ユーマ殿、何か違う意図で言わなかったか?
新キャラにしてやっと出た正ヒロインのコトネです。
漢字で書くと「琴音=亜久=神代」になります。
また、この話から午後9時投稿になります。
場所は、貴族街や商会街に近い所で、かなり広い庭付きの元伯爵家のタウンハウスを買い取ってビフォーアフターなリフォームした。
大通りに近い方に喫茶店を建て、反対側に孤児院を建てたのだが、何故か、孤児院と喫茶店との共用になる住居部分を俺が言った部屋数では全く足りないと言われた。
セシリアが言うには、俺がまた令嬢奴隷を買ったり拾うだろうから、と言われた。
そんなにポンポンと出来るか!
しかし、リンとセシリアの冷たいジト目。
う~ん。……解せぬ。
結局は、元伯爵家屋敷と変わらない大きさのマンションみたいな感じになった。
5階建てで最上階は俺達冒険者組と来賓用の部屋のフロアになり、4階から下が令嬢奴隷達の個室になる。
個室は、リビングに寝室に客室にキッチンやトイレや風呂を完備している。
それと、各階には大浴場も有る。
そして、1階は孤児達の大部屋15人用を5つに4人部屋を4つに1人部屋を4つに、院長等の管理者の部屋や応接室を用意した。
そんな訳で、グランブルム商会の文字通りの「全面協力」の下で準備をして、オープンとなった。
土地購入での貴族相手の交渉や、家屋建築でのドワーフ達との交渉や、家具類を作成しているエルフ達との交渉等。
そして、冒険者ギルドで喫茶店や孤児院の見廻りや護衛に関する交渉も全てグランブルム商会が担当した。
実費は俺が払ったが、どれだけの値下げ交渉をしたのか、怖くて聞けていない。
後、オークションの昼休憩で知った母子家庭の3人は、そのまま喫茶店や孤児院の方をお願いした。
同じくオークションの時に捨て値で売られていた少女達も、一緒に頑張った男爵令嬢のルクナが居るから安心するだろうしな。
管理維持は、暫くの間はグランブルム商会にお願いした。
人数が増える様なら、順番に持ち回りで共同部分を掃除等をやって貰おう。
さて。
奴隷主としての責任は果たした所で、次は、冒険者としての話だ。
王都のオークションで初めて自分の為だけに買った東方の美姫「コトネ=アーク=カミシロ」には、リンやセシリア同様に冒険者になって貰い、装備品も前回と同じ所にお願いした。
その結果は、なんとも和風寄りな4人組になった。
俺は、黒のタートルネックを下に着た頬に十字傷な青系衣装に腰に日本刀で、靴はブーツ風。
コトネは、朱色系の戦巫女な衣装に手甲に足甲付き靴はブーツ風で背中に薙刀、左腰に日本刀で、右腰に小太刀。
セシリアは、白系軽鎧に手甲足甲付きで靴はブーツで、左腰に細剣。
リンは、黒系忍装束風の衣装に靴も黒系ブーツで、両腰に短刀を差している。
それで、セシリアだけ少し浮くので、和風な飾り意匠を至る所に付けている。
そのお陰か、何も知らない人が見たら、セシリアがリーダーだと思うだろうな。
更に言えば、男は俺1人だから、見る人に因っては、俺は雑用係に見えるかもな。
それはそれで面白いけどな。
コトネは、俺に関する事を聞いて驚いていたけど、自前の魔改造馬車には特に驚いていた。
材料は俺が出した。
チート呼びが相応しい内容で、材料の殆どが魔王の森からのを使い、木材なら、ハイ・エルダートレントを使い、足回りの車軸や車輪やスプリングやボールベアリングには、幻魔騎士を使い、箱馬車の箱の部分には間に挟んだ断熱断冷代わりに古代竜の皮膜を使っているし、車輪には弾力性が馬鹿みたいに高いモンスターの皮を使っている。
中に敷いているクッションやソファー等や敷物は、不死鳥の羽毛や氷神狼の胸毛と暴風虎の胸毛を混ぜた物を使っている。
馬車の馬は、瞬破馬王シュンの9番目の娘が馬に化けている。
それなのに、外見は地味!
此処、重要であり、自慢だ。
「外見を派手にすると、盗賊は兎も角、それ以外の厄介事が絶対に来るだろうからな。」
「ユーマ様、盗賊は良いんだ。」
「うん。盗賊は、俺達に臨時収入をくれる良き隣人だからね。」
「ユーマ殿、何か違う意図で言わなかったか?」
「気の所為だよ。」
「……そうか。」
さて、コトネのプロフィールだ。
名前は、コトネ=アーク=カミシロ
性別は、女
種族は、人族
称号は、雷鳴戦姫
備考:東方の公爵に該当する「公家」の惣領娘で、戦場では雷属性の魔法を特に用いた為、「雷鳴戦姫」と呼ばれる様になる。
普段は、武の鍛練に励み、様々な事を勤勉に学び、芸術を嗜み、学友にも恵まれていた。
しかし、敵対する公家の罠に掛けられ、裏切りの冤罪を被せられて、冤罪の証拠を集める前に、強制的に奴隷に堕とされ、東方の地より追放となる。
……と、こんな感じだ。
因みにコトネの外見は、銀髪朱眼のストレートポニーテールで白肌だ。
それと、罠に嵌められた動機は、コトネが帝(国王)の婚約者候補に上がったという「噂」からだ。
実際は、コトネには全然その気はなく、どころか、嫌悪感を持っていた。
だから、奴隷になった事で、絶対に帝の婚約者になる事が無くなったのは嬉しいが、家の人達に迷惑を掛けた事は心苦しいと言っていた。
そして、奴隷への不安は移動中の扱いが他の奴隷とは別格だった為に無く、下手な主人には買われないだろうと思ったらしい。
そんな訳で、俺達は馬車に乗り込み王都を出て南に向けて進んでいる。
特に意味は無い。
とりあえず、北から南下して王都に着いたから、そのまま更に南下してみただけ。
そして、王都を出て30分くらい過ぎた頃に、臨時収入が現れた。
「コトネ。君の実力を知りたいから、魔法無しで1人残して片付けてくれ。」
「承知した。」
「おらぁ! 死にたくなければ、武器を捨てな。」
「へへ。そうだぜ。まあ、その後は、オレらの上で踊って貰うがな。」
「ぶへへ。おでは、下で泣き顔がみたいんだな。」
「……醜悪な。死ね。」
コトネがそう言った瞬間、コトネを囲んでいた臨時収入の8人の内、7人がコトネが振るった薙刀で倒れた。
「お見事!」
俺がそう言うと、コトネは優雅な一礼をした。
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。
この世界の名前の法則
コトネ=アーク=カミシロの場合は、「コトネ」が名前で、「アーク」が貴族以上が付き、「カミシロ」が家名になる。
名前だけなら、村以下の出身で、家名が付けば町以上の出身で、中付きは貴族以上となります。




