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……きちんとお金を払いたかったよ。

新規事業に関する事務処理や開業までの工程を書いてもつまらないと思って、前回と今回はそういった辺りを省略してみました。

 今、俺は自前の馬車に乗って王都に向かっている。

 旅の連れは、あの時買った少女の1人で黒猫人族のリンと、自国の元侯爵令嬢のセシリアだ。

 因みに馬車はチート済みで、そのノウハウや技術をユリシア達が強引に買い、馬車購入費用や改造費用をチャラにされてしまった。

 ……きちんとお金を払いたかったよ。


 マテリヒナから出発して1週間が過ぎていて、町以上には必ず寄り1泊して教会や神殿に必ず行っているお陰で、ずっと晴天だ。

 リンもセシリアも喜びつつ不思議に思っているようだ。


 さて、自己紹介だな。

 黒猫人族のリン(12歳)は、故郷で奴隷狩りに遭い、巡って奴隷商館で俺と出会い購入して、今に至る。

 そして、最初から懐いてくれていたのだが、段々と接し方が、妹から幼馴染み、更に委員長になり、今や従者兼お目付け役に成っている。

 ……解せぬ。

 それと、本人は頑張って、短剣使いの氷系魔法の使い手だ。


 そして、自国の元侯爵令嬢のセシリアは、魔王の森侵攻反対派の父親を持つだけあって芯があり信念を持ち、俺をサポートしてくれている。

 後、理由を聞いても「淑女の(たしな)み」としか答えてくれないけど、細剣使いの火属性魔法と風属性魔法の使い手だ。

 しかし、何故、「侯爵令嬢(・・・・)」が戦う力を持っているんだ?


 そして、フォールイダ王国の王都まで後40分という所で助けを呼ぶ声が聞こえた。


 馬車はリンとセシリアに任せ、俺が先行して向かう。


 そして見たのは、綺麗な服……ぶっちゃけ王女様が着ている様なドレスを着ている美少女と意識高そうなメイドが盗賊に捕まっていて、その盗賊と対峙している騎士という感じだ。

 更に人質が2人居る為に騎士は後手に回り、盗賊が逃げられそうになっている。

 ……コレってアレか!

 騎士が王都から出ても守る護衛対象は限られているよな?

 最低でも侯爵位以上だよな。

 はぁ。

 権力者には会いたく無かったな。

 まあ、人助けに貴賤は無いか。

 そして、顔を上げたら周りは気付いて無い中で、その綺麗な美少女と目が合った。

 そして……


「逃げてー!」


 ……お馬鹿?

 周りが、特に盗賊が気付いて無いのに~!


「動くな!」


 ほらな。


「あ!」


 気付くのが遅いわ!

 仕方ない。

 手札は見せたくなかったけどな。

 ……12人か。


空裂弾(エアロバレット)!」


「がっ!」×3人

「ぎっ!」×3人

「え!?」


 頭の中でリロードを5秒間


「ぐっ!」×3人

「ぐげっ!」×3人

「なっ!?」


 はい。無力化完了。


「勇敢なる騎士達よ、悪漢を捕らえろ!」

「……?」

「そうです! 捕らえるのです!」

「はっ!」


 やっぱり創作物とは違ってノリ良く従ってくれないか。

 この後、騎士の1人が自前の白馬に騎乗して王都に報せに行った後に、お決まりの面会イベントが発生するのだが、その前にリン達が到着した。


「ユーマ様、大丈夫ですか?」

「ユーマ様、大丈夫か?」

「ああ。大丈夫だ、リン。セシリア。」

「……セシリア!?」

「ん?」

「……やっぱり、セシリアだわ!」

「その声は、アイリス!」

「ああ! 会いたかったわ、セシリア!」


 なんか、映画とかの「2人は駆け寄り感動の再会を果たしたのだった。」みたいな感じだな。


 ……実際に感動の再会でした。

 あの後、ひとしきり再会を喜んだ2人は我に返り、騎士達と後処理を済ませ、セシリアの立場は、美少女改めてアイリス王女殿下の命の下、戒厳令を()かれ、俺達は王城へと(気持ち的には)連行された。


 そして、王城の応接室の1つで、改めて自己紹介をした。


「私の名は『アイリス=ルフル=フォールイダ』です。

 そして、第3王女で、セシリアとは友人です。」

「私は『エイダ』で、アイリス王女殿下の侍女です。」


 次は俺達の番だな。


「俺の名は『ユーマ』でDランク冒険者だ。」

「私は『リン』で、ユーマ様の奴隷です。」

「私は『セシリア』でユーマ様の奴隷だ。」


 自己紹介が終わった所で、質問だな。


「アイリス王女殿下、よろしいでしょうか?」

「はい。」

「何故、王都の外へ?」

「此処に居るセシリアを迎えに行く為です。」

「私をか?」

「ええ。密かにセシリアには『影』を付けていました。

 それは問題が片付いた時に直ぐに迎えに行ける様にする為です。」

「それなら、王族のアイリス王女殿下が行かなくても良かったのでは?」

「はい。本来ならば、王宮で待つつもりでした。しかし、何処で行き違いがあったのか、セシリアはオークションに出品されたと報告が入りました。もう手遅れかと思いますが、少しでも傷が浅い内に助け出したかったのです。」

「どういう事ですか?」

「はい。実は……」


 セシリアの婚約破棄の件では、セシリアのお父さんとは裏で話が付いていて、セシリアは精神面も含めて騒動の渦中から逃がすつもりで都市フィンダリアに避難させる筈だったが、実際に奴隷に堕とされてフィンダリアのオークションに出品されてしまったと。

 そして、魔王の森侵攻賛成派を潰すのに時間が取られ、セシリアの奴隷とオークション出品を昨日知り、王女の強権を振るい、今日出発したら、あの場で盗賊に襲われた、という訳か。


「セシリア、身体(・・)大丈夫(・・・)なの?」

「アイリスが心配する様な事は無いよ。」

「良かった。だって、奴隷として買わされて大分時間が経っているもの。」

「それは、ユーマ様、だからだな。」

「助けて頂いたのは感謝しますが、敢えて尋ねます。」

「何をですか?」

貴方(・・)何者(・・)ですか?」

「ユーマ様。アイリスは信頼出来る。私の信念と誇りに賭けて誓う。」


 セシリアがそう言うと、アイリス王女殿下が目配せした。

 そうすると、護衛の騎士や侍女のエイダだけではなく、壁の向こう側や天井裏側からも気配が消えた。


「しかし、アイリス王女殿下は、何故、その質問を?」

「私は何故か、目の前に居る者が抱える秘密が本人の自覚の有る無しに関わらず、一定以上の場合に限り、私は感知するのです。」

「なるほどな。確かに、俺が抱える秘密は俺自身は大した事でもなく、誰も動かなければ笑い話になる内容だ。」

「その秘密とは?」

「この秘密を俺から話すのは初めてだ。」

「ユーマ様。その秘密とは何なのですか?」

「それは……」




暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


今作のリンはあっさり出してみました。

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