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お前、どういうつもりだ!

奴隷の購入は終了しました。



「かの聖女は平民でありながら、とある国で女神の如く崇められていましたが、突然『力』を失い、それに因って破門になり奴隷に堕とされました。

 しかし、聖女として生きて来た事は事実です。そして、その美貌も。そんな聖女を金貨100枚からです!」

「金貨200枚。」

「金貨300枚。」

「金貨600枚。」

「金貨700枚。」

「金貨……」


 うっわ~。

 ドンドン上がって行くな。

 因みに、あのクズは諦めている。

 全てを邪魔してやったからな。

 もしかしたら、オークション側は、善意で近い席にしたのかもな。

 ありがとうございます。

 とことん邪魔する事が出来ました。

 そんな事を考えていると、更に値が上がっていた。


「金貨2000枚。」

「金貨3000枚だ。」

「金貨3200枚。」

「金貨3400枚だ。」

「金貨4、4000枚!」

「金貨4500枚だ!」

「……」

「金貨4500枚が出ました。他に居られませんか? 

 ……番号11番の金貨4500枚に決まりました!」

「「「「「おお!」」」」」


 勿論、周りからは驚愕の目で見られ、「何処の者だ?」とか、「まだ子供ではないか!」とか、「何処かの王族の者なのか?」とかを言っている。

 まあ、気持ちは分かる。

 オークションに参加している以上は、それなり以上は分かるが、ガキ1人で馬鹿げた金額の買い物をする。

 しかも、そのガキの独断で、だ!

 ……しかし、10人超えか。

 とりあえず、ユリシアの商会に逃げ込もう。


「オークションはこれにて終了です。次回も引き続きご利用頂ける事を願い、一同、心からお待ちしております。」


 そうして、俺はある程度、引けるのを待つ事にした。

 まあ、人気の高い作品を上映する映画館に行った事が有る人は分かってくれると思う。

 そんな理由で待っていると、あのクズが詰め寄って来た。


「お前、どういうつもりだ!」

「知らん。お前には関係無い。」

「このガキがー!」


 俺は敢えて一発だけ貰うと、スタッフに視線を送った。

 そうすると、護衛みたいなのが、5人来てクズを拘束して何処かに連れて行った。

 俺はスタッフに大金貨1枚を「お礼です。あの5人に渡してください。」と言って渡した。

 その後、そのスタッフにも金貨1枚を渡す。

 まあ、地球での日本以外のホテルとかで払うチップみたいなもんだな。

 ……金額の桁が違う?

 気にするな。


 スタッフにカタログを渡して、その時に、俺が買った奴隷全てに、奴隷環から奴隷紋の変更と、洗浄を含む身嗜みと、奴隷には見えない服と靴をお願いした。

 勿論、別途費用なのはお互いに承知の上だ。

 今回出品された奴隷は全部で50人近くいるから、手続きに時間が掛かるだろうと思っていると、2時間後にスタッフに声を掛けられ、「準備が調いました。」と言われたから、引き替え用の部屋に入った。

 部屋には、俺が買った奴隷が居て、全員が町人の様な服を着ていた。

 そして、スタッフは心なしかピリピリしている。

 ……ああ、分かった!


「お待たせしました。先ずは確認の為、記念品メダルを確認させて頂きます。」

「分かった。」


 俺は記念品メダルを出した後、白金貨50枚入っている袋を2つ出して、中身を出した。

 途端に、スタッフが出す空気が温和になった。

 やっぱりスタッフは「払える金が有るんかい!」と言う気持ちだったんだな。

 払えなかったら、今日のオークション自体を潰した様なもんだからな。

 そして、記念品メダルは返して貰うと支払いが始まった。


「それでは今回、お客様が購入された奴隷は12人で、合計金額は白金貨92枚と大金貨8枚になります。更に雑費が、お客様の要望を含めて、大金貨2枚になります。」

「分かった。」


 そう言って、俺は先ほど出した白金貨100枚をそのまま渡した。


「お客様、よろしいのですか?」

「ああ、良いよ。その代わりに俺の事は必要以上に周りには言わないで欲しいんだ。」

「畏まりました。それでは、奴隷の引き継ぎをする為に、少々血を頂きます。」

「分かった。」


 そして、俺はスタッフが出した小皿に血を数滴入れる。

 更に、奴隷に掛ける制限は最低限にして貰い、必要な手続きは全て終了した。

 そうすると、スタッフが気を利かして馬車を用意してくれた。

 しかも無料で。

 まあ、先に口止め料込みで白金貨7枚をチップで渡したしな。

 最後にスタッフから記念品メダルとはまた違うメタルを貰う。


「コレは?」

「王都で開かれるオークションの優待特典付きの参加証になるメダルです。是非、王都のオークションにも参加してください。因みに王都のオークションは約半年後です。」

「分かった。」


 商魂逞しいなぁ。

 そして、俺達は裏口から馬車に乗り、行き先をグランブルム商会と告げた。


 ……大人数用の馬車で向かっているが、皆、不安な顔をしているなぁ。

 まあ、これから奴隷生活が待っているからな。

 最上級から最底辺への転落。

 今日までに日数が有ったから、覚悟する時間は取れただろうけど、「コレばかり」は、って所かな。


 そして、俺達はグランブルム商会に到着した。



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