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後悔しない?

初めて知った時は結構衝撃でした。

 王都入りした俺達は、狐の宿屋「狐の抱擁(ほうよう)」で値切り合戦をした後、馬車を預けてグランブルム商会本店に向かった。

 そして、到着して本店に入ると、ちょうどヤナハさんが居たから事情を話すと、近くに居た店員(白狐人族)に使いを出し、ヤナハさんと俺達は地下に向かった。

 実は、ワイバーンと黒竜(ブラックドラゴン)を現金化する為で、幾つかを地下倉庫に出した。

 後、(つい)でに前回のオークションで出した「アークグリフォン」や「レインボーバード」や「キングタイガー」や「プラチナウルフ」を1匹ずつ出した。

 しかし、前回と同じだと芸が無いから、魔王の森の中層から奥に行くと手に入る「竜宝水晶(茶色)」を1つ出した。

 この「竜宝水晶」は、とある事実から俺は素手では触らない様にしている。

 勿論、白狐人族の皆さんもクラマ経由で知っている。

 しかし、リンやセシリアは知らない為に幻の銀……、いや、水晶に盛り上がっているのだが……


「確かに希少価値が有り美しい水晶ですが、事実を知る者としては良い気分では無いですね。」

「ユーマ様。どういう事でしょうか?」

「私も知りたい、ユーマ様。」

「知らない方が幸せだよ。」

「私からも忠告します。知らない方が幸せだと。」

「ユーマ様、教えてください!」

「私もだ!」

「後悔しない?」

「はい。」

「私も。」

「じゃあ、教えよう。実は……」


 そして、嫌な顔をしたリンとセシリア。


「知りたくありませんでした。」

「私もだ。」

「だから、言ったのに……」


 そして、傷無しの綺麗にしたワイバーン3匹と黒竜(ブラックドラゴン)1匹をオークションに出品して、グランブルム商会用に、ワイバーン10匹と黒竜(ブラックドラゴン)3匹をヤナハさんに預けた。


 ヤナハさんが、力拳(ちからこぶし)を胸の前で握って、「商会(うち)で預かったワイバーン10匹と黒竜(ブラックドラゴン)3匹で白金貨1千枚にしてみせます。」と鼻息荒く言っていた。

 ……多分、冗談じゃないよな。


 そして、4階の応接室で王家にしか卸していない紅茶とお菓子を頂きながら待っていると、オークションに関する事を確かめに行った店員が帰って来た。

 内容は、オークションに出したい物は4日前に出せば良くて、参加は3日前までに予約すれば問題無いとの事。

 ……まあ、まだ白金貨800枚以上有るから大丈夫だろうし、それに、前半の「物」出品でそれなりに潤うしな。

 それと、オークション当日は、一応、貴族のパーティーに出れる様な服装が望ましいと言われた。

 まあ、「王都」のオークションだしな。

 ……と、報告を聞いたら、ヤナハさんがドヤ顔で指を鳴らすと、何処から来たのか、「お針子」さんな店員が現れて、俺達は採寸された。


「ユーマ様。リン様にセシリア様には、何処に出しても恥ずかしく無い正装をご用意させて頂きます。」

「それなら、今、俺達が付けている仮面に合う様にして欲しい。」

「畏まりました。お任せください!」

「それで代金だけど……」

「材料費だけで結構です、ユーマ様。」

「……分かった。」


 ……もう、無理……かなぁ。

 正規の料金を払うのは。


 グランブルム商会本店でする事が終わった俺達は、ギリギリで行くよりかは、と思ってオークション会場に向かい参加する為の予約を行った。

 後、優待特典付きメダルを見せると驚いてから笑顔になり「オークションが開催される当日のお越しを一同お待ちしております。」と丁寧に言われた。

 オークション会場を後にした俺達は、王都の冒険者ギルドはどんなかなぁと思って行ってみた。


「さあて、剥ぐか。」


 いや。

 見事なテンプレでした。

 入って5mも行かずに「此処はお前らみたいなガキが、来る所じゃなぇぞ。」から始まり、毒舌で反論したら「殺す!」になり、「ホワタァ!」4連発で試合終了。


 今、3人で手分けして剥ぎ取り没収中。

 剥ぎ取りが終わると、美人受付嬢さんが近寄って話し掛けて来た。


「ギルドマスターがお呼びです。」

「分かった。」


 美人受付嬢さんの後を付いて行き、2階の応接室の中で待っていると、ギルドマスターだろう精悍なオッサンと案内した美人受付嬢さんが入って来た。


「……冒険者だよな?」

「ああ。王都には今日到着したばかりで、ギルドで色々と聞こうと思った矢先に馬鹿に絡まれたがな。」

「それで何故、仮面を付けている?」

「無用な(いさか)いを防ぐ為だ。」

「素顔は見せれるか?」

「ああ、問題ない。ただ、彼女の素顔に関しては『知らない』や『見ていない』で通すと約束してくれ。」

「分かった。約束する。」

「はい。約束します。」


 そして、俺達は仮面を外す。


「……別に、傷が有るとか、特別な何かは無いんだな。」

「彼女は一部では有名だからな。」

「有名?」

「名前を言っても良いか?」

「ユーマ様。別に構わないぞ。」

「分かった。彼女の名はセシリア=スーザ=エマリシアで、元侯爵令嬢だ。」

「あの! 冤罪劇の令嬢か!」

「セシリア、凄い言われ方だな。」

「そうだな。私的には嫌な奴との婚約が破棄され、奴隷の身分だが憧れの冒険者をやれて良かったと思っている。」

「……確かに、仮面を付けていた方が無難だな。」

「そういう事だな。」

「しかし、そうなると、逆に君の存在が気になるな。」

「そうですね。貴族が奴隷になる場合は、例外無く『特殊奴隷』になります。しかも、セシリアさんは侯爵令嬢です。オークションに出品されたと聞いていますから、かなりの高額が予想されます。そのセシリアさんを奴隷として購入出来た君には凄い興味が湧きますね。」

「そういう事だ。」



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


竜宝水晶は、アレだ。(SAO参照)

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