……賽は投げられた後だった。
軽い、サービス回です。
王都の我が家に到着して、皆にレイラ達を紹介を済ませ、レイラはリーゼの相棒に、レミラは庶務に、ミーアは本人希望でメイド見習いになった。
そして、レミラとミーアは「考えた末の結論です。」と言って、俺の奴隷になる事をお願いされた。
俺も必死になって「止めた方が良い。」と言ったが、決意は固く俺には気持ちを変える事が出来ず、晴れて2人は俺の奴隷になった。
そして、直ぐに冒険に行こうとしたら止められた。
「幾ら何でも、もう少し私達の為にも居てください。」
と、レミリーアに言われたし、後ろでは元貴族令嬢奴隷が全員で「うんうん。」と頷いている。
……そして、その日から暫くのんびりする事にしたのだが、異世界チーレム主人公の「あるある」が俺を襲った。
マジで有るなんて、夢どころか妄想でもしなかったイベントが起きた。
確かに、人生の目標の1つとして「ハーレム」を挙げたよ。
でもな、そんなのは、6才や7才の少年が「プロ野球選手になる!」や「プロサッカー選手になる!」って、言っているのと同じレベルだ!
「ユーマ様、お風呂の準備が整いました。」
「分かった。ところでレミリーア、皆は?」
「それぞれの仕事に行っています。」
「分かったよ。」
……あの時のレミリーアの笑顔で察していれば……
いや。
手遅れか。
……賽は投げられた後だった。
………………まあ、脱衣場にほぼ全員分の着替えが置いていたのに気付かなかった俺が間抜けだっただけの話だ。
「お風呂~……え!?」
「さあ、ユーマ様。先ずはお髪とお身体を洗いましょうね。」
「え、え、え!」
「はいはい。お身体が冷えますので行きましょう。」
……救いなのか失敗なのかは分からないが、とりあえずは、少年少女が15人以上が居ても問題無い浴場だった。
そして、皆がきちんと風呂用の服を着ている事で「謎の光」や「やけに濃い湯煙」や「水に浮くオモチャ」が必要無い事は救いだった。
勿論、水に濡れても透けない仕様だ。
……え?
何で透ける仕様にしなかったのか、だって?
そんなのはな、高校か大学の女子寮にたった1人だけ居させられている男の恐怖を知っている奴だけ言え!
……俺はバイトで、その恐怖を知っているんだよ……
そして、皆がローテーションで頭を洗い、身体を洗われたのだが、何とか「象さん」だけは死守した。
風呂に入っても、同じ様にローテーションで左右から引っ付かれた。
最後は、俺の右側にコトネが居る。
……左側は居ない。
「皆、左側の勝負はこれからよ!」
「おー!」×風呂に入っている少女達
後は、皆で他愛のない会話が続き、お風呂イベントは終了したのだった。
因みに、不参加は、レミリーアを始めとした大人組と、その家族と護衛組とマイカや、サヤ等の孤児院組だ。
お互いに奴隷とはいえ、貴族令嬢が入る風呂は遠慮したのだろうな。
そして、マイカとサヤは前世感覚で、「混浴なんてやっぱり……」だったらしい。
俺は、茹でダコ直前まで美術品的な景色を堪能した。
いや、本当に綺麗だった。
翌日も、何事もなくてお風呂イベントは続行された。
2日目は、我がカフェレストランで、客として軽く頂いたが美味しかった。
特別扱いは止めろと言ったが止めて貰えず、男性客から睨まれたりした。
3日目は、神殿に行き寄付をした後、個室を借り、邪魔しない様に念を押してから、3時頃までトリア姉さんと仲良く過ごした。
後、お布施や寄付は常識の範囲内にしている。
4日目、冒険者ギルドに行って王都周辺の事を聞いたら、戦闘力Dランクで捕獲難易度Aランクの「ヴェノムバード」の群れが発見されたらしい。
このヴェノムバードは、毒を撒き散らしながら逃げるのだが、その毒が問題だった。
先ず、気化する上に毒性が維持され、その毒にやられると、丸1日は、身体中が痒みに襲われる。
次に、その毒を過剰摂取すると、毒性が変化して膀胱に過剰反応を起こす。
ある程度の覚悟もしているが、無関係な人達の前で「垂れ流し」は嫌だ。
……と、いう事で、捕獲難易度Aランクの訳だが、焼くと旨いんだ肉が!
特に塩焼き!
このヴェノムバードの毒は熱を通せば簡単に消える。
今日は焼き鳥パーティーだぁー!
俺は風魔法を使って、ずっと追い風を維持して毒を食らわない様にしてヴェノムバードの群れを全て捕獲した。
一応は、羽根、嘴、爪は換金出来るから、冒険者ギルドに報告ついでにソレらを売ったが、受付嬢からは「肉は売らないのですかぁ?」と、涙目上目遣いで言われたが断った。
だって、俺と対応していた受付嬢は涙目上目遣いだったけど、それ以外の受付嬢は、血に飢えた獣の目をしていたからな。
この涙目上目遣いの受付嬢の頼みを受けたら、確実に4割は持っていかれる、と確信したからな!
そして、全員参加の焼き鳥パーティーを開催した。
楽しくって旨かったなぁ。
しかし、楽しいのは此処までで、5日目は、「強欲」が服を着た様なクズが訪れた。
午前中、庭でのんびりしていると、事前予約も先触れ無しで誰かが訪れた。
「ユーマ様、神殿本部の司祭と名乗る男と護衛らしき傭兵が8人来て面会を求めていますが、如何いたしますか?」
「……まあ、会うよ。」
「畏まりました。」
果てしなく嫌な予感しかしないが、仕方なく会う為に、外周玄関に到着した。
開けると……
「遅いわ!」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




