表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

76/143

ユーマなら、どうするの?

秘密は、何処かで漏れるものです。

「死にたくなければ、抵抗はしない事だな。」


 盗賊(偽装)20人が現れた。

 本物の盗賊は、あんなイケメンでは無いし、見事な体躯でも無いし、立派な皮鎧を装備して無いし、キズ1つも無い綺麗な長剣を持っていないっ!

 何よりも、馬車3台に護衛の騎士8人が同行する一行を選ばない!


「どうした? 早く出て来い!」


 とりあえず、最高責任者のアイリスに聞く。


「どうする?」

「ユーマなら、どうするの?」

「どうせ、失敗前提の連中だろうから、リーダー格と数人残して片付けた後、一応は『裏』を確認後に、それも片付けて、後は普通に盗賊扱いして終わる、かな。」

「それで良いです。お願いしますね。」

「分かった。」


 最高責任者の許可も貰ったので、俺達は盗賊(偽装)20人の前に出る。


「リーダーは誰だ? 交渉したい。」

「オレがリーダーだ。交渉したいとはどういう事だ?」

「交渉という名の炙り出しは終わったのでさようなら。」

「……何を言ってい……」

雷撃弾(ライトニングバレット)!」


 俺は、わざと詠唱破棄で雷撃弾(ライトニングバレット)を人数分放つと、リーダー格らしき男と、その周りに居る2人以外を始末して、この3人は両腕両足に放つ。


「ば、馬鹿な! ほぼ20人を一瞬で、しかも詠唱破棄で放つなど、不可能だ!」

「まあ、事実を否定するのは自由だが、此方からの質問に答えて貰おうか、騎士さん。」

「な、我らは騎士では無い!」

「……分かった。」

「な、何をし……ぎゃあああ!」


 俺は、取り巻き2人の内1人に、拾った剣で浅く足に刺す。


「貴様!」

「飼い主は誰だ?」

「知らん!」

「ぎゃあああ!」

「飼い主は誰だ?」

「知らん!」


 盗賊(偽装)3人は最期まで頑張りましたが、黒幕に繋がる手掛かりは無し。

 勿論、持参した装備品や武器に手掛かりはなかった。

 この後は、盗賊と同じ処理をして、俺達は先を進めたのだけど、道中、3回似たような襲撃に会い、段々強くなっていったけど、俺の1mの物差しでは、1mmも2mmも、正に誤差だった。


 そして、更に6日後に、俺達は隣国リーデンザイムの王都に到着した。

 アイリス達にちょっと待って貰い、戦利品を換金する為に、冒険者ギルドに寄った。


「換金をお願いします。」

「畏まりました。」


 俺達は待っている間に、周りのお喋りに耳を傾けた。


「聞いたか?」

「何を?」

「この国とあまり仲が良く無い隣国『ガルシアル』の王都で牢屋に投獄され取り調べ中の毒薬使いの『ポイザ』や、同じ時期に捕まった暗殺者数人が協力して脱獄したらしいぞ。」

「……マジか?」

「ああ。隣国『ガルシアル』に居たダチが言っていた。」

「それで、どうなった?」

「分からん。」

「……そうか。まあ、そんな危ない奴らに狙われる理由が無いオレらには関係無いな。」

「まあな。」


 他の所では……


「最近、アナスタリア王妃が元気が無いらしい。」

「何処で、そんな情報を手に入るんだ?」

「幼馴染みが、王城の下働きでな。」

「そうか。しかし、早く元気になると良いな。」

「そうだな。」


 また他の所では……


「知っているか?」

「どうした?」

「何でも、隣国『フォールイダ』の第3王女アイリス殿下が短期留学でこの王都に向かっているらしいぞ。」

「本当か?」

「ああ。王城で働いている兄貴が教えてくれた。」

「そういや、お前の兄貴は、王城の文官だったな。」

「ああ。自慢の兄貴だ。」

「それで、それを知ってどうするんだ?」

「何も。ただ、今日中にも着くらしいから、バラしただけで、大した理由は無いな。」

「王女か……。姿、見れるかな?」

「無理だろ。」

「そりゃあ、そうだ!」


 ……本当、何処にでも居るんだよな、喋ってしまう人。

 この後、換金が済んで、俺達は王城に向かった。

 因みに、換金額は金貨5枚になった。


 そして、リーデンザイムの王城に到着した俺達は、国王と王妃の名代(みょうだい)のアークラム公爵夫妻と、アイリスと同学年の次男リーラグと三女リリナが出迎えた。


 後で、聞いたんだが、アークラム公爵の正妻「アマリス」と第1側室「アマンサ」は親友で両実家とも仲が良いらしい。

 争うようなら、正妻と第1側室の両方が仲裁に入る為に、両方の子供は腹違いとは思えない程、母親達に負けず仲が良いらしい。


 今日は、此方のアークラム公爵家で一晩お世話になり、明日、王宮での挨拶が待っている。


 学園に通う時に、俺達の世話役になる2人と交流を深め、翌日のスケジュールを確認した。


 翌日、堅苦しい「ご挨拶」が済み、今、俺達は王宮のプライベートルームみたいな部屋に、リーデンザイム国「ゼクスラン」国王に、王妃の「アナスタリア」に、皇太子「ゼクゼラス」と多分、宮廷医師の4人と俺達とアイリスが居る。

 因みに、他の王子王女は、皇太子の地位簒奪の可能性の為に居ない。


「しかし、心配症のカートの告げ口で、兄上に無駄な迷惑を掛けてしまったわ。」

「アナスタリア王妃様、我が父はそんな事を思っていませんから、ご安心ください。」

「アイリス。今まで通り、『アナス叔母さん』と言っておくれ。」

「……はい。アナス叔母さん。」

「それで、兄上の手紙には、信頼出来る者を同行させている、と書いていたが、その方達がそうかい?」

「はい。私達王家が最も信頼する者達です。」

「アイリス。『王家』と言った意味は分かっているの?」

「勿論です。彼には、あの『短剣』を渡しています。」

「アイリス、あの『短剣』とは、私も知っている『あの短剣』よね?」

「はい。」

「……ふむ。それなら、『強さ』と『人柄』を試す必要は無いわね。」

「アナスタリア王妃、よろしいでしょうか?」

「良いわよ。」

「ありがとうございます。未だに、お身体に残る毒は如何しますか?」




暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ