俺に勝てたなら教えてあげるよ。
シリアスなバトルで話数をこなすのは難しいです。
ユーマside
俺は、コトネ達と別れた後、女王エルフィードの所に向かうのだが、宰相に止められた。
「ユーマ様。この様な深夜に何処へ行かれるのですか?」
「多分、もうすく襲撃が始まる。城内の方は、コトネ達に頼んで、俺は女王陛下の護衛に向かう。」
「本当ですか!」
「多分だがな。しかし、この予想が当たっていた場合、笑い話にもならない。だから、俺は女王陛下の部屋に向かう。」
「……確かに、その予想が当たっていた場合は、笑い話になりませんな。しかし、警備態勢が厳しい城内に浸入出来ますでしょうか?」
「……多分だが、黒幕は姉ルイファードだ。」
「!?」
「彼女なら、この王城の裏道とかを全て知っている筈だし、警備態勢の盲点や死角も、な。」
「……分かりました。ユーマ様は、エルフィード様の護衛をお願いします。」
「それと、裏道や隠し通路は、使えない可能性が高いから、迎撃に向いた練武場で迎え撃つ。」
「……確かに。」
必要最低限の事を話した後、俺はエルフィードの所に向かい無事に合流出来た。
「この様な夜更けに何の用かしら?」
「この後、襲撃を受ける可能性が有る。そのつもりの準備をして欲しい。」
「どういう事?」
「多分だが、ルイファードが襲撃に来る可能性が有る。」
「ルイお姉様が!」
「ああ。だから、裏道や隠し通路は、使えないだろうから、迎撃する。」
「……分かったわ。」
エルフィードの準備が終わり、俺とエルフィードと専属侍女2人と専属の護衛騎士2人と、途中で合流したセリスと一緒に練武場に向かった。
向かう途中でルイファードについて詳しく聞いたが、まさか、ルイファードが歴代最強とは思わなかったな。
天才の名を欲しいままにし、今後、ルイファード以上は現れないだろう、とも言われていたらしい。
……道理で、教えを受けた混血児達が強かった筈だ。
そんな事を聞きながら、俺達は練武場に到着した。
「きちんと、此処に来れたのね、エル。」
「ルイお姉様!」
俺は警戒していた筈なのに、察知出来なかった?
……笑えないわ。
しかも、何か結界を張っているのか身体がダルいな。
力の想定を八魔将級に直さないといけないかもな。
「……あら。見かけない顔が居ると思ったら、あの時の坊やじゃない。」
「……どうも。あの時は大変だったよ。助けるのに、大切な形見とも言える物を使ってしまったから。」
「何ですって! まさか、あの子が助かったと言うの!」
「ああ。」
「……どうやって助けたのか、教えなさい!」
「俺に勝てたなら教えてあげるよ。」
「坊やにしては、1人前な事を言うじゃない。良いわ。
坊やの四肢を切断してから、ゆっくりと教えて貰うとするわ。」
ガキン!
ルイファードが言い終わるのと同時に、俺に対して攻撃を始めたのだが、速い!
今の俺でやっと、だなんてな。
「あら、防げたのね。」
「俺も驚いたよ。まさか、この俺が防ぐだけなんてな。」
「それなら、もうちょっと上げてみようかしら?」
「お好きにどうぞ。」
「そうさせて貰うわ。」
正直、若干不利だな。
既に、向こうからの攻撃は、防ぐよりも避けを選んでいるし、武器も、頑張っているが無理が出来ない。
「防戦一方ね、坊や。」
「あんまり頑張ると、腰に来るんじゃないか?」
「大丈夫よ。お姉さん、若いから。」
「そうか? 肌に艶を感じないけどな。」
「……お仕置きが必要ね。」
ルイファードの攻撃が更に激しくなっていく。
「……そろそろ降参したらどう?」
「勝てるのに、降参なんかしないな。」
「その強がり、何時まで保つかしら。」
いや、全力を出せば勝てるが、そうなると王都が灰塵と化すから出来ない。
舐めプみたいだが、それが現実だから仕方ない。
要するに、ルイファードが強過ぎだ。
流石は歴代最強。
そんな時……
「我が君!」
キサラが来た!
俺は、鍔競り合いからルイファードを力で押し退け距離を稼ぐ。
「来い、鬼紗羅!」
俺の喚び声に一瞬で、キサラは本性の魔刀になり、俺の左手に収まり腰に差す。
「珍しい物を持っているわね。」
「偶然だけどな。」
「本領発揮って所かしら?」
「それは、やってみれば分かる事だ。」
……かなり不利だな。
こっちも力を抑えているが、向こうも抑えていたみたいで、ギアを上げてきている。
それにしても、きちんと現地のチートは居るんだな。
こりゃあ、ラノベ系の魔王は居ないかもしれないが、RPG的な魔王なら居るかもしれないな。
まあ、魔王の幹部なら居るかもしれないが、魔王軍がいないのがせめてもの救いだな。
そんな事を考えていると、コトネ達が到着したみたいだ。
そして、俺が何も言ってないのに、エルフィード達を避難させている。
これでエルフィード達の心配をする必要は無くなったな。
「どうしたの、動きが良くなっているわね。」
「ああ。後ろを気にする必要が無くなったからな。」
俺は、身体強化を段階的に上げていった。
「……坊や、いえ、貴方は何者なの?」
「人族の普通の冒険者。」
「貴方が『普通』な訳ないでしょ!」
……おい。
コトネ達、そこで頷くな!
「まあ、鍛練の相手が良かったからだろうな。」
「貴方みたいな化け物、誰が務まるのよ!」
「古代覇天竜。」
「……ふ、ふざけないで!」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




