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如何でしょうか、ルーマ。

煽るのは以外と難しいですよね?

 現れたのは4人組で、少年2人に少女2人なのだが、何と言うか、2世臭が凄くて、何か有れば「パパに言って、クビにしてやるんだからぁ!」とか言いそうなイメージを持った。


「アーロン、テオドロ、ドーラ、アニータ。 訓練の時間が来ているぞ。」

「別に良いだろう。必要ないんだからなぁ。」


 アイリスが小声で「良し! 来たわ!」と言っていた。


「4人共、控えろ! アイリス王女殿下の御前だぞ!」

「これはこれは、アイリス王女殿下。」


 見事な上辺だけの挨拶で、完全に見下しているのが丸分かりだな。


「それで、アイリス王女殿下、そこに居るふざけた仮面を付けている3人は誰だ?」

「アー……」

「良いのです。」


 騎士団長が何か言おうとしたらアイリスが制した。


「貴方達は、以前言ってましたね。もう、この王国に自分達より強い者が居なくて退屈だと。」

「ああ、そうだ。あんまり退屈だと、この国を出ちゃうかもなぁ。」

「雑魚ばかりで腕が鈍る。」

「そうなったらアイリス王女様も困るわよねぇ。」

「そうよねぇ。そう言えば、私ぃ、欲しいバッグが有るんだけどなぁ。」


 完全に「天狗」だわ。

 そうなると、アイリスの次の言葉は……


「ええ、分かっているわ。だから、貴方達の刺激になる方をお連れしましたわ。」


 ……やっぱり。


「此方のテシリアの従者と模擬戦をされたら如何です。」

「アイリス?」

「このルーマは、テシリアの自慢の護衛でもあるの。」

「ボク達の相手になるのか?」

「雑魚イジメは飽きた。」

「遊びで放った魔法で死んじゃうかもぅ。」

「私ぃ、弱い者でも大丈夫な魔法を知らないよぅ。」


 うん。

 見事なロイヤルスマイルなアイリス王女殿下が言った。


「如何でしょうか、ルーマ。」

「私への侮辱は主人であるテシリア様への侮辱。お子様の我儘に付き合うのは少々不満ですが、テシリア様の名誉を守る為に、少しばかり子守りをするといたしましょう。」

「なっ!」

「騎士団長、準備を。」

「はっ!」


 5分後には、訓練所には俺と天狗になった4人が各々に模擬戦用の武器を持っている。


「ぶち殺してやる!」

「たまには、肉を潰し、骨を砕く感覚を思い出さないといけないな。」

「久しぶりに、動く的だわ。」

「私ぃ、最近動いてないよのねぇ。」


 準備を待っている間に、アイリスから潰しても良い、と許可を貰っている。

 余程、天狗になって好き勝手に過ごしているのだろうな。


「準備は良いな? ……始め!」

「せめて、5秒は立っていろよ!」

「暫く、断食してろ。」

「きゃは! 火矢(ファイヤーアロー)!」

「とりあえずぅ、風刃(ウィンドカッター)!」


 連携もクソも無い攻撃だな。

 一応は、魔法の方が速いから武器の「近接攻撃」と魔法の「遠隔攻撃」がぶつかってないが、酷いものだな。

 俺は火矢(ファイヤーアロー)を右手で握り潰し、風刃(ウィンドカッター)を左手で上へ弾いた。

 そして、突っ込んで来た2人に腹パン。


「がっ!」

「ぐふぅ!」

「え!?」

「ウソぅ!」

「これでは、故郷の5歳児を相手に家族ごっこをしていた方がまだマシだな。」

「お、お前ぇ……おい! 『覚醒(ウェイカー)』使うぞ。」

「ああ。」

「雑魚に『格』を教えないといけないわねぇ。」

「私ぃ、少し苛ついちゃったぁ。」


 覚醒(ウェイカー)


「「「「覚醒(ウェイカー)!」」」」


 お~!

 確かに強くなったな。


「喰らいやがれ! パワーバスター!」

「くたばれ! ワイルドフィストー!」

「きゃはー! 火炎球(ファイヤーボール)!」

「死ね! 竜巻刃(トルネードカッター)!」


 しかし、100が20倍の2000になっても、100万の前では500分の1だからな。

 俺は、竜巻刃(トルネードカッター)を左手の一薙ぎで消した後、初級魔法「風刃(ウィンドカッター)」で10連発で迎撃した。


「キャー……」


 そして、火炎球(ファイヤーボール)は、右手の一薙ぎで、そのまま弾き返しながら初級魔法「火矢(ファイヤーアロー)」を俺からも10連発で放つ。


「ギャー……」


 右正拳突きの格好で突っ込んで来たから、同じように右正拳突きでぶつけて、相手の右拳を含めた右腕を骨ごと砕き潰した後、蹴りで右膝を潰し、右拳で相手の左肋骨を砕き、左拳で相手の顎を砕いた。


「がっ……」


 最後のパワーバスター。

 長剣を魔力で覆いバスターソード並みにし、そのまま上段に構えて突っ込んで振り落として来たから、ギリギリに(かわ)して左回し蹴りで右頭部を蹴ると同時に瞬時に入れ換えた右回し蹴りを左頭部に叩き込む。

 そして、相手の両腕を交差して肘関節を極めた状態で背負い投げをして両腕を折り、相手が背中を向けて落ちている時に、両掌打で背骨を砕いた。


「なっ……」




 ……夕食後、アイリスから聞いた話では、あの後、騎士団長はあの場に居た騎士候補達に、力に溺れた者の末路として4人を晒したらしい。

 一応は生きていたので、生活が出来る程度に回復した後は、王城の(ドブ)掃除とかをやらせるらしい。


 アイリスに本当に潰して良かったのかと聞いたら、まだあの4人よりは弱いが、将来有望が居るとの事だ。


 そして翌日になり、面倒臭い事はアイリスに丸投げして、王都散策する事にした。

 ……仮面は付けたままだがな。

 とりあえず、グランブルム商会の本店に行ってみた。


「会いたかったでー!」




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