表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

78/143

ちょっと待ちなさいよ!

昼ドラは、ある意味凄いですよね。

コナ○や、金田一○並みに、色々と起きるのですから。

 ぶっちゃけ、今の乱入したオッサンが、今回の黒幕だ。

 物的証拠も揃えてあるし、やろうと思えば捕らえる事も出来るが、表立って何かをしていないから、「逮捕ー!」という訳にはいかないらしい。

 独裁政権下ならもう話は終わっているけど、法治国家だから、きちんとした手順も必要で、黒幕であるオッサンは王弟であるから、国内の政治的な影響を考えないといけない為に、結果「放置」という訳だ。


 それで、何故、俺達が必要かというと、皇太子もアイリスが留学する予定の学園に通っているのだが、あのオッサンの娘、正確には連れ子で、母親は仲の悪い隣国の伯爵家令嬢の三女。

 隣国の侵略の足掛かりとして送り込まれ、隣国のスパイの妨害で防ぎ切れず結婚させてしまった。


 それで、連れ子の娘が例に漏れず、皇太子には婚約者が居るにも関わらず仕掛けくる。

 連れ子とはいえ、王弟の娘な為に強く出れず、かなり困っているみたいだ。


 そこで、アイリスや俺達の出番だ。

 皇太子や、その婚約者を守りながら、連れ子である娘の自爆を誘い、それを切っ掛けにして王弟のオッサンを政治的立場から引きずり落としたいらしい。


 ……正直に言おう。


 面倒臭ぇーーーーーーー!


 そして、特殊奴隷の法律が邪魔だーーー!


 それさえ無ければ、コトネ達を奴隷解放して、学園生活を満喫出来るのに!


 因みに、学園での俺の立場は、表向きは友人で、内情は護衛で行く事になっている。

 まあ、こんな設定は、貴族の世界では日常的らしい。

 ……うわぁ、ドロドロ。


 雑談は終わり、5日後からは、学園に通う為の準備が始まったのだが、生徒は王族も含めて寮生活が規則なもんだから、アイリスの護衛はアナスタリア王妃の侍女の娘が担当する。

 学園では、王族から伯爵位までは侍女は2人までで、子爵位以下は侍女は1人までという規則が有る。

 俺の場合は、偽造書類上は伯爵位だから、侍女2人まで付けれるから、そのままユズハとアルにお願いした。

 コトネは、偽造書類上は侯爵位となっていて、アイリスの令嬢側の友人として、男の俺では行けない所や出来ない時をお願いしている。

 因みにコトネの侍女役はセシリアとリンだ。

 それと、アークラム公爵家の子供達の案内とかは無しになった。

 ゼクゼラス殿下が「私が。」と、名乗り出たからだ。


 そして、5日後になり、短期留学が始まった。


 嗚呼、この5日間もそれなりにハードだったよ。

 先ずは、禁断症状が出始めたトリア姉さんを宥める為に、毎日神殿に行き、トリア姉さんに甘えた。

 都合6日間会って無かったからなぁ。

 どんなに心の中で言っても曇天から晴れる事はなかったし、周りも「晴れないなぁ。」と不思議に思って愚痴っていた。


 次に、困ったのが、白い狐さん達の「何か仕事をください。」と言って来た事だ。

 この王都の白い狐さん達も「極上の全身毛繕い」の為に貯蓄中らしいが、まだ目標の金額に達しておらず、しかも、俺達が何時、この国から去るか分からない以上、せめて尻尾だけでも、と思って来たみたいだ。

 夜中に王宮に居る俺に誰が忍び込んだかと思ったら、白い狐さん達だもんなぁ。

 そこで、俺は白い狐さん達に2つのお願いをした。

 王城以外の王都に隠れている隣国のスパイを周りに迷惑掛けずに確保する事をお願いして、もう1つは、美味しい料理を出すお店のリサーチをお願いした。


 それ以外にも、気分転換に王都を散策すると、舞台が中堅の商会で、起きた悪役令嬢的な冤罪劇に巻き込まれ、ジッチャンの名に賭けて的な感じで解決したりした。


 そして、今、教室の中では「これから短期留学生を紹介する。」を教室の外で聞きながらアイリスとコトネ達と一緒に待っている。

 許可が出て教室の中に入る俺達。

 やはり、貴族の子息令嬢といえども、ソレはソレ、コレはコレ、で騒がしく色々と言っている。


 俺達の自己紹介も終わり、午前中の授業が終了すると、皇太子のゼクゼラスと婚約者のラヒィーナ嬢と食堂に行こうとすると、例の「アレ」が現れた。


「ゼクゼラス、一緒に食堂に行きましょう。」

「……何度も言っているが、私は名前で呼ぶ事を許可していないのだから呼ばない様に。」

「ゼクゼラス、別に良いじゃない。同じ王族なのだから固い事を言わないで。」

「……同じではない。」


 さて、そろそろ働くか。


「ゼクゼラス殿下。この令嬢がそうですか?」

「ああ。」

「なるほど。悪いが、今日はアイリス王女殿下との食事を約束している。」

「アイリス王女殿下ぁ!」

「ゼクゼラス殿下。時間が惜しいので行きましょう。」

「ちょっと待ちなさいよ!」

「……何故?」

「私とゼクゼラスとの食事を邪魔しないでよ!」

「ゼクゼラス殿下。」

「分かった。ラヒィーナにアイリスや皆、行こう。」

「ちょっと待ち……」


 俺は、あの女「アグリーピナ」に威圧を放ち動けない様にしてから、食堂に向かった。

 しかし、見事に勘違いしていたな。

 確かに書類上の立場は王弟の娘だが、身分と権利は与えられていない。

 当然だ。

 なんせ、血が繋がっていないのだからな。

 周りも、書類上の王弟の娘だから、その対応しているだけで、形だけの物だ。


 あれから6日経つが、貴族は凄いな。

 あの不愉快な女に対して我慢しているのだから。

 だが、俺は我慢しない。

 徹底的に邪魔して妨害してやった。

 それに、あの女のリンやユズハにアルへの暴言を俺は忘れていないからな。

 だから、ゼクゼラス殿下には許される範囲内で、婚約者のラヒィーナ嬢と仲睦まじくする様にお願いした。

 まあ、政略ながら相思相愛だからこそ、恥ずかしがっていたが実行して貰った。

 業を煮やした女は、遂に分かり易い手段に出た。

 ボロを出させる為に白い狐さん達を従業員とかに化けて貰い、あの女に利用しやすい様にしたら、見事に釣れた。

 従業員に化けた白い狐さん達の1人に金を握らせて、男性従業員にラヒィーナ嬢を襲う様に、王弟の娘として命じたのだ。


 ……はい、アウトー!



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ