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だから、さようなら。

視点が変わります。

 ユーマside


 今日は図書館で、しっかりと知識欲を満たし就寝した。


 ……したのだが、異様な感覚で目が覚めた俺は、コトネとリンを起こした。

 そして、完全武装になって貰った。


「ユーマ殿?」

「ユーマ様?」

「直ぐに、完全武装してくれ。」

「「はい。」」


 完全武装が終わると、コトネが尋ねた。

 因みに、キサラは「物」だから寝ていなくて、俺の命令待ちで空気になっている。


「ユーマ殿、この感じは……」

「ああ。誰かが、殺気を抑えて潜んでいる感覚だ。」

「やはり。」

「しかし、誰が?」

「多分、女王の姉ルイファードだろうな。」

「ユーマ様、どう動かれますか?」

「ルイファードに従う混血児達は、コトネとリンの2人なら対処出来る。だから、コトネとリンは2人で城内を廻り混血児を倒して欲しい。」

「分かったわ、ユーマ殿。」

「分かりました、ユーマ様。」

「勿論、コトネとリンは、自分の命を優先な。」

「「はい!」」


 次はキサラだな。


「キサラは、単独で混血児を倒して欲しい。」

「お任せを、我が君。」

「俺は、女王エルフィードに向かう。」

「城内に浸入した混血児を倒したら、俺の所に来て欲しい。後、コトネ達には、エリクサーやちょっと良い解毒のポーションを入れたマジックポーチを渡しておく。エリクサーは正直、無料で手に入れる事が出来るから遠慮なく使ってくれ。」

「「はい。」」


 この後、俺達は分かれて動いた。




 コトネside


 まだ深夜だというのに私達はユーマ殿に起こされた。

 そのユーマ殿が、「完全武装している。」と、私はそう認識した瞬間に意識が覚醒した。

 その後は、私同様に起こされたリンと一緒に、ユーマ殿の指示に従い完全武装する。


 どうやら、ユーマ殿の予想では、女王の姉ルイファードが関わっているらしい。

 確かに、今、エルフの王城で何か起きれば、そうだろう。


 私とリンは、ユーマ殿の命令で、王城に居る混血児達を倒す為に探索している。


「うわあああーーー!」


 悲鳴が聞こえたわ!


 私達は急いで悲鳴がする方向に向かった。


「シネエ!」


 既に変容している!


「させない!」


 ガキン!


 リンが、素早く廻り込み、混血児の攻撃を防いだわ。


 私達は見た。

 変容すれば、もう還れないと。

 ……だから、さようなら。


瞬閃雷刃(しゅんせんらいじん)!」


 チン!


 この「瞬閃雷刃(しゅんせんらいじん)」は、こういう場では重宝している。

 目にも止まらぬ速さで目標に向かいすれ違う瞬間に切る、この技は消費する体力や魔力が少ないから。


 そして、混血児は灰となり霧散した。


「コトネ、次に行きますよ。」

「ああ。」

「助けてくれてありがとう。」

「主のユーマ殿のご命令です。」


 私は、混血児が持っていた武器をマジックポーチに仕舞い、次を探す為に、移動を開始した。


 ……私とリンで、少なくとも15人の混血児を倒したわ。


 周りの様子から見て、大丈夫だと思う。

 私とリンは、念の為にエリクサーを飲んでから、ユーマ殿の所に向かったわ。


 あ!

 宰相が居たわ。


「コトネさんにリンさん!」

「宰相様、城内の様子は?」

「はい。貴女達やキサラさんのお陰で、城内の侵入者は粗方片付いたと見て良いでしょう。」

「キサラの方で何かありませんでしたか?」

「特に問題は無かったみたいです。報告では、キサラさんは敵を見つけ次第、手刀で斬殺して持っていた武器を破壊すると、周りの者を無視して立ち去ったらしいです。」

「……そうですか。」


 まあ、報告者が居たという事は、一応、見殺しだけはしていないって事よね?

 キサラは本性が武器だから、その辺りは、キサラなりに気配りをしたのでしょうね。


「貴女達は、この後はどうされますか?」

「はい。城内の侵入者は粗方片付いたとの事なので、ユーマ殿の所に向かいます。」

「分かりました。ユーマ様は、女王陛下を護衛しつつ練武場に向かっている筈です。」

「練武場ですか?」

「はい。守るにしろ、隠れたり逃げたりするにしろ、王族しか知らない隠し通路は今回は使えないでしょうから。そうなると、迎撃に向いた場所が良い、という事で練武場になりました。」

「分かりました。宰相様はどうされますか?」

「私は、城内の状況を把握して指示を出します。」

「分かりましたわ。行きましょう、リン。」

「ええ。」

「コトネさんにリンさん。もし、今回の襲撃がルイファード様の場合はお気を付けください。ルイファード様は、歴代の女王の中でも天才の部類に入る程の力を持っています。ユーマ様には女王陛下から聞いている筈です。」

「ありがとうございます、宰相様。それでは。」


 私達は、宰相と別れ練武場に向かった。

 そして、練武場に近付くにつれて聞こえて来る戦闘音が大きくなっているわ。


 ……凄い!


 ユーマ殿は、既に本性である魔刀になっているキサラを振るっているのに、相手は互角に戦っている!


 周りは……

 騎士達は隅の方で倒れていて、そして、女王陛下はセリスに守られながら周りを警戒している、と。

 それなら、私達も女王陛下の護衛になれば、ユーマ殿も更に戦い易い筈。


「リン。この後は、周りを警戒しつつ、女王陛下の護衛に入りましょう。」

「分かりました、コトネ。」


 ……しかし、今までの私が知った情報から考えると、ユーマ殿の実力が低い様に感じます。



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

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