表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

35/143

さあ、吐け!

今回は、食後2時間くらい過ぎた頃を推奨します。

気分を僅かとはいえ、害する可能性があります。

 ……結構旨かった昼食を食べ終わると、ヤナハさんが話し掛けて来たんだけど、何、その言いたい事が有るんだけど言えない、みたいな顔は?


「どうした、ヤナハさん。」

「……実は、自由に使えるお金が白金貨50枚を越えまして……」


 まさか、アレか?


(つがい)が居るのですが……」


 ……やっぱりアレか?


「……やっぱり仕事を済ましてからにします。」

「あ、ああ。分かった。」

「それでは、合計金額ですが、金貨で35380枚になります。つまり、白金貨353枚に大金貨8枚になります。手続きや雑費を合わせまして協力料として、白金貨3枚と大金貨8枚をいただきます。」

「そんな端数じゃなくて、白金貨50枚ぐらい取れば良いのに。」

「いえ。そういう訳にはいきません。」

「分かった。」


 そして、俺は白金貨350枚を受け取る。


「それで、『全身毛繕い』は何日が良い?」

「……え、あの、その、……み、3日後にお願いします。」

「分かった。時間は?」

「……午後からお願いします。」

「分かった。」


 そこには顔が真っ赤なヤナハさんが居た。

 いや~。

 王都のオークションは良いね。

 昼休憩が2時間取っているから、ゆっくり出来る。


 ……そんな事を考えたのがいけないのか、襲撃された。


「此処に居たのね!」

「アイリス!」


 スパーン!と扉が開けられ、入って来たのは、この国の第3王女アイリス殿下と侍女と護衛3人だった。


「さあ! 説明して貰うわよ。さあ、吐け!」

「……何の事だ?」


 とりあえず、誤魔化せ!


「しらばっくれているんじゃないわよ! 何処で手に入れたのよ、『竜宝水晶』を!」

「見つけた。」

「何処で?」

「冒険者として言えない。」

「……くっ! 良い事! いつか吐いて貰うわよ!」


 そして、アイリス達は、来た時と同じ勢いで退室した。


「……竜宝水晶の原材料は言えないなぁ。」

「そうですね。」

「すまない、アイリス。」


 原材料がアレなのに、何故希少性が有るかというと、野生でのコアラの離乳食と同じだからだ。


 さて、とりあえず物品は買わなかったから、「ボクが買う筈だった物だ。寄越せ!」みたいなテンプレも無いし、ゆったりしていると、そんな事を考えたからか、「チェーン」が発生した。


「姉さんを返せ!」

「正当な契約を交わしたんだから無理だ。」

「姉さんを返せー……」


 ドップラー現象みたいに、変声期前の声を出しながら少年は退場させられていた。

 ヤナハさん達と別れた後、適当に歩いていると、そんな場面に出くわした。


 関係者らしき人に聞いてみると、母親の薬代が高く、とうとう姉が自ら奴隷商に身売りしたらしい。

 納得してない下の子が先ほどの子らしい。

 何でも、王都でも中堅に入る商会だったのだが、その商会の会長である父親が事故で亡くなり、結果として没落してそれなりの借金が残った。

 母親が頑張ったのだが、身体を壊し寝たきりになり姉が働きに出たが稼ぎが足らず、遂に姉は身売りを覚悟したらしい。

 姉を買った奴隷商がまだ善人寄りだった為、王都のオークションに出品して、手に入ったお金から借金返済分と薬代を出す約束をしたらしい。

 ……偽善だけど、まあ良いか。

 俺はヤナハさんにちょっとしたお願いをした。


 そして、オークションが再開された。


「さて。皆様、お待たせいたしました。オークションを再開いたします。先ずは、犯罪奴隷からです。」


 野郎はパス。

 犯罪奴隷の女性の中に見覚えが有る様な赤毛の女性が出品されたけど、俺は知らん。


 そして、次の借金奴隷に出品が始まり男性はスルーして、女性の出品が始まった。

 そして……


「次です。とある商会の長女13歳ですが、父親の事故死から没落して借金を返せなくなり奴隷になった者です。先ずは、金貨1枚からです。」

「金貨2枚。」

「金貨3枚。」

「金貨5枚。」

「金貨……」


 あの()だな。

 俺は、グランブルム商会の席に座っているヤナハさんに目線を向ける。

 向こうも気付いた様だな。


「金貨48枚だ。」

「金貨60枚。」

「金貨75枚だ。」

「金貨80枚。」

「金貨95枚。」

「金貨100枚だ。」

「……」

「金貨100枚が出ました。他に居られませんか?」

「……」

「それでは、番号11番の金貨100枚の方に決まりました!」

「「「「「おお!」」」」」


 良し!

 落札出来たな。

 因みに、今回も番号が「11」だ。

 ……ぶっちゃけ、デキレースとかマッチポンプとかだな。

 ヤナハさんにお願いして、グランブルム商会には逆らえない商会にも手伝って貰い、不自然じゃない程度に値を吊り上げる事に成功した。

 勿論、アフターケアも万全だ。

 あの親子には、グランブルム商会の下働きとして、ホワイト職場で頑張って貰おう。

 ……まあ、金貨100枚が限度かな。

 足りなければ、俺が出すし、借金はグランブルム商会で働いて返せば良いしな。


 そんな事を考えていると借金奴隷が終わったけど、前回は貴族令嬢ばかり買ったし、今回も借金奴隷は1人しか落札していないけどな、狙ってないからな。

 今回もそうだけど、何か因果応報みたいなヤツが殆どだったんだよ。

 だから、今回も借金奴隷は殆ど買ってない訳だ。

 そして、ある意味でオークションの本番である特殊奴隷の出品が始まった。

 勿論、野郎はスルー。

 そして、ヤナハさん達の目標の奴隷にされた白狐人族の少女は無事にヤナハさん達が落札した。

 良かった。


「皆様、お待たせいたしました。次からは特殊奴隷の女性の出品です!

 先ずは、とある国で政変が有り、負けた側に付いていた男爵令嬢13歳です。両親は既に亡くなっており、この男爵令嬢も流れてこの国に来ました。そんな男爵令嬢を金貨6枚からです!」





暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


「チェーン」とは、遊○王のカードゲームの用語の1つです。

自分や相手が何かカードの効果を使った時に、トリガー、つまり切っ掛けとなり他のカードを使う時の用語です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ