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第1部エピローグ

短編から長編に変更します。

次回から第2部が始まります。

 あれから3日間は、確認と手続きで大変だった。

 後始末を学園長達に丸投げしても、やはり、俺達がしないといけない事があり疲れた。


 そして、あの3人「カモエ=マオス=タールブ」と「スザー=ジダユ」と「デーヒツ=ミチケアー」は、蓋を開けてみると、かなり黒い事をしていた。

 学園所有の物品や薬剤なんかを裏で流して私腹を肥やしたり、獣人族の違法奴隷の計画を練っていたり、学園の女生徒を他国に売る手筈をしていたりと、死刑よりも軽い刑罰が無かった。

 つまり、ゴブリンのスタンピードが、その計画を隠す為の「隠れ蓑」だった訳だ。

 そんな訳で、学園を救った俺の意見が通り、死を願う毎日を老衰で死ぬまで続けて貰う事になった。


 更に、この3人を裏から操る黒幕が居たみたいだけど、当然の様に後を追える様な形跡や情報は残していなかったりする。


 そして、今日は、ユズハにとって、大切な日になる。

 フルネームは、「ユズハ=ブランジェ」が、この学園に残るか俺達と共に行くのか、答えを聞く日だ。


「本当に良いのか?」

「はい。」


 そうか、ソレがユズハの答えか。


「分かった、一緒に行こう!」

「はい!」


 その答えに、学園長は確認を求めた。


「ブランジェ。本当に良いのね。」

「はい。私、このまま学園に居たら、前に進めない様な気がします。だから……」

「良いのよ。ブランジェが決めた事なら私達は、邪魔したりしないし、反対しないわ。」

「ありがとう。ホキーア学園長。トルハー副学園長。」

「帰りたくなったら、何時でも帰っておいで。此処はブランジェの家なんだから。」

「はい。トルハー副学園長。」

「ユーマ君。それにコトネ達。ブランジェを頼みましたよ。」

「任せて欲しい。」


 そして、俺はホキーア学園長と、奴隷売買の手続きをして正式にユズハは俺の奴隷となった。

 勿論、奴隷環から奴隷紋になり、ユズハの譲渡金は白金貨3枚となり、奴隷商がきちんと計算したら、この金額になった。

 そもそも、何故、ユズハは魔法学園に預けられたかと言えば、先ずは残念ながらユズハの両親は既に他界している。

 理由は、獣人族狩りに襲われてユズハを人質に取られた為に抵抗出来なかった。


 そして……


 ユズハは両親を失ったショックで魔力が爆発的に増大し、その魔力を近くを移動していたクラマが察知して、駆け付けてクラマが獣人族狩りを皆殺しにしたが、ユズハの魔力は治まらず、最後は奴隷の強制力で抑えるしか無かった。

 そして、抑えた状態の魔力では、白狐人族の中では生きていく事が出来ずに悩んだ末に、クラマに相談して只の狐人族として魔法学園に行く事に決めたらしい。



 さて話を戻すが、ユズハに水球(ウォーターボール)とかを放った悪役令嬢風の女生徒と取り巻きの女生徒2人は、罰が(くだ)ったが内容は通常課題の10倍が課せられた。

 本人達は、「罰金刑の方がマシですわー!」らしい。

 次に、棒読みな演技でタオルをあげたり、サンドイッチをあげたりしていた女生徒2人とは友達となって、……そして、ユズハは2人のモフモフの餌食になった。


 ユズハが俺の奴隷になって2週間が経ったが、先ずは、王都の例の鍛冶師にユズハの装備品をお願いしに行って、とんぼ返りで魔法学園に戻り、ユズハは遅れていた学業を頑張った。

 元々ユズハは優秀で、10日後にはこの学園で学べる義務学習の全てを修めた。

 簡単に言えば、ユズハは、この世界に於いての高卒資格を手に入れた。

 これで、王宮魔術師になれる最低限の条件を満たした事になるが、ユズハ自身は入る気は全く無いみたいだ。

 後は自分から学ぶ事になり、本人次第となる。

 残った数日間は、ユズハは、あの2人と親好を深めた。


 そして、出発の日だ。


「ユズハさん。何時でも会いに来てくださいね。」

「ユズハちゃん。私もだよ。」

「うん。ラシアさん、カリスちゃん。私も会いに来るから待っててね。」

「待っていますね。」

「待っているよ。」


 うんうん。

 女の子の笑顔は絵になるなぁ。


「それと、ユーマ様。」

「俺?」

「はい。ユズハさんは私達の大切な友人です。だから、悲しませる様な事をしたら許しませんよ。」

「私も。」

「大丈夫だよ。リン達3人を見れば分かるだろ?」

「分かっていますわ。言いたくなっただけですわ。」

「私達のユズハちゃんだからね。」

「それじゃあ、行くね。ラシアさん、カリスちゃん。」

「「うん。」」

「行ってきます。」

「「行ってらっしゃい。」」


 こうして、俺達は国立魔法学園を後にした。


 馬車での移動中は、ユズハはずっと「魔力制御」と「魔力操作」を続けていた。

 なんともご都合主義な事だが、ユズハは種族を越えた友人が出来た事で魔力の暴走が無くなったのだ。

 まあ、大切な存在を失ったから暴走したのだから、大切な存在が新たに出来た事で暴走が無くなった、という事だな。

 だから、後はその膨大な魔力を制御出来る様になれば良いから、ユズハはずっと「魔力制御」と「魔力操作」の鍛練に励んでいる。

 (つい)でにリン達も一緒にやっている。


「ユーマ殿。」

「どうした、コトネ。」

「ユーマ殿には感謝している。」

「藪から棒にどうした、コトネ。」

「故郷に居たままなら、或いは、ユーマ殿以外のご主人に買われていたら知る事は無かっただろう。」

「何を?」

「自由に生きる、という事を。そして……」

「そして?」

「誰か1人だけを思う事を、な。」

「コトネ……」

「ユーマ殿。私自身まだ自覚したばかりだ。私は、この気持ちをゆっくり育てたいと思う。」

「分かった。」

「ユーマ殿。皆と共に歩み、ユーマ殿の隣は私が居たいと願う。」

「ああ。それで良い。俺も隣にはコトネが居て欲しい。」

「ユーマ殿。」

「コトネ。これからも皆と一緒に冒険をしていこう。」

「ああ。」

「俺達の冒険は、まだまだこれからだ!」





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