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良し! 入ろう!

やっぱり、最初の説明は必要かと。


おかわりは、午後9時です。

 先ずは、憧れの冒険者ギルドに行って冒険者登録だな。

 楽しみだなぁ。

 ネタバレが嫌だからクラマには黙ってて貰ったし、どうだろうかな?


 周りの人達に聞きながら冒険者ギルドに到着した。

 おお~!

 流石は、対魔王城最前線基地の城塞都市の冒険者ギルドだ。

 デカいな!


「良し! 入ろう!」


 俺は意を決して中に入る。

 中もスゲーな!

 人族だけじゃなく、エルフ族やドワーフ族に獣人族も居る。

 あっ!

 一部の紳士に人気が高いビキニアーマーの美人が居た!

 ……でも、ハリウ○ドのアクション系女優だけど。


 さて、冒険者登録の受付は何処だ?

 ……分からん。

 ん?

 何か、キャリアウーマン系の長身の凄い美女が近付いて来た上に、目の前に来ると片膝を付き、俺と目線を合わせて来た。


 ……すみません。

 その前に、その姿勢をミニスカートでするのは止めてください。

 見えませんが、俺、凄く気になります!


 目の前の美女は、そんな俺の視線に気付いた上で笑顔で話し掛けて来た。


「貴方は、『ユーマ』様ですか?」

「はい、そうですが。貴女は誰ですか?」

「私は、総督からの指示でユーマ様を迎えに来ました。」

「総督?」

「ユーマ様には、こう言った方が良いみたいですね。私を寄越したのは、『クラマ』様です。」

「ああ。……って、クラマは総督って呼ばれているの?」

「はい。それで、総督から聞いておりますから、私レイリーが冒険者登録の受付まで、ご案内いたします。」

「ありがとうございます、レイリーさん。」

「ユーマ様。私に敬語は無用です。」

「……分かった。」


 そして、俺とレイリーが、冒険者登録の受付までを一緒に歩いていると、周囲が騒ぎ出した。


「おい! アレを見ろよ!」

「あれは、ギルドマスターの『麗しのレイリー』だ。」

「一緒に歩いているガキは誰だ?」

「そうよ。あの少年は誰よ?」

「まさか、レイリーお姉様の子供!?」

「いやー! 私のレイリー様がー!」


 ギルドマスター!?

 どうも周りの声を総合的に判断すると、「なるはや」で、この城塞都市から出た方が良さそうだな。


「ユーマ様。此処が冒険者登録の受付です。」

「ギルドマスター。その方は?」

「私の恩人の大切な方です。それよりも受付業務を始めなさい。」

「はい! 私は冒険者登録の受付をしていますキャシーです。よろしくお願いします。」

「はい。よろしくお願いします。」

「先ずは、此方の用紙に記入をお願いします。代筆は必要ですか?」

「いえ、大丈夫です。」


 記入内容は、「名前」、「性別」、「年齢」、「戦闘の型」で、更に、「戦闘の型」の次が、「前衛型」、「後衛型」、「その他」とあるから、どれかに丸するみたいだな。

 最後に魔法使用の有無の欄にどちらかに丸をするみたいで、

「有」に丸した場合は、「攻撃型」、「回復型」、「補助型」が書かれている。

 受付嬢に聞いたら、複数に当て填まる場合は、全てに丸をしても良いらしい。

 まあ、後々に何かありそうだから単品回答にして、戦闘の型は前衛にして、魔法は補助型だけにしておこう。

 俺は記入済みの用紙を受付嬢のキャシーさんに渡すと、不備が無いかの確認をすると質問された。


「戦闘の型は、『前衛』とありますが、素手か武器のどちらですか?」

「どちらでも。」

「魔法は、『補助』とありますが、どの様な魔法ですか?」

「身体強化の魔法です。」

「ありがとうございました。次は、冒険者ギルドからの注意事項と冒険者ランクの説明をします。」


 内容は、まあ、異世界あるあるだった。

 他人に迷惑掛けては駄目で、依頼失敗は依頼の報酬の倍額請求される事。

 倍額請求を拒絶した場合は、所持金は勿論の事、身ぐるみ剥いででも持ち物を換金して、足らなければ奴隷に堕としてでも支払いさせられる事。

 ギルド内での喧嘩は、先に攻撃体勢を取るか、武器を出したり、剣等を抜いた者が責任を取る事を説明された。

 因みに、この喧嘩に関する事は、全ての冒険者ギルドで共通らしい。

 まあ、違いが有ったら、依怙贔屓の差別が発生するし、裏金が差別を生む可能性が有るだろうしな。

 それと、喧嘩で倒した相手が先に武器を出したり、剣等を抜いていた場合は、命と服と靴以外は没収して換金しても良いらしい。


 ……良い事を聞いた。


 次は、冒険者ランクだが、上からS、A、B、C、D、E、Fになる。

 世間一般的な認識は、Sランクは英雄で、Aランクが一流で、Bランクが凄腕で、Cランクが一人前で、Dランクが独立で、Eランクが半人前で、Fランクが新人となる。

 そして、Bランクから、冒険者ギルドの強制命令に従う義務が生まれるし、貴族からの指名依頼を受けれるのもBランクからになる。

 まあ、ギルドからの強制命令は滅多に出ない。

 本当に緊急時のみに使うらしい。


「……以上になります。何か質問はありますか?」

「特にありません。」

「分かりました。そして、Dランクにならないと、他の町や都市への移動が出来ませんのでご注意ください。もし、破った場合は強制的に戻され、それまでに掛かった費用はその人の負担になります。」

「最後のは結構厳しいですね。」

「冒険者の無駄死にを避け、冒険者の質を高める為です。」

「そうなんだ。」

「それと、EランクとFランクは、当ギルドの専用宿泊施設を利用する事が出来ます。ご利用したい場合は、ギルドのスタッフの誰でも良いので、声を掛けてください。」

「分かった。」

「それと、出る時に、部屋が汚れていた場合は本人に清掃して貰い、破損していた場合は、ギルドで修復費用分を働いて貰います。」

「使う時は、気を付けるよ。」

「最後に、ギルドカードを作成するので、このカードにユーマ様の血を1滴で良いので付けてください。」


 そう言って、受付嬢キャシーさんは、カードを出して来たから、自分のナイフで軽く切って、血を1滴垂らす。


「はい、ありがとうございます。これで、このギルドカードは、ユーマ様専用となります。そして、紛失や破壊はしない様にお願いします。再発行は大銀貨1枚が必要になります。」

「結構、高いですね。」

「不正使用の防止の為です。」

「説明は終了したわね。」

「はい、ギルドマスター。」

「それでは、次は依頼関係の受付場所をお教えします。」

「分かった。」



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