お帰りなさいませ、ユーマ様。
恩人に渡せるお礼が無いのは辛いですよね。
……あの後、事後処理で色々と有ったが、王城内も3日後には落ち着いた。
ルイファードの遺体は残っていて、持ち物を調べると、ルイファードの家族を埋葬している場所を示す地図が有ったから、そこに埋葬した。
後、王宮から盗んだ毒薬の残りは、ルイファードの息子テオドーロを差別し侮辱していたエルフ達に、襲撃した混血児達に因って「怨恨」と分かる殺され方をした後に、混血児が服毒していた。
そして、エルフィードは、これを機にエルフの血を持つ混血児に対しての法案を可決させた。
簡単に言えば、差別に侮辱や追放を禁止させた。
後、形だけのルイファードの国葬が行われた。
まあ、仮にも現女王の姉だしな。
因みに、ルイファードの息子テオドーロの「テオドーロ」の意味は、エルフ族の古代語で「希望」だとか。
そして、あの襲撃の日から5日目の今日は、謁見の間で俺達への表彰を受けた。
お金なら自力で稼げるし、目標額達成した白い狐さんが居れば大金が手に入る。
家を貰っても、「何時、来るの?」な状態だ。
そんな感じで「物品」では欲しい物が無いから、王族から「特別待遇」を公表して貰った。
簡単に言えば、俺達に対しては出来る限りの優遇をするという内容だ。
買い物の時の値引きとか、だな。
そんで、王族からは、「貸し」になった。
まあ、宰相曰く、「ルイファード様に勝つ方が相手に武力では勝てないし、権力でも創造神イシュトリア様が動かれる程の存在には敵わないし、財力はグランブルム商会がバックにいるから無理だし……」と、こんな感じでぶつぶつ言っていた。
そして、今はエルフィード達と応接室で雑談をしている。
「ユーマ殿、私の事を『エル』と呼んでも良いわよ。」
「ごめん。理由は言えないがその名では呼べないんだ。」
俺がそう言うと、渋々了承した。
「……分かったわ。」
「その代わり、『エルフィ』と呼んでも良いか?」
「良いわ。それで我慢してあげるわ。」
「ありがとう、エルフィ。」
ふ~。
やっぱり、その「名」はアレだよな。
異世界転生が実在する以上は、乙女ゲー悪役令嬢転生とかも有るだろうから、あの「作品」が実在しないとは言えないもんなぁ。
無量大数/1の可能性で、小指のデコピンで次元の壁を破壊して、「エル様」が目の前に降臨するかもしれないしな。
そして、出発の日になった。
「ユーマ殿のお陰で助かったわ。私達エルフ族は、貴方達に対しての門は何時でも開いているから。」
「ありがとう。近くに来た時は寄らせて貰うよ。」
あっちの方では、新しく俺の奴隷になった虎人族のエミや、エルフ族の3人娘の「アマラ」や「パルマ」や「マレカ」はメイドとしての指導を受けたメイド長達と涙有りの別れの挨拶をしていた。
俺達もエルフィ達に別れの挨拶をして、エルフ国のグランブルム商会に用意して貰った馬車(チート改造済み)にエミ達に乗って貰い、馬車の御者は、グランブルム商会から1人借りた。
「ユーマ殿、大変でしたね。」
「まあ、な。まさか、俺が苦戦する相手が居るとは思わなかったな。」
「ユーマ様、王都の屋敷に帰られた後は、何かご予定とかを考えられていますか?」
「まあ、絶対じゃないけど、ドワーフ国か以前行った獣人国以外の獣人国に行ってみようかなぁ、と思っている。」
「分かりました。」
「でもまあ、これでエルフ国に、エルフ族が認めない「私生児」が生まれる事は無いな。」
俺達は、5日後にクルト達が居る都市ガルデンダイムに到着した。
先ずは、白い狐さんの宿屋で部屋を取り、エミ達は留守番をして貰い、俺達は冒険者ギルドに行った。
中に入ると中途半端な時間の所為か冒険者は居るが8割は酔っ払いだ。
俺達は、それらを無視して都合良く居た受付嬢のウルカの所に向かった。
「お帰りなさいませ、ユーマ様。」
「ただいま。何か異常とか有った?」
「いえ、特に何も有りませんでした。」
「それなら良かった。所でレン達はどう?」
「レン達は、グランブルム商会の専属契約している冒険者達に鍛えられていて、現在はEランクになっています。」
「順調だな。クルト達は?」
「はい。クルト様達は、あの日から3日ぐらいは塞ぎ込んでいましたが、今では、精力的に活動されています。」
「そうか。」
俺達は、次にグランブルム商会に向かった。
グランブルム商会に到着した俺達は、調味料とかの消耗品を買い足した後、裏に案内されると、そこには鮮やかな緑系の馬車が有った。
「以前作られたセシリア達の馬車と同等の馬車です。」
「馬は?」
「瞬破馬王のシュン様の10番目の娘シアン様がやって頂けます。」
「……分かったけど、馬車の不足分の材料とかは?」
「実際に『森』に行って分けて頂きました。」
「お疲れ様。」
「ありがとうございます。」
「代金は?」
「実費が白金貨10枚です。残りは、尻尾の『毛繕い』でお願いします。」
「人数は?」
「5人です。」
「……分かった。」
コトネとリンは、ウィンドウショッピングをしに自由行動を始め、キサラは「私が我が君から離れるなんてありえない!」と言って俺の後ろに居る。
2時間後、コトネとリンが帰って来て、レン達が、後1時間程で帰って来るらしいから待つ事にした。
「リンお姉ちゃん!」
「レン、お帰りなさい!」
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