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第2部プロローグ

短編のつもりだったのですが、長編にしました。


 皆に了解を貰ったからちょっとレミリーア達が居るマテリヒナに回り道になるが寄ってみた。

 ……まあ、旅に回り道は付き物だよな。


 そして、レミリーア達が居る町「マテリヒナ」に到着した。

 裏に廻り皆の所に行くと、言葉のやり取りに慣れている元貴族令嬢達がホールを担当し、孤児院の年長組が厨房のお手伝いをしていた。

 表に廻ると順番待ちが並んでいたから、俺達は暫くのんびりした後、表から客として入った。

 それなりに時間を空けたがまだ客は居た。

 ……って、言うか、この時間を狙って来た客だな。

 ホールで動く彼女達を凝視している。

 見ているだけだから、彼女達も我慢しているのだろう。


「いらっしゃいませ。……ユーマ様。ようこそお越しくださいました。どうぞ、こちらです。」

「普通に頼むな。」

「はい!」


 しかし、「普通に頼むな。」と言ったのに、案内した()、注文を聞きに来た()、お冷やを出した()と、全て交代しながら来たわ。

 しかも、笑顔で!

 周りを見たら、案の定、「殺意だけで人を殺せたら……」みたいな顔をしている。


 先に入っていた客が全員が店を出た後、この喫茶店の店長にして裏の孤児院の院長を兼任している元他国の王妃のレミリーアが俺達の前に出て来た。


「お帰りなさいませ、ユーマ様。」


 この後は、レミリーアから近況の報告を聞き、皆にコトネとユズハを紹介した。

 ……ただ、コトネの喫茶店での座った位置、今、立っている位置で、コトネの俺にとっての精神的な立場を察したみたいで、「一番の席は駄目かぁ。」とか、「残念~。」とか、「一緒に居られないのは不利よぉ。」とか言っていて、レミリーアは苦笑いをしていた。


 そして、きちんと正当な支払いを済まして店の外に出ると、多種多様な男共が居た。


「おい、ガキ! 誰の許しを得て、オレの大切なファルちゃんに色目を使ったぁ!」

「ガキ! ボクの花のナリアに近付くな!」

「ガキ! ターナに近付く害虫め!」

「ガキ! リンスさんは渡さないぞ!」

「ガキ! セイラたんはお、オイラの嫁なんだな!」

「ガキ! ティリーネ様に不釣り合いだ!」


 ……ガキ呼び連発に、俺、キレても良いかな?


「ふっ。」

「……教育したれ!」

「「「「「「「「おおー!」」」」」」」」


 1分後


「強ぇ……」

「何者だ?」

「ユーマ様、どうかされましたか?」

「レミリーアか。いや、彼らは俺の立場を知らないみたいでな。」

「左様でございますか。お疲れ様です。」


 レミリーアは、そう言うと頭を下げた。


「……え! レミリーアさんが頭を下げた!」

「この町の領主にも下げなかったのに!」

「皆さん。私達の首に奴隷紋が付いていますが、意味は分かりますよね?」

「……あ、ああ。つまり、レミリーアさん達は誰かの奴隷だと言うのだろう?」

「そうです。」

「……ま、まさか!」


 あ!

 気付いた人が出た!


「そうです。ユーマ様が私達のご主人様です。」


 そう言うと、何時の間にかレミリーアの後ろにティリーネを筆頭に、皆が貴族式の綺麗なカーテンシーを、俺に向かってやった。


「この喫茶店と裏の孤児院。そして、レミリーア達の全ての決定権を持っているのが奴隷主である俺だ。」

「……そんな……」

「どうする、レミリーア。」

「奴隷主であるユーマ様に全て従います。」

「「「「「「「「従います。」」」」」」」」

「じゃあ、王都に行くか。」

「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」

「……え!?」

「それだけは止めてくれ!」

「知らんわ。」

「お、オイラの嫁が……」

「お前の嫁じゃなえよ!」

「あああああ……」

「良し。40秒で支度しな!」

「ユーマ様? 流石にそれは……」

「あ、ごめん。つい使いたい台詞だったんで。」

「はあ。」


 こうして、短い間だったが、レミリーア達はこの地を去る事になるのだった。


「ちょっとユーマ様! 私は『滅びの呪文』を一緒に言うつもりは無いわよ。」


 そう言いながらマイカとサヤが俺の前に来た。


「しかし、急よね。」

「まあ、確かに急だがな、頭の中では、それなりに考えていたんだぞ。」

「そうなのですか、ユーマ様。」

「ああ。そう言う訳で、王都に引っ越しな。」

「分かったわ。」

「分かりました。」


 それから3ヶ月間は、俺達は王都とマテリヒナを往復を何度もしながらレミリーア達の受け入れ体勢を進めた。


 ……そして、セシリア達からジト目で「ほら、やっぱりね。」と言われた。

 だが、買ったり拾ったりではないからノーカンだ!


 実費は、以前に委託した黒竜(ブラックドラゴン)とワイバーンが有ったから、そこから引いて貰った。


 ……本当に引いていると良いんだが。


 そんなある日に、王都の屋敷の管理を任せている白狐人族から、自分達で頑張るつもりなら、厨房等に後1人か2人は欲しいと言われた。

 後、屋敷の警備をする者も必要だと言われた。

 実は、屋敷の管理を任せている白狐人族は、俺に対して厳しく言う人にお願いした。

 そうしないと、トリア姉さん同様に甘やかされるだけで終わってしまうからな。


 そんな訳で、俺はグランブルム商会に「魔王の森」の浅い所で出現するモンスターを幾つか売って、いざ、奴隷を買おうとして所持金が足りません、という恥を掻かない様にした。



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