俺は覚悟を決めたぞ!
奴隷とはいえ、他国への特権階級の流出は良いのか?
「捕獲した場所は存じませんが、とある場所で捕獲された様で、私共の所に流れて来ました。そして、最低限の調教だけしかされておりません。さて、皆様!
この白い狐の獣人族を自分色に染めてみませんか?」
「「「「「おお!」」」」」
「しかし、その権利を手に入れる事が出来るのは唯1人です。その権利を先ずは金貨20枚からです!」
「金貨26枚。」
「金貨28枚。」
「金貨30枚。」
「金貨43枚。」
もし、アレがクラマ関係なら助けないといけないな。
「金貨76枚だ!」
「金貨89枚。」
「金貨104枚だ!」
「金貨105枚。」
もう参加しているのは、俺と男が1人だけだが、何か聞いた事が有る声なんだよな。
「金貨127枚だ!」
「金貨130枚。いい加減諦めろ!」
思い出した!
武闘会の準決勝で戦ったクズだ。
……名前は忘れた。
誰が諦めるかよ、クズが!
「金貨145枚だ!」
「金貨146枚。」
「金貨168枚だ!」
「金貨169枚。」
「金貨200枚だ!」
「金貨……くっ!」
「金貨200枚が出ました。他に居られませんか?
……番号11番の金貨200枚に決まりました!」
「「「「「おお!」」」」」
「素晴らしい競売でした。皆様、引き続きオークションをお楽しみください。」
借金奴隷の出品が再び始まったな。
そして、スタッフが俺に1枚のカードを持って来た。
カードの番号は89番だった。
コレがあの子の番号なんだろう。
そして、あのクズは口元を歪ませて俺を見ていた。
こうして、俺の中で何か引っ掛かる事もなく、借金奴隷の出品は終わった。
次は特殊奴隷だな。
多分、トリア姉さんの言っていた「出逢い」は此処だろうと思う。
「さあ、皆様! いよいよ女性の特殊奴隷の出品を始めたいと思います!」
「「「「「おお!」」」」」
先ずは他国から流れた奴隷か。
と、いう事は故郷に居ると奴隷であっても命が危ない場合があるからなんだろうな。
正に「訳アリ」だな。
当然だけど、身分が低い順で、最初は故郷の大商会の母や娘から始まり、次は平騎士の母や娘になり、騎士団長の母や娘、その後は文官が続き、最後は貴族の令嬢となった。
勿論、順番は男爵位からだ。
カタログを見ると、男爵から始まり、子爵に伯爵や侯爵と続いて……!?
ちょっと待て!
他国ってそんなに政争が多いのか!?
それとも、1国だけでなく、2ヶ国3ヶ国から集まっているのか!?
……うわっ!?
公爵や王族まで有る!
クーデターか!?
もしかして、国が1つ滅びたのか!?
「それでは、最初はとある国の男爵夫人から金貨3枚からです。」
「金貨6枚。」
「金貨8枚。」
「金貨10枚。」
「金貨……」
あら、こんなもんなのか?
「金貨15枚。」
ん!?
この声は、……また、あのクズか!
俺は思わず参加してしまった。
「金貨18枚だ。」
「金貨19枚。」
「金貨30枚だ。」
「……」
「金貨30枚が出ました。他に居られませんか?
……番号11番の金貨30枚に決まりました!」
俺が引き替え用のカードを受け取ると、次が始まっていた。
「先ほどの男爵夫人の娘です。金貨10枚からです。」
「金貨12枚。」
「金貨15枚。」
「金貨20枚。」
「金貨……」
あ、またクズが参加している。
……分かった。
俺は覚悟を決めたぞ!
「金貨40枚だ。」
「金貨42枚。」
「金貨50枚だ。」
「……」
「金貨50枚が出ました。他に居られませんか?
……番号11番の金貨50枚に決まりました!」
こうして、あのクズが参加した全てを俺が落札した。
この後、子爵はスルーして、伯爵家夫人と娘2人を合計で金貨400枚で買い、侯爵家の娘を金貨500枚で買い、公爵夫人を金貨200枚で、その娘を金貨700枚で買い、元王妃を金貨600枚で、元王女を金貨1100枚で買った!
因みに、侯爵夫人はクーデターの際に夫の後を追い毒杯を干したらしい。
後、一応は考えてある。
それと、娘達は全員が「まだ」らしい。
更に、メイドや侍女は地元で処理されたらしい。
「次は国内です! 最初は、領地の飢饉に対応しきれず、没落した男爵令嬢で、金貨5枚からです。」
「金貨9枚。」
「金貨13枚、」
「金貨17枚。」
「金貨……」
そして……
「金貨40枚が出ました。他に居られませんか?
……番号111番の金貨40枚に決まりました!」
「「「「「おお!」」」」」
「次は侯爵令嬢です。婚約中に悪行が発覚し、莫大な違約金を支払う代わりに奴隷になりました。そんな侯爵令嬢を金貨30枚からです。」
「金貨60枚。」
「金貨70枚。」
「金貨90枚。」
あ、クズが参加している。
「金貨100枚だ。」
「またお前か! 金貨110枚。」
「金貨120枚。」
「金貨140枚だ。」
「金貨……」
他の人達とも競売しているから、値は上がっていき……
「金貨600枚。」
「金貨700枚だ。」
「金貨800枚。」
「金貨1000枚だ。」
「金貨1000枚が出ました。他に居られませんか?
……番号11番の金貨1000枚に決まりました!」
「「「「「おお!」」」」」
「さて。本来であれば、カタログに掲載された出品は以上ですが、皆様は幸運の持ち主です!」
周りがどよめく中、話は続いた。
「なんと! その国では女神の如く崇められる『聖女』です!」
……コレだ!
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。
特権階級の流出は、奴隷になった時の初期設定で既に政治的情報等は奴隷商や買い主には流れない様になっています。




