表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/143

閑話~国家連合宗主国

今後の布石を混ぜてみました。


次は、27日の午後9時です。


 宗主国国王side


 儂の代も平和が続いていると思っておった。

 確かに、王宮占星術師が約5年前に、「神の子」か「魔王の子」か、どちらかが生まれたと言っていた。

 しかし、どちらであったとしても、我々でも分かる「何か」が起きている筈だと判断したが何も起きず、その結果、貴族達を抑える事が出来ずに国を惑わしたとして、王宮占星術師を王都追放せざるをえなかった。

 重要な判断をする前の参考に良く重用していただけに残念だ。


 そして、あの王宮占星術師の言葉は真実であった。

 我が国や他の国々にとっても貴重な鉱物が採れる場所は、かなり危険なモンスターが生息する森に入らねばならないのだが、そこに八魔将と名乗る知性あるモンスターが森を守る様になった。

 あの森に生息するモンスターは本当に危険で強い為、最低でも一個師団の戦力が必要なのだが、奴らは軽々と蹴散らしていた。

 まあ、数人が犠牲になる程度で殆どが生還出来たのは助かったが。

 しかし、生還出来た者達の調査から、あの王宮占星術師が言っていた事が真実だと証明された。

 勿論、謝罪と今後の対応の為に、王宮占星術師を探したのだが、未だに発見されていない。

 そして、噂を聞いた他国からの要請で、他国の森への調査を許可した。

 当然、利権は押さえたがの。

 その結果は、儂らの一個師団と同じ末路で、数人の犠牲者を出して帰って来た。

 それ以外の他国の軍も参加したが、結果は同じだった。

 この事から、国々の意見は一致し、未知なる存在「魔王」の誕生を認め、国の境界を越えた脅威となった。

 そして、王宮占星術師の言葉を思い出し、「魔王の子」が誕生したのなら、「神の子」も誕生したのかもしれないとなり、国々で「神の子」を探す様になった。

 各国は、王宮占星術師の言葉から現在5歳の子から、途中からの覚醒の可能性を考慮して15歳までの子供の中から、素質や可能性の有る子供を集め教育を施している。

 15歳までを集める理由は、16歳になると、殆どが変化や覚醒が起きないからだ。

 覚醒とは、何らかの理由で突然目覚める力で、その力は場合に因っては国を揺るがす程になる。

 八魔将1体で軽々と一個師団を蹴散らせる様な桁違いのモンスター相手には、此方(こちら)は覚醒に賭けるしかない。

 この考えは他の国々でも同様だ。

 そして、八魔将は、今の所は防衛のみだが、攻勢に出られたら対抗出来ないかもしれん。

 集めた子供達の教育を急がせる必要が有るかもしれんな。


 約1年半後には彼らは、あの魔王の森の八魔将や魔王に挑む勇気ある者として「勇者」と呼ばれる様になる。




 宗主国騎士団長side


 現在、私達の前には可能性有りという事で集められた5歳から15歳の子供達が集められている。

 事の発端は、国王陛下の提唱された「魔王」誕生に因る対抗手段としての「神の子」探索からで、子供達やその両親には、新たに新設する予定の「特殊近衛騎士団」の候補という事で話してある。


「ぼく達が頑張れば、騎士団に入れるんだよね?」

「ああ。悪い事をしなければ騎士団に入れるぞ。そうすれば離ればなれになった家族にお金を送って楽をさせる事も腹いっぱいに食べる事も出来るし、素質が有って頑張り次第で、家族を王都に呼んで一緒に暮らす事も出来るぞ。」

「わー!」

「勿論、毎日が痛くて苦しくて辛いかもしれないが、既に騎士団に入っている騎士達も同じ様に苦しんで来たんだ。お前達も同じ様に頑張らないといけないぞ。」

「……はい。」

「しかし、頑張った先には、家族の笑顔が待っている。」

「はい!」

「良し! その意気だ!」


 約1年半の鍛練を経て、4人が「勇者」と呼ばれる程の実力を身に付ける事になる。





 王宮占星術師side


 私は、5年前までは王宮占星術師として暮らしていたわ。

 仕事内容は多岐に渡るけど、主に国王陛下の相談役になるけど、あの日、私は私自身が信じられない占いが出たわ。

 それが、「神の子」か「魔王の子」誕生だった!

 でも、それ程の存在なら、何か起きる筈だと言われたけど、結果は何も起きなかったわ。

 そして、国を惑わしたとして、王都追放にされた。

 あれから、5年経つけど私は、ここ2年で飛躍的に成長して国を越えて商売をする大商会「グランブルム」に拾われて働いている。

 そんな中、風の噂で「魔王」が現れたらしいわね。

 今まで、国の為に頑張って来たのに、そんな私の言葉を信じなかった奴らなんて知らない!



 天の声


 確かに異変と言うか、お姉さんと化した女神イシュトリアの「ユーマ、行かないで!」に因るガン泣きで、実際に天災級の大豪雨が有ったのだが、そこは毎年豪雨が発生する場所だった為に、「今年は特に激しいなぁ。」程度になり、認知されなかった。



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。



裏設定

グラン→大いなる者→支配者→司

ブルム→ブルームーン→青い月→蒼月


注:青と蒼は違う色ですが、そこはスルーしてください。


それと、「天の声」は、作品の主人公を含めた神々も全員が聞こえません。

ですから、「転スラ」や「蜘蛛ですが」の様な扱いではありません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ