まあ、「もう遅い!」がな。
セシリア達は、実力も付いたからこそ、麻痺しています。
ワイバーン討伐の意味を。
「なっ!? オレはそんな事を認めないぞ!」
「別にお前に認めて貰う必要はない。」
「どういう事だ?」
「お前の雇い主であるセオドラ辺境伯から全権を任せられたセニアお嬢様が許可したからだ。」
「……あ!」
やっと、お互いの立場と身分を思い出したか。
まあ、「もう遅い!」がな。
「セニアお嬢様の言葉は、セオドラ辺境伯の言葉と同義であるし、セニアお嬢様の命令は、セオドラ辺境伯の命令だ。」
「……あああ……」
そして、執務室や自室を家宅捜査すると、本棚の裏側の隠し部屋からは裏帳簿や脱税で横領した金貨を発見して、本に偽装した犯罪に関わる契約書とか、床に敷いた絨毯の下に隠した収納から違法な薬物等や、執務に使っている机の引き出しの2重底から違法な人身売買の契約書類が出た。
自室からは、違法な媚薬や、違法な方法で性奴隷にした町の人達のリスト等が発見され、地下の牢屋には、「分からせている」最中の年頃の女性達が囚われていた。
その後は、執事の部屋や、メイド達の部屋、それ以外の全ての部屋も調べた。
……この館の半数は「黒」だった。
だから、セニア嬢は、補充する人員をどうするか悩んでいたから、「黒」だった奴らを奴隷に堕として働かせたら、と。
更に、外部で協力をしていた犯罪者共も、見つけ出して奴隷に堕として、労働力を確保した。
後、町に居る「白い狐」達にもお願いする事で、アゼランジアの健全化は、治療が必要な人達以外は3週間という異例の早さで完了した。
町の健全化する中で、アルの最初の主を探し出して、再会を果たした。
アルのスッキリした顔を見て、俺達も「良かったな。」と思ったよ。
因みに、アルの最初の主は、この町で治療院を開いていて、アルには、町の外でやる薬草採取の時の護衛として購入したらしい。
まあ、本音は、7才の娘さんのお姉さんにと考えていたらしいが、理由は娘の「お姉さんが欲しい!」だったからだとか。
全ての引き継ぎが終わり、帰りは馬車2台で帰る途中で、行きで出現しなかった盗賊が現れた。
アッサリと盗賊のアジトも含めて処理が終わり、街道から少し離れた所で、盗賊11人を焼却していると、ワイバーン5匹が現れた。
セニア嬢側とアルが大騒ぎする中、俺はのんびりしながら、言った。
「尻尾の毒針を切り落としたワイバーン1匹をセシリア達が討伐してくれ。残りは俺が片付けるよ。」
「分かった、ユーマ殿。」
「分かった、ユーマ様。」
「分かりました、ユーマ様。」
「分かったよ、ユーマさん。」
「ユーマ様、妾は?」
「アルはセニア嬢達を護衛しながら、見学な。」
「……分かったのじゃ。」
コトネ達が頑張っている中、俺は片手間で4匹のワイバーンに麻痺の魔法からの身体の傷だけを回復魔法で治療して、瞬間冷凍で凍死させた。
アルには、アゼランジアの空き時間に、俺達と模擬戦を繰り返していたから、俺の物理戦闘の強さは知っていたけど、今回、俺の魔法を見て驚いていた。
俺は無言で、アルの顎と渇目を回復魔法で治療した。
そして、都市ファブリーザに到着して、そのまま領主館に直行して報告へ。
その結果、「やはり、セニアの婿に!」と言われたが丁重に断った。
あの後、ビリカは特にメイド修行で女性的な魅力を身に付けたが、我が家に帰れば少なくとも、その魅力が減少するのは残念だと思う。
いや、鍛冶職人を着飾って置いてどうすんの?
既に、白い狐さん達にお願いして、我が家に鍛冶場の設置をお願いしている。
勿論、可能な限りビリカの意見を尊重して。
そんな訳で5日掛けてゆっくりと王都に帰った俺達は我が家に到着して、アル達を皆に紹介した。
クラリーサ、エスリーナの2人は、レミリーラに任せた。
2人共、レミリーラとは違う国だったが、彼女が「元王妃」だと知って驚いていた。
そして、2人の俺を見るジト目は、一生涯忘れる事は無いだろうと思った。
ビリカは、ビリカの為に設置された鍛冶場に行くと、「おお~!」となっている。
ビリカには、言ってみた。
この際だから、ダメ元で、理想を言ってみたら、と。
用意された道具には、不壊魔鋼石や魔銀鋼石とかをふんだんに使っている。
実は、この2つが魔王の森で採れる鉱石だったりする。
その結果、お金を払って揃えた場合、「黒金貨100枚」以上必要だと教えてくれた。
更に、要所要所に、魔王の森の深層に潜むモンスター素材を使っており、素材集めにルドラ達にお願いしたら、嬉々として引き受けたらしい。
どうやら、アランの自慢話(俺との模擬戦)で、フラストレーションが貯まっていた様だ。
その後、俺達はアルの装備を調える為に、例の鍛冶工房に行き依頼をした。
アル、素材の名前を聞いて、「え!?」って青い顔をしていたので、屋敷に戻った後、コトネ達に話している俺の秘密を話した。
そして、俺やコトネ達も何も言わず、俺はアルに洗浄を掛けた。
その日の夕食では、既にカフェで働いていたクラリーサやエスリーナは興味津々で、デザートのアイスクリームを待っていた。
……そして、その日の夜、屋敷の花摘みの個室の内4つは、クラリーサ達4人が占拠していた。
だから、皆で食べ過ぎは良くないよと、言ったのに。
翌日はまあ……、休日にした。
アル達は、夜通しで疲れているだろうしな。
更に翌日
アルと一緒に、冒険者ギルドに行った。
「ガキは帰りな!」
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