マリーナ達には内緒な。
オマージュです。
リスペクトです。
こうして、夕食は無事に終わり、翌日の朝6時からジェネラルサイクロプスの討伐に向かった。
俺としては、昨日の模擬戦である程度はカルの実力が分かっている為に安心している。
「……と、いう訳でオークが1匹だ。カル、頑張れ。」
マリーナ達がわざと逃したオーク1匹が俺達に向かって来ている。
「どういう訳だ! 氷弾!」
「ブギッ!」
「もう1つ! 氷結連弾!」
「ビギィ!」
「止めだ! パワースラッシュ!」
「ブギィ……」
スキルに因る、パワースラッシュか。
出した後の硬直時間が嫌で使わないな。
この世界には、ゲームみたいに「スキル」が有れば鍛練無しで出せる必殺技みたいなのがあるけど、一様に出した後の硬直時間が存在する。
当然、威力に因っては硬直時間に差が有る。
だから、俺達は使わない。
「お疲れ、カル。」
「まあ、オーク1匹だしな。」
「向こうも済んだみたいだな。」
「ああ。」
「ユーマ達、そろそろ目的地よ。」
「分かった。」
更に2時間程、森の中を歩いていると、ジェネラルサイクロプスのデカい身体が見えて来た。
そして、作戦会議だ。
「基本的には、私達が戦うわ。ユーマ達は、臨機応変に対応して欲しいのよ。」
「分かった。」
まあ、都市アハガリアに到着するまでの道中である程度は戦い方は分かっているから問題無いな。
「それで、あの図体で動き回れたら堪んないから、先ずは機動力の『足』を徹底的に狙うから、ユーマ達は、その補助をお願いするわね。」
「分かった。だったら、俺達は逆に頭辺りを狙う事にするよ。」
「それで良いわ。」
「カルは、自分の魔力の残りに注意しながら、奴の頭辺りを魔法で攻撃してくれ。」
「分かった。」
「リンは、カルに付いてくれ。」
「分かりました、ユーマ様。」
「コトネは左腕を中心に頼む。」
「分かったわ、ユーマ殿。」
「キサラは、コトネの補助を頼む。」
「我が君、お任せを。」
「俺は頭辺りと右腕を狙う。」
「作戦の細かい所が決まったし、行くわよ。」
……正直、この程度なら、魔法1つで終わるけど、今回はサブだから自重しないとな。
そして、ジェネラルサイクロプスの討伐が始まった。
マリーナ達は、ジェネラルサイクロプスの右足は物理で、左足は魔法で攻撃していた。
両足共に、同じ攻撃なら耐えられるだろうが、あれだと片方は凍傷で、もう片方は火傷みたいな感じで、耐えるのは難しいだろう。
そうやって、マリーナ達が確実にジェネラルサイクロプスの機動力を奪っている中で、俺達は嫌がらせの様に頭辺りばかりを攻撃していた。
距離を保ちつつ、カルは執拗に1つしかない目玉を魔法で攻撃をして、リンは周りを警戒しつつ魔法でジェネラルサイクロプスの頭辺りを狙い、コトネが左腕を斜め背後から攻撃しながらキサラがそれをフォローしている。
俺は、コトネ達に意識を向けながら右腕を時間を掛けて潰していった。
サイクロプスは、身体の治癒力が異常に高いから、ちょうど良いだろう。
……しかし、「変異種」や「異常種」や「進化」したモンスターは簡単に討伐するのは難しいみたいで、ゲームみたいに残りライフが1割とかで色々変わるみたいに、ジェネラルサイクロプスの身体の色が「青黒」から、「赤茶」に変わった。
「GaAAAーーー!」
「しまっ……」
「「「「「「きゃああああー……」」」」」」
マリーナ達は、強化したジェネラルサイクロプスのなぎ払いを受けて6人共がぶっ飛ばされた。
「コトネ達は、マリーナ達の救助を!」
「「「はい!」」」
俺が終わらせようとした所で、1人の青年が動いた。
「ユーマ。マリーナ達には内緒な。」
「カル、何をするつもりだ?」
「私、いや、オレの本気を見せてやるよ。」
「は?」
「魔身強化!」
「……カル?」
「コレは、身体強化を一段上に引き上げるんだ。」
まあ、確かに狩人×狩人的に言えば、通常の身体強化が「纏」って感じだが、この「魔身強化」は、「練」って感じだ。
「行くぞ!」
そして、マジックポーチから業物の剣を出して、カルがジェネラルサイクロプスに特攻した。
「凍結氷嵐!」
おお!
巨体のジェネラルサイクロプスの全身が凍傷した。
「大○斬!」
……はい!?
ジェネラルサイクロプスは、右膝に深いダメージを負い、力任せに左腕を振るうと、カルは避けながら放つ。
「海○斬!」
……ちょっと待て!?
カルの剣から放たれた真空波は、左腕の肘の内側にダメージを負わせた。
そして、カルは少し距離を取った。
「空○斬!」
ジェネラルサイクロプスがよろめいた。
多分、ジェネラルサイクロプスの身体の中に有る「魔石」を損傷させたんだろうな。
そして、カルは「溜め」をした後、決めの特攻して叫ぶ。
「アバ○ストラッシュ!」
そして、ズズ~ンとジェネラルサイクロプスが倒れた。
「あのぅ、カル?」
「先程の4つの攻撃は、オレが尊敬する方の必殺技を模倣したものだ。」
そういやぁ、優真も施設に居た頃、進んで施設のお手伝いをして小遣いを稼いで自分専用に全巻を持っていたなぁ。
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