ。それにご報告する事も有りましたので。」

「分かったよ、リン。」

「ユーマ様。」


 リンの話が済むと、一緒に居たリーデンザイム王国王都のグランブルム商会本店の会長「リーズ」が前に出た。


「ユーマ様、先ずは軽く食事をしませんか?」

「そうだな。コトネ達もそれで良いか?」


 コトネ達の了解を貰って俺達は、以前お願いした美味しい料理を出す店に案内して貰った。


「……此処のお店は、個室もありますので、安心してお話が出来ると思います。」


 そして、(あらかじ)め予約を取っていたのか、俺達は個室へと案内された。


「先ずは、食事にしましょう。実は密かに此処をユーマ様に紹介するのが夢だったんです。」

「それは楽しみだな。」


 ……期待以上でした。

 特にコトネとセシリアの反応が良かった。

 食べる合間に「これが民間が出す味!?」とか、「侯爵(うち)が負けた!?」とか言っていた。

 あまりの旨さに、料理がコース的な出し方だったが、全員がオススメを追加注文をした。


 俺達全員が、幸せな満腹感を味わって少し経つと報告会が始まったのだけど、予想通りで、森にも隣国のガルシアルの手の者が居て、あの大量のモンスターもその所為(せい)だった。

 勿論、森に居た悪いウサギさん、もとい、隣国の手の者は、白い狐さん達が狩っていて、グランブルム商会本店の地下に投獄している。


 次に、学園の方にも侵入していたけど、そこはセシリア達が対処していた。


 そんな報告が終わると、リーズが言った。


「ユーマ様。最近は皆が森の中に行く事で発見したのですが、フォールイダ王国と、このリーデンザイム王国の国境付近に隠れる様に存在する小屋が有りました。」

「それだけなら、報告する必要が無いよな。他に、何か有ったから、だろ?」

「はい、ユーマ様。実は、その小屋には人族の女性と2匹の神獣が居ました。」

「「「「「「え!」」」」」」

「2匹の神獣は、私達に気付いていましたが、敵意や殺意が無い為に無視されましたが、如何いたしましょうか?」

「……幾ら、神獣2匹が、その女性を守れたとしても、先は見えているな。」

「……はい。」

「向こうの出方次第だけど、話をしに行こうか。」

「分かりました。」


 この後、グランブルム商会本店の地下に投獄していた隣国のガルシアル産の悪いウサギさん達と一緒に王城に行き、引き渡した。

 その後、自分の馬車で現場に居た白狐人族の「リスタ」と一緒に向かった。


「この奥になります。」


 あ~。

 確かに感じるわ。

 魔王の森に居るルドラ達とはまた違う、「格」を持つ「何か」が出す存在感が漂い始めているなぁ。


「……う~ん。やっぱり万が一が怖いからコトネ達は此処で待機してて欲しいな。」

「……分かった、ユーマ殿。」

「……分かりました、ユーマ様。」

「……分かったよ、ユーマ様。」

「……分かったわ、ユーマさん。」

「……分かったのじゃ、ユーマ様。」

「それでは、ご案内します。」


 別に1人でも行けたけど、何か1つぐらいは接点がないと、どうなるか分からないしな。

 そんな訳でリスタに同行して貰った。


「あの小屋です。」


 近付けば近付く程に感じる濃厚な存在感だな。

 リスタは、平気そうにしているけど感じていないのか?


 ……あ、小屋の扉が開いた!

 出て来たのは、白金の毛皮に覆われたライオンとオオカミを足して割った様な四足獣で、立った状態で肩までが150cmは有るぞ。

 大雑把に見れば同じ外見だが、きちんと見るとライオンのタテガミと言える部分が、片方は青みが強く、もう片方は赤みが強い。

 それに合わせて、青みが強い方は眼も青く、赤みが強い方も眼が赤い。


 《お前は、何者だ?》

 《即、答えなさい。》


 頭に直接、話し掛けているな。


「ユーマ様、どうされましたか?」


 そして、リスタには聞こえていないと。


「小屋の中に居る人族を保護しに来た。」


 《嘘をつくな!》

 《リエスは、その人族に怪我を負わされたわ!》


 ……ん!?

 リエス?

 まさか、な。

 流石に、それは無いよな……

 そうだとしたら、出来過ぎだろう。

 でも、俺は異世界転生者だしなぁ。

 まあ、宝くじも買わないと当たらないか。


「中に居る人族に確認して欲しい。名前は、リエスティナか、どうかを。」


 《……分かった。》


 そして、青い方が小屋に入って行った。


 《何を企んでいる?》


「もし、名前が『リエスティナ』なら、次は、『クラリーサ』を知っているか、聞いてみて欲しい。」


 ……あ、出て来た。


 《お前、何故、リエスの名前を知っている?》


「……そうか、当たり、か。それなら、先程言った、もう1つも確認して欲しい。」


 《分かったわ。》


 そして、今度は、赤い方が入って行った。


 《どういう事だ?》


「もし、中の人族が、俺の想像通りなら……」


 《待ってリエス! まだ、安全か分からないのよ!》


「リサを、妹のクラリーサを知っているのですか!」


 小屋の中から、右足を引きずりながら1人の美女が現れて、赤い方の制止を聞かず話し掛けて来た。




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