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極上の毛繕いと聞いた以上は下がりませんよ!

獣人族に対する「全身毛繕い」は、憧れの「してくれる事」になる為、目の色が変わる獣人族が多数います。

因みに、獣人族の尻尾に触れるのは、「実の母親」か「実の姉」か「実の妹」か「恋人以上」か「(つがい)」か、一族の長が認めた「認定者」のみになります。

狐系獣人族の長が「クラマ」になります。

 試合は終わり、表彰式に見覚えの有る女性が居たからビックリしたよ。

 レイリー、何故居るのかな?


「これより、表彰式を始めます。第3位のジーク選手には、賞金白金貨1枚が贈呈されます。」

「第3位。おめでとうございます。」


 綺麗な美少女が、記念品のメダルと白金貨1枚を手渡されているが、あのメダルがオークションの参加資格になるらしい。

 後で聞いたら、あの美少女は、コレスーテ侯爵の次女だと。


「次は、惜しくも優勝を逃した準優勝のガスバル選手には、賞金白金貨10枚が贈呈されます。」

「準優勝、おめでとうございます。」


 次は綺麗な大人な女性が、ガスバルに記念品のメダルと賞金白金貨10枚を手渡した。

 これも後から聞いたら、コレスーテ侯爵の奥さんだって。

 次女は、コレスーテ侯爵の遺伝子を受け継いで無いな。


「そして! 今大会優勝者のローズ選手には、賞金白金貨50枚が贈呈されます。そして、この為に! あの城塞都市アルガリアから、冒険者ギルドのギルドマスター『麗しのレイリー』さんにお越し頂きました!」


 ……はい!?

 凄い歓声だけど、どういう事?

 そんな俺の混乱を無視して進行していた。


「優勝、おめでとうございます。」


 黒金貨以上は使う場面が極端に少ない為に数が無いから、こういう時は、白金貨が使われるらしい。


 レイリーが、俺に記念品メダルと賞金白金貨50枚が手渡された。


「そして、更に! 優勝者には副賞として『麗しのレイリー』との談話の時間が与えられます。」

「くっ……」


 声がしたから、ガスバルを見ると悔しそうな顔をしていた。


 こうして、武闘会は終了したが、俺とレイリーと知らない女性が喫茶店の個室みたいな部屋でお茶をしている。


「大丈夫よ。此処の会話は外には漏れないから。」

「そうか。それと、後ろに居る女性は誰?」

「この()は、私の護衛のリリナよ。」

「初めまして、ユーマ様。ユーマ様の事はいつもレイリーさんから聞いています。

 あの総督の友達だと聞いています。」

「初めまして、リリナさん。」

「先ずは優勝おめでとう、ユーマ様。」

「ありがとう、レイリー。」

「それで、ちょっと聞きたいのだけど、準決勝で密着した時に膝蹴りをしたけど、少し動きが変だったわ。どういう事?」

「ああ、アレは、対戦相手がクズだったから一部分を潰す為にああなった。」

「……ユーマ様もやりますね。」

「あの、ユーマ様。」

「何、リリナ。」

「あの、その鎧なんですが……」

「コレはね。先ずは、外見はガキの俺が白金貨50枚持っているなんて、殺人強盗犯の良い獲物になってしまうだろ?」

「確かに……」

「だから、低身長と性別を隠す為の方法が、全身鎧と胸部の丘と偽名という訳だ。」

「なるほど。分かりました。」

「それに、オークションの参加は、代行者が認められているしな。」

「そうですね。それにしてもユーマ様は、オークションに興味が有ったのですね。」

「まあな。」

「参加資格が要ると聞いたから尚更な。」

「分かりました。私も同行します。」

「ダメだ。」

「何故ですか?」

「一緒に行ったら、正体を隠した意味が無いだろ?」

「……分かりました。仕方ないので諦めます。」

「レイリー様、総督からのお使いが……」

「そうだったわね。ユーマ様。」

「何、レイリーさん。」

「ユーマ様がオークションに参加したいと聞いて、総督から預かってきた物がございます。お受け取りください。」


 かなり大きな袋だな。


「オークションでの欲しい物が全て買えるようにと、白金貨500枚入っております。」

「……はい!?」


 おいおい、初孫(7才)のお小遣いに諭吉を出すお爺さんじゃないんだぞ!


「ユーマ様。総督からのお気持ちを受け取ってください。」

「……分かった。クラマには帰った時に、お礼に全身毛繕いを10回すると伝えてください。」

「え!? そんなにして差し上げるのですか? たかが白金貨500枚程度なら、3回で良いと思うのですが?」

「お礼だからね。」

「ユーマ様。」

「何?」

「毛繕い1回は幾らですか?」

「え!?」

「総督から聞いています。ユーマ様の毛繕いは極上だと!」

「あのレイリー……さん?」

「ユーマ様、幾らですか?」

「そ、それなら私も!」

「リリナ、控えなさい。」

「極上の毛繕いと聞いた以上は下がりませんよ!」


 結局、立場関係を越えた話し合いは、1回白金貨50枚になったのだが、終わると「もう50枚出すので、もう1回お願いします。」と土下座されたので、レイリーの滞在最終日の3日後に2人にする事になった。

 しかも前払いだから、断れないじゃん。


 ……後日談だが、滞在最終日に2人に毛繕いをしたら、人化しても肌が艶々になっていて、レイリーの狂信者の殺人リストに「ローズ」が載ったとか載ってないとか。


 勿論、神殿に言って、トリア姉さんと沢山お話をしたよ。

 ……3日連続で。

 その所為(せい)か、この時期は曇りか雨が多いらしいが、何故か、3日連続で晴天が続いた。

 そして、その3日連続のお話の中で、「出逢い」については話してくれなかったな。

 お楽しみって事だろうな。

 しかも、オークションで、になるんだろうな。

 ……もしかして、「出逢う相手」は、村ごと買える金額が必要なのか?

 軍資金が白金貨で900枚以上だけど、相手が幾らになるか分からないが、オークションの「売り」の分も有るからなぁ。

 ……それでも足らなかったらどうしようか?


 そんな事を考えながらオークション開催日になった。



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