表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/143

その時は、朝食と昼食を抜いて待ってますから。

狂信者は怖いですよね。


次話は、同日の午後10時です。

 移動中、やっぱり見られている!

 そして、狂信者的な言葉が!


「やっぱり、あのガキはレイリーの子供か!?」

「私のレイリーお姉様は、永遠に誰にも穢されたらいけないのよ。」

「あの子供が居なくなれば、レイリー様は私を見てくれるのかなぁ?」


 ……怖いよ~。

 そんな恐怖と戦いながら移動すると、依頼関係の受付嬢の前に来た。


「ちょうど良かったわ。マレナ、総督が言ってらした方よ。ユーマ様、依頼を受ける時や、依頼終了の報告等は、彼女を通す様にお願いします。」

「初めまして。依頼関係の担当しています『マレナ』です。よろしくお願いします。」

「こちらこそ、よろしくお願いします。」

「他にも、専用宿泊施設を利用する時にも、私の所に来てください。良い部屋を紹介しますから。」

「分かったよ。その時はお願いするよ。」

「はい。」

「早速だけど、可能な限り、この都市から早く出たいと思っている。」

「ユーマ様、何故ですか?」

「折角、森から出たんだから、早く世界を見たいんだ。」


 と、いう事にしておく。

 決して狂信者が怖い訳じゃないからね!


「分かりました。」

「それと、レイリーもギルドマスターとしての仕事に戻ったら。俺達の関係は秘密なんだし。それと、俺とレイリーの表向きの関係は、俺の祖父が以前レイリーを助けた事が有る、という話にしようと思う。」

「……承知しました。マレナ、後はお願いね。」

「分かりました、レイリーさん。」


 こうして、注目を浴び続けたギルドマスターのレイリーは居なくなった。


「さて、ユーマ様。このリストの依頼10軒を達成すれば、Eランクになります。」

「分かった。それと、目立たない為に、専用宿泊施設の件もお願いするよ。」

「分かりました。部屋に行く時は声を掛けてください。

 準備しておきます。」

「分かった。それじゃあ、行ってくるよ。」


 そして、俺は急ぎ足でギルドを後にした。


「あ! 逃げたぞ!」

「レイリー様は私のモノなんだからね!」

「あの子と結婚すれば、レイリーお姉様と家族……」


 何か、後ろから怖い台詞が聞こえた様な気がするが無視してギルドを出た。


 移動しながら依頼内容を確認すると殆どが、子供のお使いみたいな感じだな。

 庭の草むしりとか、荷物の運搬の手伝いとかだな。



 2週間後、俺はDランクになった。

 庭の草むしりは、家人の監視が居なくなった途端に、土属性魔法の応用で土の中から草の根を追い出して、後は草を拾うだけにしたり、運搬とかは身体強化で作業時間を短縮したりした。


 Fランクは3日で卒業して、Eランクになると、都市周辺の近い場所で、薬草採取が出来るようになった。

 これは、約5年間のサバイバルで充分に知識と経験が有る為にあっさりと昇格に必要な量を取る事が出来た。

 その時に襲って来たホーンラビットや猪系のボアは、美味しく頂きました。

 ゴブリンは、連射系の魔法の良い的で、気分はガンコントローラーを使ってのシューティングゲームだった。

 因みに俺はリボルバー派です。

 だから、俺は敢えて、魔法の連射は6発撃ったら、5秒間の弾丸装填時間を仮想で入れていた。


 後、専用宿泊施設では、リフォームしたばかりの新品の部屋に泊まり、上下左右斜めの8ヶ所の部屋には利用者は居なかった。

 ……まあ、入れさせなかった、が正しいだろうな。


 そんな訳で、この2週間の間をレイリーの狂信者達から躱したり逃げながら過ごして、やっと、脱獄……いや、この城塞都市から出る事が出来た。


「ユーマ様。実家に帰る時は必ず私に会いに来てくださいね。」

「そうです! ユーマ様の手料理の数々を私は忘れる事が出来ません!」

「レイリー。マレナ。帰る時には寄るから。」

「ユーマ様、約束ですよ。」

「ユーマ様。その時は、朝食と昼食を抜いて待ってますから。」

「……じゃあ、行くな。」


 レイリーは、なんとなく俺が義弟状態になっていたな。

 マレナは、俺に胃袋を掴まれたみたいだな。


 こうして、俺は城塞都市アルガリアを後にして南下した。

 因みに武器や防具等の装備品は、流石は魔王城前の城塞都市で、良い仕事をした装備品が安く売っていたので此処で揃えた。

 一応言っておくが、金は自力で稼いだ。

 森で倒したモンスターをクラマ経由で換金して貰ったんだから、正当な俺の金だ。

 ……実は、クラマを通して俺好みの装備品は既に揃えているんだ。

 ……それも、規格外、いや、化け物級の装備品も。

 ぶっちゃけ、素材は八魔将本人達から頂きました。

 だって、古代覇王竜の牙、爪、鱗とか、氷狼神王の牙、爪、毛皮とか、紅蓮不死鳥の爪、羽根とかだよ!

 皆がくれるって言うから、そりゃあ使うよ!

 しかも、異空間収納がある事を良い事に、数種類のパターンが有る。

 見た目抜群の勇者風の装備品に、逆にガチな魔王風の装備品に、武闘家系の装備品に、暗殺者系の装備品等が有る。

 勿論、仮面や仮面付き兜も用意して素性隠しも忘れていない。

 しかも、「変声」の付与付きだ!

 後、全ての防具に「伸縮」の魔法付与をしているから、今の身長から2mまでなら大丈夫にしてある。

 そして、本命の武器は、16歳までver、それ以降verと、2パターン用意している。



 さて。

 城塞都市から出る乗り合い馬車で移動して、5時間後に到着した。

 目的地の街アレンザーだ。



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


作中の小技は大抵は、クラマから教わりました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ