今、絶対に無視出来ない名前が出た!
この世界の飲酒は、14歳以上か独立していたら呑めます。
……まさか、なぁ。
二番煎じだけど……
『優真。』
『なんだ?』
「……やっぱりな。」
「……お前は誰だ!」
「司だよ。同じ施設の蒼月司だ。」
「……司、なのか?」
「お前は、初めて自分のお金で買った漫画をオネショで廃棄にした東郷優真だろ。」
「わあああああーーー! その黒歴史を知っているのは、司と睦月だけ! やっぱり、お前は司なんだな。」
今、絶対に無視出来ない名前が出た!
「……ちょっと、いや、かなり重要かつ重大な確認事項が出たが、先ずは、前世の優真の人生を教えてくれ。」
「あ、ああ。」
優真の人生は、施設を出た後、使えるモンは全て使って、それなりに良い大学を出た後、とある財閥が関連する会社に入社する事が出来た。
そんなある日に、その財閥のトップがアポ無しで視察に来た上に、そのトップの娘まで来ていたらしい。
会社は混乱を極め、娘の接待を唯一年が近い優真に白羽の矢が当たったらしい。
その娘の名前が「西園寺睦月」で、この事が切っ掛けで、最終的には婚約まで行ったらしいが、ある日に、その西園寺睦月が行方不明になった。
優真も方々に探したが見つからず、雨の日にも探して、気付いた時には、トラックが目の前に来ていた。
そして、気付けば「カルノス=ランカ=アハガリア」として生を受けたが、妖艶な女神や可愛いロリ女神にも逢わなかったらしい。
何とか、授乳と下の世話の試練を乗り越え、前世の思いを諦めようとして侯爵家の者として頑張っているらしい。
同時に、剣と魔法の世界の為、尊敬する漫画の事が忘れられずにアレらを頑張って身に付けたみたいだ。
……やっぱりかぁ。
確かぁ、王都には、ドワーフ族の工房無かったよな。
後、エルフ族の工房も。
後で、エルフ国の女王エルフィに手紙を送って、王都のグランブルム商会にも手紙を送らないといけないな。
後、アイリス達が居る王宮にもちょっとしたお願いを書いて送った。
とりあえず、彼女の事抜きで話してみよう、と思ったら、優真から話し掛けて来た。
「司。お前を轢き殺したアイツな、余罪とか色々重なって無期懲役になったぞ。」
「……そうか。」
「後、お前の恋人の花畑夏蓮さんが、お前の死を直視出来ずに精神病院行きになったぞ。」
「優真、彼女は俺の恋人じゃなくて、ヤンデレなストーカーだからな。」
「そうなのか!」
「ああ。それでだ、財閥のトップの娘と婚約したという事は、営業や経営の勉強を始めてたんだよな?」
「ま、まあな。」
「更に、この世界じゃあ、トップクラスの生まれだから、当然、それなり以上の教育を受けているよな。」
「あ、ああ。」
「それなら、王都で商会を持たないか?」
「……なんで、そうなる?」
「俺はとある事情で、王都のそこそこの商会と縁がある上に、エルフとドワーフに伝手が有る。細工物と装備品の工房の商会長をやらないか?」
「……マジか?」
「ああ、マジだ。どうする?」
「……ちょっと考えさせてくれ。」
「分かった。」
この後、ジェネラルサイクロプスは倒されていなかった、というオチも無く、解体処理をして俺達は撤収した。
マリーナ達には、ジェネラルサイクロプスは既に虫の息だったから楽に止めを刺せたと伝えて丸く収まった。
……凱旋だー!
都市アハガリアの期待の星マリーナ達の凱旋で盛り上がり、優真ことカルも領主家の者として忙しく裏や表に働いていた。
その夜、カルは俺達の部屋に来て言った。
「父さんとは話をして了解を貰ったよ。司、いや、ユーマ! お前を信じて動いたんだから、責任を持てよ!」
「ああ、安心しろ。後、商工ギルドという伏魔殿に関わるつもりが無いから、その辺り全部任せたからな。」
翌日、俺達とマリーナ達とカルで王都に向かった。
因みに、マリーナ達は、地元の友人達に捕まり、ギリギリまで呑んでいた為、全員が馬車の中で打ち揚げられたマグロになっている。
御者は格安料金でリンがやっている。
手紙も昨日の内に白い狐さんにお願いしたから、下手すれば王都に到着した時には、土地ぐらいは確保しているかもしれないな。
エルフ国には、髪飾りとかの細工物を指導が出来る人を1人お願いしているから、これで、奴隷のエルフ達には頑張って貰おう。
ドワーフ族のビリカ達も、俺達の装備品だけだと、腕が鈍るかもしれないから、ちょうど良いだろう。
王宮には、俺が店を開く事だけを伝えておく。
まだ、店の場所すら決まってないしな。
3日後、俺達は王都に到着して冒険者ギルドに報告をして報酬を受け取る。
俺達には大金貨3枚で、結構高額だ。
で、実はカル(優真)にはムツキ(睦月)の事を話していないんだよなぁ。
要するにサプライズだ!
先ずは、グランブルム商会に行ってみたら、我が屋敷から徒歩1分以内の所の土地を確保していて、既に建築が始まっていた。
何故かというと、1階は店舗と工房になるから、あまり問題は無いからだと。
だから、そこに住む予定のカル達が居なくても進めていた訳だ。
2階を事務所とかにして、3階をカル達の居住区になるのだが、2階と3階の間は防音をしっかりする様にお願いした。
まあ、新婚さんが住むしな。
勿論、この事はカルには秘密にした。
そして、我が屋敷に到着した。
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