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白金貨を10枚だと!

健康診断の結果から遠ざけた反動が……

 帰り道は、馬車をお断りして徒歩で帰った。

 実は、全身筋肉痛で身体をほぐしたいからだ。


「痛つつっ……。やっぱり、気配り全開で手抜きをすると、筋肉痛がキツいな。」


 俺はグランブルム商会本店に寄って、神殿系祭壇付きの小屋の建築をお願いしに行ったのだが、既に手配済みらしい。


 神殿に白狐人族が紛れ込んで潜入しているー!


 ……我が屋敷に到着すると、屋敷の反対側に既に土台の基礎は終わり家屋の部分に取り掛かっている。

 あの様子だと、遅くとも明後日には完成だな。

 因みに、グランブルム商会本店で聞いた内容は、日本風に言うと、1階は祭壇スペースで、2階が2LDKになる予定らしい。

 代金は、預けた魔王の森のモンスターの売買から引くと言っていたが、本当かなぁ?

 ま、流石に実費が掛かっているから大丈夫だろう。


 ……多分。


 主要メンバーを集めて説明した。

 元日本人の転生と、女神イシュトリアに義弟として溺愛されている事以外を伝えると、全員が「やっぱり!」という反応だった。


 ……あれ?

 結構、覚悟を決めた上で、だったんだけど……

 やっぱり、小説とは違って、現実(リアル)だと実際はこんなもんなのかなぁ?

 まあ、皆が大丈夫なら良いか。




 ユーマが登城中のレミリーア他主要メンバーside


「嘘! ユーマ様が、真実『神の子』だったなんて!」

「しかも、女神イシュトリア様の祝福を受けている!」

「更に、ユーマ様の為に、御降臨された!」

「ユーマ様は『神の子』だから、それに仕える私達は奴隷だけど『神の子の従者』!?」

「……皆。ユーマ様に不必要な負担を掛けさせない為に、もし、ユーマ様が何か話されても普段の対応するのよ。」


「「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」」




 ユーマside


 皆への説明は済んだし、午後からは何をしようかなぁ。

 そんな事を考えながら市場に行ってみると、かなり疲労感漂う人が店先に居た。


「どうした?」

「ん? あ、ああ。折角、王都で一旗揚げようかと思って準備をして店を持ったんだがな、客が来ても何にも買っていかないんだよ。」

「そりゃあ、御愁傷様。」


 俺の一言で、更に疲労感どころか、悲壮感が出た為に店の中を見る事にした。


 店の中は色々と置いてあるな。

 何かの木の棒だったり、何かの穀物だったり、黒い液体だったり……


 ん!

 ……まさか!


 俺は、木の棒を嗅いでみる。

 ……バニラの香りだ。

 俺は、穀物を手に取ってみる。

 ……米だ!

 俺は、黒い液体を舐めてみる。

 ……醤油だ!


「店主、これらは?」

「ああ。木の棒は結構良い香りだと思ったからで、その穀物と黒い液体『セイユ』は、東方の国から輸入した食料と調味料だ。」

「先ずは、有るだけ買う。」

「そうか……って有るだけ! それに、先ずは!」

「ああ。定期購入させて貰いたい。」


 正直、米と醤油は諦めていた。

 コトネから話は聞いていたが、コトネが奴隷にされた事で無理かと思っていた。

 ……が、普通に買える以上は買い占めだ!


「後で、グランブルム商会から人を寄越すから、そいつと話を進めてくれ。」

「……は? あのグランブルム商会! あんた、グランブルム商会の者か!」

「安心しろ。店主の今までを横から奪うつもりは無いが、手離すつもりも無い! だから、グランブルム商会とは対等な取り引きをして、最低限、この3つは定期購入出来る様にして欲しい。」

「わ、分かった。」

「とりあえず、今、言った事が嘘では無い証拠として、白金貨10枚渡しておく。」

「はあ!? し、白金貨を10枚だと!」

「ああ。そして、商人なら、この好機を逃すな。」

「わ、分かったぜ!」


 そして、店主「ベリアス」から、「バニラの香りがする木の棒」と、「白米」にしか見えない穀物と、「醤油」の味がする「セイユ」という黒い調味料を全て売って貰った。


 俺は直ぐに、グランブルム商会に行き、ヤナハに話を通した後、安全を確認したコカトリスの生卵1つ5kgを10個に、クラマ経由で見つけた砂糖と同等の甘さを持つ岩塩みたいになっていた「岩糖」から精製したそのまんまの「岩砂糖」を30kgを、何とか4割引きで購入した。


 そして、我が屋敷に帰ると、マイカとサヤも呼んで研究を開始した。

 何度もトライ&エラーを繰り返して1週間後に、カフェレストランのメニューに「バニラアイス」を加えた。

 まあ、その3日前には、完成して皆で美味しく頂いたが、味見に参加した者達は、毎朝毎夕の庭でのランニングを始めた。



 あん。

 ……冷凍庫だと?

 ちょっと遠出をして、氷雪に閉ざされた山脈の奥に居る「ブリザードジャイアント」の魔石で作った。


 ……冷凍庫の量産?


 無理!

 環境の厳しさだけなら、「魔王の森」以上な上に、「ブリザードジャイアント」は、動かない時は、完全な岩山に擬態するから、見つけ難い上に、討伐推奨ランク「A」だ。

 俺でさえ、クラマからのモンスターとしてのアドバイスが無かったら無理だった。

 他の異世界ラノベなら、氷雪系のCランク辺りのモンスターの魔石を使っていた。

 だけど、この世界の場合だと、このブリザードジャイアントの魔石でやっと、日本製レベルの冷凍庫になったからな。

 未来は分からないが、現在では量産は無理だ。

 何よりも、あんな寒過ぎる所、2度と行きたくねぇ!

 後は、毎朝、皆でローテーションを決めて魔力を込めれば問題無し、という訳だ。


 因みに、俺、マイカ、サヤは、コカトリスの生卵を使って、濃厚な卵かけご飯を堪能しました。

 そして、「すき焼き」を皆で舌鼓を打った。


 後の商品展開はマイカに丸投……、いや、こほん。

 マイカに全権を託して、俺達は冒険の旅に出発だ!

 ……え?

 待て?

 カフェレストランで問題が起きて、俺が出ないとダメ?

 ……分かった。



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