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色はちょっと黒いけど、美味しいのか?

投稿日が、「あの日」だったので、後半を差し替えました。

 確かに、相手が俺じゃなかったら、神殿の権威で泣き寝入りだし、周りの冒険者達も自身に実害が無い以上は黙るだろう。


 しかし、残念だが相手は俺だ!

 地獄に墜ちるんだな。


「さて。神殿の司教で、俺の事を『あの御方』と呼ぶと言う事は、『あの場』に居たという事かな?」

「はい。」

「こいつの父親の仕事は?」

「王城で文官として働いています。」

「お爺様!」

「黙っていなさい!」

「でも……」

「いいから!」

「貴方には、まだ『神の慈悲』があるかもしれないから、神殿に行こうか。」

「ありがとうございます。」

「お爺様?」


 こうして、俺達は神殿に場所を変えた。


 神殿の豪華な応接室


「私の為に慈悲を掛けて場所を変えてくださりありがとうございます。」

「まあ、俺としても、あの御方の品位をこれ以上、下げたくないからな。」

「そう、ですな。」

「お爺様! 何故、そんな態度を取るんだ!」

「バカモン! ホストは、知らないからそんな不遜な事が言えるのだ!」

「だから、このガキは何者なの?」

「この御方は、創造神である女神イシュトリア様の愛し子『神の子』だ。」

「お爺様、何故、そんな嘘を言うの?」

「嘘じゃない。事実だ。」

「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だー!」

「あまり好き勝手に言っていると、あの3人みたいになりますよ。」

「黙れ、ホスト!」

「……お爺様。」


 因みに、ポンコツホストと一緒に居た仲間の3人は、神殿の違う普通の応接室で待機という名の軟禁中だ。


「まあ、俺としては、白金貨3桁の罰金で3倍なんて、払えないだろうから、こいつは鉱山送りをお勧めするよ。後、こいつの父親の事は王宮に報告する。貴方はご自由に。ただ、女神イシュトリア様は貴方を見ている事をお忘れなく。」

「……はい。」

「お爺様……」


 この後、2人は退室して、俺はアルに説明した。


 ……アルは、トリア姉さんに向かって感謝の言葉は真剣に述べていた。


 神殿を出た後、王宮に手紙を送って処理を任せた。


 大分経って神殿から報告書が届いた。

 内容は、あのポンコツホストは、奴隷に堕ち鉱山送りになったが、あの爺さんが私財を殆どを投げ売った為に20年で解放されるらしく、その私財は、冒険者ギルドの俺の口座に振り込まれていた。

 その爺さんは、地方の教会に赴任して余生を生きて行くらしい。

 ポンコツホストの父親は、ポンコツホストを断罪が出来ず、だからと言って、被害に遭った女性も無視出来ず、救済に奔走していたみたいだ。

 因って、ポンコツホストとは、縁を切って平からのやり直しで収まったらしい。

 取り巻きの3人は賠償行脚の後、実家に連れ戻されて事務仕事に永久就職した。


 そして、数日間が過ぎて、クラリーサとエスリーナも、お風呂での交流に強制参加させられていた。

 3日間は、顔から鎖骨まで、リンゴちゃんだったよ。


「依頼達成だー!」


 実は、昨日、出会って意気投合して共同で依頼を受けた冒険者パーティーが居て、2日目の今日、依頼が達成したという訳だ。

 先輩風を吹かすが性格の良い連中で、冒険者ギルドで依頼達成を報告して報酬を受け取ると、パーティーのリーダーのキスタが言った。


「最近、王都で有名な店に連れて行ってやるよ。ユーマ達には、ちと行き難い店だろうからな。」

「本当か!」

「ああ。」

「それは楽しみだ。」

「それじゃあ、皆、行こうぜ!」


 ……此処かよ。


「いらっしゃいませ。何名様ですか?」

「ティリーネさん。今日は新しいお客を連れて来たよ。」

「ありがとうございます。」

「だから、今日は、全員で10人だ。」


 そして、働いている皆の視線をチラチラ受けながら案内された席に着いた。

 そう言えば、今日は新商品の御披露目の日だったなぁ。


「いらっしゃいませ。今日は何にしますか?」

「ティリーネさん。アレは何?」

「アレは、今日発売した新商品です。」

「色はちょっと黒いけど、美味しいのか?」

「はい。皆が虜になりました。」

「それなら、それでお願いするよ。皆も良いよな?」


 全員が賛同して決まった。


「この店はな、最近出来た店でな。最初は旨い飯屋だったんだが、途中から『アイスクリーム』と、後から『プリン』とか言う甘くて冷たいお菓子を出す様になったんだ。」

「ソウデスカー。」

「そして、何よりも、美少女と美女の店員だ。スタイルも良くて顔も良くて、頭も良いし、言葉も綺麗で良い匂いで、悪い所無しと言いたいが、たった1つだけ残念で憎たらしい事があってな。」

「ソレハナンデスカー。」

「全員が奴隷だと言う事だ! 誰だ、主は!」


 その、ごめんなさい。


「あんな美少女を、幾ら奴隷だからって働かせるのか?」


 俺が居なくても生きていける様にしたかったからな。


「お待たせしました。『チョコレート』です。」


 キスタが熱くヒートする前に注文した品がテーブルに並べられていった……


 が!


 俺の前にだけ、俺1人で食べきれるか不安な大きさの「ホール」が置かれ、ティリーネ達が1人1人順番に笑顔で、生クリームでホールチョコに虹の様にハートマークを重ねていった。


「おい! ユーマ?」

「……はい。」

「どういう事だ! 説明しろ!」


 キスタに詰め寄られた時、厨房にマイカの姿が見えた。

 ……おい!

 お前の、その顔から、心の声が聞こえるぞ!


 黒い笑みで「計画通り!」ってな!


 その場では、以前、ティリーネを助けたから、そのお礼だろうと誤魔化した。



 マイカ、いつか泣かせてやる!


暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

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