コレな、やる側は楽しいんだ。
作者の私見が入っています。
「捨てるか、バ~カ。」
「ユーマさん!」
「良いのか? 殺しても良いんだな?」
「殺せるものなら殺してみろ。」
「ユーマさん! 黙って!」
俺はクルトを無視して続けた。
「良いんだな? 殺せば、お前を守る盾は無くなり、お前は捕まる。そして、お前は20年以上続く拷問が待っている。」
「「え!?」」
クルトとチンピラが同じ言葉を発した。
「当然だろう。1つの家族を壊して、その家族から娘を永遠に奪ったのだからな。それなりの代価を払うのは当たり前だろうが!」
「……そ、それは……」
「だから、お前が『殺してくれ!』と懇願する様になってからが本番だ。お前は、死こそ安らぎ。死こそ希望、という人生が待っている。」
「な、な、な……」
「自我崩壊で逃げれると思うな。当然、意図的な餓死で逃げれると思うな。」
「……う。」
「奴隷にすれば、『命令』で、自我崩壊で逃げる事も出来ず、『命令』で、食事を拒絶出来ず、餓死出来ない。」
「あ、あ、あ……」
「少なくとも、あの家族全員が死ぬまでは、お前の拷問が続くからな。勿論、自傷でも死なさんからな。引っ掻き傷すら付けさせてやらん!」
「……あああ……」
カラン
チンピラから武器が落ちた!
今だ!
俺は、雷撃弾を無詠唱で4発放ち、チンピラを無効化して、人質のユナがチンピラから剥がれた所を、瞬歩で接近してユナを救助した。
「ふぅ。要救助者、確保。」
「ユーマさん!」
俺は、ユナをコトネに預ける。
そして、クルトを殴った。
「……な、ユーマさん?」
「クルト、何故、武器を捨てた!」
「当たり前じゃないですか! そうしないと彼女が危なかったんですよ!」
「バカが!」
俺はもう1度殴った。
「がっ…… ユーマさん……」
「何故、悪党の言葉を信じる? 何故、悪党の言った言葉は誠実に守られると信じる?」
「……」
「頭を冷やしてしっかり考えるんだな。」
「クルト!」
「クルト様!」
「クルト君!」
……ちょっと、恥ずかしいな。
俺は、ユナの前に行き、伝える。
「さあ、帰ろうか。家族が待っているよ。」
「……は、はい!」
この後、冒険者ギルドに行き、依頼完了の報告と、ユナを家族の所に護衛しながら行った。
勿論、無詠唱でユナに秘密で回復魔法等を掛けた。
「ありがとうございます!」
「おねえちゃん、おかえりなさい。」
「ただいま、お母さん。ただいま、サナ。」
「皆さん、ありがとうございます。少ないですが、此方が依頼料です。」
俺は依頼料を受け取ると、懐から小袋を渡す。
「あの、コレは?」
「実は、娘さんを助ける時に、娘さんを危険な目に遭わせたので慰謝料です。」
「ち、違うわ! アレは……」
「良いから。受け取って欲しい。」
「……分かりました。」
「勿論、受け取った以上は、返品は拒否しますので。」
「「?」」
チャラ
「「……!?」」
「それでは、失礼しますー。」
そして、俺達は逃げた。
「ユーマ殿。幾ら入れていたの?」
「……ユーマ様?」
「白金貨5枚。」
「「……!?」」
「あははは! 我が君らしいな。」
「いや。コトネ、リン。コレな、やる側は楽しいんだ。」
「「はあ……」」
「あははは。」
この後、俺はグランブルム商会に行って、白い狐さん達に報酬を払った。
……5時間掛かりました。
都市内の白い狐さん達の9割が参加していました。
そりゃあ、1時間切るわな。
……残り1割は愛夫で有名な方々らしいです。
そんなに、俺の「毛繕い」は魅力なのか?
……解せぬ。
翌日は、昨日のうさ晴らし(クルトの件)で、近辺の森に行き、オーガ相手に、拳で「ずっと俺のターン」をやりました。
「オラオラオラオラオラオラオラオラー!」
コトネとリンは暇だったみたいで、魔力操作と魔力制御の鍛練をして、キサラはコトネとリンの護衛をしていた。
後、今日知ったけど、キサラは魔石を食べる事が出来るみたいで、魔石を食べると自身を強化出来るそうな。
それならと、異空間収納に死蔵していた様々な魔石をキサラにあげた。
……キサラさん、全部食べたよ。
結果、キサラは魔法を使ったとしても、真なる一流になり、攻撃魔法等で後方支援が出来る様になった。(転剣の師匠をイメージしてくれ。)
勿論、キサラ自身の攻撃力や斬れ味もかなり上がった。
後、魔刀としても「格」が上がったみたいで、その影響か、オマケ的な感じで、キサラの美貌がスッピンとメイク後ぐらい変わった。
森からの帰り道で、魔法系の戦闘音が聞こえた。
「ユーマ殿。」
「ああ。行こう。」
注意しながら向かうと、そこには、混血児とエルフが戦っていた。
「……くっ。」
「シネエ、クソエルフ!」
そして、混血児は身体を変異させ化け物になりエルフに襲い掛かろう、いや、止めを刺そうとした。
「これまでか……」
俺は、雷撃魔槍を放つ。
「ガアッ!」
更に、俺は左腕を水平に伸ばす。
「鬼紗羅!」
「はい、我が君。」
俺が喚ぶと、魔刀になった鬼紗羅が俺の左手に握られ、一刀を振るう。
「破っ!」
パキン
混血児が握っていた魔剣を破壊した。
「アリ……ガト……ウ……」
しかし、身体も白い霧となり霧散した。
「助かった。」
「怪我は無いか?」
「……大丈夫だ。」
鬼紗羅は、人化する。
「お礼を考えているのなら、彼女の事は黙っててくれ。」
「分かったわ。改めて言うわ。危ない所を助けてくれてありがとう。」
「俺としては、両方を助けたかったがな。」
「……別に必要は無いわ。あんな混ざり者なんて。」
「それは違うよ。確かに半分は他種族かもしれないが、残り半分は、貴女と同じエルフだ。」
「……そうね。」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




