受付嬢さん、何か有ったのか?
こういう馬鹿騒ぎも、ハーレム系ではあるあるですよね。
冒険者ギルドに入ると異様な熱気に包まれていた。
「受付嬢さん、何か有ったのか?」
「はい。実は、この王都の冒険者ギルドで最も美しい女性冒険者は誰か、で盛り上がっているのです。」
気持ちは分かるが……
「ユーマ様。今の所、20位以内にユーマ様のクラン全員が入っております。」
「……そうなの?」
「はい。」
奴隷も有りか……
そして、2週間後に結果が発表され、なんと、僅差でセシリアが1位を獲得した。
以下の順位は……
2位は、キサラ(チーム『星屑の眼』所属40票獲得)
3位は、レン(チーム『星屑の牙』所属38票獲得)
4位は、コトネ(チーム『星屑の眼』所属37票獲得)
5位は、ジーレイ(チーム『白金の槍』所属33票獲得)
6位は、マリーナ(チーム『女神の剣』所属32票獲得)
7位は、クラリーサ(チーム『星屑の翼』所属30票獲得)
8位は、リン(チーム『星屑の眼』所属29票獲得)
9位は、リエスティナ(チーム『星屑の翼』所属25票獲得)
10位は、アル(チーム『星屑の翼』所属24票獲得)
で、セシリアは41票獲得……
本当に僅差だな。
……そして、3位にレンが居る。
更に、リンが密かにショックを受けている。
後、ジーレイは、白金の槍のメンバーで、Bランク冒険者でリーダーの17歳だ。
マリーナは、女神の剣のメンバーで、ジーレイと同じく、Bランク冒険者でリーダーの18歳だ。
追加情報としては、この2人は、日本の高校に通っていたら、同じ学年だからな。
そして、俺達が現れるまで、王都の2大美女冒険者としても名を馳せていた。
いや、冒険者としての実力もちゃんと有るよ。
最後に、セシリアが勝った理由は、冷たい印象のキサラより、暖かい印象のセシリアに票が集まったのだろうな。
そんなある日に、討伐依頼を完了して冒険者ギルドに行くと、セシリア達が居た。
「セシリア達も居たのか?」
「ええ。私達も今、報酬を受け取った所よ。」
「そうか。それじ……」
「待てよ。」
セシリア達と話していると、見知らぬ男性冒険者3人が間に入って来た。
「誰が、オレ達の許可なくセシリアさんに、話し掛けているんだ?」
「何故、お前らの許可が必要なんだ?」
「当然だ。セシリアさんから悪い虫を払うのがオレ達の役目だからな。」
「馬鹿馬鹿しい。勝手にやってろ。セシリア、俺達の手続きが終わったら、何処かに食べに行かないか?」
「ガキがー! もう我慢ならねえ! 身の程を思い知らせてやるわ!」
……沸点低いなぁ。
こいつら、俺達とセシリア達の関係を知らないのか?
まあ、セシリア達が一緒に居る時も、冒険者ギルドそのものに、あまり行かなかったからなぁ。
野次馬side
「あのガキ、終わったな。」
「ああ。アンガルは、セシリア派の三大筆頭の1人だからな。」
「それに見ろよ。ガキの斜め後ろに居る3人を。」
「あれは、ランキング2位のキサラ様に、4位のコトネさんに、7位のリンちゃん!」
「……ムカつくな。」
「ああ、ムカつくな。」
「あの3人に加え、更にセシリアさん達を毒牙に掛けようなんて、オレ達も加わるか?」
「何処の貴族の坊やかは知らねえが、ヤるか?」
「まあ、待て。此処はアンガルに華を持たせて、何秒持つか賭けねえか?」
「乗った! 抵抗したが、20秒で沈むに銀貨2枚だ。」
「オレも。5秒でガキが沈むに銀貨1枚だ。」
「オレもだ。逃げたが、結局捕まって15秒で沈むに銀貨3枚だな。」
「おいおい。誰か、あのガキが勝つ方に賭けねえと賭けが成立しないぞ。」
「それなら、ガキが勝つ方に銀貨5枚だ。」
「銀貨5枚も捨てるのか?」
「まあ、やれば分かるさ。」
ユーマside
外野が何か色々言っているなと思っていたら、賭けが始まった上に、テーブルや椅子を退かしているよ。
……おお。
思ってたよりも賭けが盛況だな。
「コトネ。俺の代わりに手続きをやっておいてくれ。」
「分かったわ、ユーマ殿。」
俺は、討伐依頼のモンスターが入っているマジックポーチをコトネに渡した。
もう、マジックバッグと見せ掛けて、異空間収納からの~が面倒臭くなって、冒険者ギルドの討伐依頼とかでモンスターを収納する為の専用ポーチを用意している。
「覚悟は良いな、ガキが!」
「……はあ、面倒臭い。」
「ブチ殺す!」
髪を伸ばしていたクリ○ンが天下一武闘会で感じたウザさって、こんな気分だったのか。
「それ、じゃあ、遠慮、なく、行か、せて、貰う、わ。」
ク○リンをリスペクトして、思い出せる範囲で真似てみた。
「はい、終了。」
「アンガルー!」
「アンガル、起きろー!」
「……ダメだ。完全に気絶している。」
「ユーマ殿、手続きが終わりました。」
「ありがとう、コトネ。」
「そちらも終わった様ですが、愚かですね。」
「全くだ。我が君が勝つに決まっている。」
「ユーマ様、手が汚れていますよ。」
「ありがとう、リン。」
俺は、手を拭きながらセシリア達に言った。
「じゃあ、セシリア達行こうか。」
次の日は、「氷麗姫キサラ様を解放しろ!」とか言って来た馬鹿を蹴散らし、その次の日には、「幼獣姫レンちゃんを見守り隊」とか言う馬鹿を蹴散らした。
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