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羽虫が!

私、実は……な展開が次話で。

 チグハグな言い方になるけど、エルフの国の王都は、「自然の中に建てた都会」みたいな感じだな。

 可能な限り自然を残していて、道路は芝生、家屋はログハウスといった感じになっているけど、計画的に建物を建設している。


 王都で暮らすエルフはというと、王道ファンタジー系の外見だが、胸部装甲は爽やかなエルフしか居ない、という事もないが、巨乳と言える者はかなり少ない。

 後、エルフ以外は1割も居ない様だ。

 それに、人族が殆ど居ないから、善意の募金をしてくれる馬鹿(カモ)も居ない。


 ……平和だ。


 その代わり少ないけど、聞こえてくる陰口には、「エルフ族至上主義」を匂わす内容が混じっている。

 まあ、別に良いけどね。

 ここは、エルフ族の国で王都だし。


 ……まあ、キサラを抑えないといけないから、背中を流れる冷たい汗には困ったが。


 それでも、出て来る所謂(いわゆる)「働かない蟻」が出現した。


「そこの下等な生物。言葉を理解する頭を持っているのなら、そこのメス共を飼ってやる。寄越せ。」


 何処の馬鹿だ、と思って声のする方に振り向くと、そこには過剰に着飾ったエルフが取り巻きと護衛付きで居た。


「どうした? やはり、低俗な生物には言葉を理解する頭を持っていないのか?」


 うわー。

 やっぱり、エルフ族にも居るんだ。


「……我が君。魔刀としての責務を果たして良いですか?」

「殺さず、殴る蹴るなら、許可する。」

「ありがたき幸せ。」


 俺がそう言うと、満面の笑顔でキサラが()く。


「うむ。低俗な生物にしては言葉を理解する頭を持っていたのだな。」


 そして、キサラが言った。


羽虫(はむし)が!」


 10分が過ぎた頃に、騒ぎを聞き付けた衛兵が到着したから、事情を説明した。

 運良く隊長も来ていたから、「王家の短剣」を見せたら、隊長は笑顔で答えてくれた。


「これで、このゴミ共を焼却処分に出来ます。ありがとうございます。」


 今まで、身分的な理由で手が出せなかったんだろうなぁ。

 そこに、「王家の短剣」を持つ俺、参上。

 只の人族なら、軽いか重いかは別として、罰金刑くらいで終わる話が、俺が「王家の短剣」を持っている事で変わる。

 この事実に因って、この馬鹿は、「王族と同格の者に被害を与えた。」と、いう大義名分を手に入れた訳だ。


 その後は、エルフ族の髪飾りとかの細工物を、「此処から此処まで買う。」をして30個程、大人買いをして、皆のお土産にした。


 王城に帰り、夕食を食べ終わると報告を受けた。

 どうやら、昼間の馬鹿エルフの処分が決まったらしい。


「身分剥奪の上、財産没収して、関係者は強制労働に就かせたのだけど、ユーマ殿には相談が有る。」

「何だ?」


 因みに、女王エルフィードには「ユーマ様」呼びを止めて貰う様にお願いしている。


「実は、誉められた事でもないし、違法でも無いけど、同じエルフ族の奴隷を3人抱えていてな。」


 ……ああ。

 奴隷法は、種族を越えて共通だもんな。


「男? 女?」

「3人共、まだ、150歳にもなっていない少女でな。」

「それなら俺達が、この国を出るまで其方で、礼儀作法や炊事や洗濯や掃除等の教育を頼む。国を出る時に貰い受けるから。」

「分かったわ。」


 これはマジで、専用の馬車を用意した方が良いな。



 翌日、王都に繰り出し、グランブルム商会に行き、馬車の製作をお願いした。

 その後は、昨日に引き続き観光目的で散策した。


 衣服店では、エルフ族の民族衣裳を「此処から此処まで」をして爆買いしたり、エルフ族の民族料理を食べたりした。


 そんな中、キサラが「我が君、こっちこっち。」と言うから行ってみると、奴隷館が有った。


 エルフ族は良くも悪くも意識が高いから、奴隷になる程のドジを踏まない。

 俄然(がぜん)、興味が沸いて来て入ってみた。


 ……ハズレだった。


 奴隷になっていたのは、殆どが人族だった。

 勘違いやイキった人族が犯罪を犯し、エルフ族が意識が高いお陰で奴隷にする事によって殺処分を免れていた。

 だから、売れ残っているのは、そんな勘違いやイキった人族のオッサンしか居なかった。


 因みに、「殆ど」という事は人族以外も居たけど、獣人族が1人居て虎人族の老婆だ。

 ……いったい、何をすれば獣人族とはいえ、老婆が奴隷になる様な事が起きるんだ?


 ……ん?


 右手の中指に指輪が、……いや、半分融合しているぞ!


「店主、アレは?」

「はい。あの奴隷は3ヶ月前に来た虎人族の雌で、最初は普通に暮らしていたのですが、ある日に、この王都屈指の高級衣料店で暴れて、女王エルフィード様への暴言を吐いた為に奴隷に堕とされました。」


 それと、この虎人族は正式な単独入国許可証を持っていたから奴隷で済んでいて、無かったら処刑だったらしい。


 いや、何で、そんなきちんとした許可証を持っている人が、そんな馬鹿をやったんだ?


 ……めっちゃ気になる。


 店主に聞いてみたら、「答えられなかった」だった!

 つまりは、記憶に無いか、奴隷契約を上回る「何か」が有るって事だ。


 あああ~、気になる~!


 仕方ない……か。


 トリア姉さん!


(待ってました!)



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