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差別する理由が無いぞ。

「お仕置きです。」

「娘が可愛い過ぎるのがいけないんじゃあ~。」

 あの時のユズハの顔色は何か有ると思って聞いてみた。


「実は……」


 まあ、多種族が存在する世界の「あるある」だった。

 暴力や両親の死等に因る別離から起きる混血児の差別だ。

 自然と混血児は、どちらにも属する事が出来ず、姿を消す様になり行方不明になる。

 ユズハ自身は経験は無いが、両親から知識として聞いていたらしい。


「なるほどな。」

「ユーマさんは、どう思いますか?」

「別に、なんとも思ってないぞ。助けて欲しいと言ってくれれば、無条件で手を差し伸べるぞ。」

「……ユーマさん。」

「流石はユーマ殿だ。」

「ユーマ様は、混血児に対して差別しないのですね。」

「その通りだ、リン。差別する理由が無いぞ。」

「私も見習わないとな。」

「セシリアなら、大丈夫だ。」

「ありがとう、ユーマ様。」


 そうなると、最近の他国のクーデター等の出来事はその混血児を悪用する奴等が黒幕かもしれないな……


 そんな中、俺達を呼び止め、善意でお金をくれる人達が、8人現れた。

 そう、盗賊だ!


 俺達は、彼らに笑顔で応え、実家(アジト)を教えて貰い、預けていた貯金箱(ためたおたから)を回収しに行くと、10人の囚われた人達、いや、獣人族の人達が居た。

 ……しかも、着ている服が豪華なのが1人居るな。


 とりあえず貯金箱(ためたおたから)等を回収してアジトの盗賊共を処理した後に、囚われた獣人族達を出して、事情を聞いてみた。


「……助けて頂いて感謝する。私は、虎人族のファラ。」

「……助けて頂いてありがとうございます。私はファラ様の侍女でエピナと申します。」


 そして、何が有ったかと言うと、俺達の次の目的地の都市「ファブリーザ」の領主の娘「セニア」とファラは友人関係で、遊びに行った帰りに盗賊に囲まれ、油断から人質を取られ、捕まったみたいだ。

 それが昨日の事だった。

 後、侍女付きだからファラの身分を聞いたら、ファラは、最寄りの獣人族の国「ライガード」の筆頭公爵家令嬢だった。

 因みに三女。

 そんな偉い身分なら、同行者の人数増やせば、と言ったら、見習いの1人を除いて、ファラも含めた9人で獣人族の町1つを制圧出来る戦力らしい。


 つまり、人質になったのは、その見習いだろうな。


 さて、昨日今日の事で運良くファラ達の持ち物や馬車等も無事だったから、「さようなら~。」と思っていたけど、案の定「待ってください。お礼がしたいので一緒に獣人国に来てください。」と言われた。


 ……断わる事が出来なかったよ。


 俺とファラ達は、コトネ達と合流して、ファラ達の獣人族の国「ライガード」に行く事になった。


 途中で、ファラ達を知っている商人と出会ったから、王都の屋敷に送る手紙をお願いした。

 とりあえず、「獣人族の国ライガードに行く。」という内容だな。

 商人だから、利用するのは商業ギルドだろうから、手紙輸送の料金を聞いて、依頼料込みのお金を渡して頼む事にした。


 道中は全て夜営で過ごし、6日後には獣人族の国「ライガード」の国境に到着して、VIP用の門で並ぶ事なく通過して、更に3日後に、ライガードの王都に到着した。


 補足だが、道中の移動速度は、「付いて来れないのなら、置いて行くぞ。」と言っている様な速度だった。


 ……まあ、余裕だったけどな。


 中世の馬車と、現代の日本人が作った美学な馬車を一緒にして貰っては困る!

 勿論、化学物質製品は作れないから使ってない。


 流石に王都となると、人族の王都と比べても遜色ないな。


 そして、一際立派な屋敷に到着すると、正面玄関口から、戦場を生きた歴戦の勇者みたいな外見の虎人族の男性が飛び出して、ファラに抱き付こうとしたが、ヒラリと躱した上に、その流れのままにファラは、その男性に延髄蹴りをかまし、壁に激突させた。


「ファラは恥ずかしがり屋さんだなぁ。」

「……お父様。」


 あの激しい激突をスルーする周りの人達から、この激突が日常だと言っている。


「お父様、お客様の前ですよ。」

「これは失礼した。私は、ファラの父親『カイザル』だ。」

「初めまして。ユーマと言います。」


 そして、握手するのだが、段々握る力が強くなってきている。


「それで、ファラとはどんな関係かな?」


 更に強く握ってきているが、俺も同じ様に強く握り返す。

 お互いに笑顔で握手しながら、どんどん強く握り合う。

 こういう場合は、負けると損するからな、負けられない戦いとなる。


 終いには、お互いの足下に無数のビビが入った所で、カイザルにはファラが、俺にはコトネが終了の頭叩きのツッコミが入った。


 パコーン! ×2


「お父様、いい加減に止めてください!」

「ユーマ殿もだ!」

「「……はい。」」


 そして、何故か事情を話す為に通された場所が、敷地内に有る闘技場だった。


 ……はい、分かりました。


 娘を助けてくれた事には感謝するが、だからと言って、娘に男を近付けるつもりは更々無い、という訳ですね。

 そして、こうなった以上は、娘と日記交換から始めても良いかの確認がしたいと、いう訳ですね。


「ファラ、何が有ったかは、お母さんに話しておいて。」

「……ごめんなさい。そうさせて貰うわ。」


 そして、俺は腰に差していた武器を異空間収納に仕舞う。


「さて、始めますか?」



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

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