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説明、良く出来ました。

ユーマも、元日本人ですから。

「……良いのですか?」

「勿論。それにリンを見てみろ。張りのある綺麗なお肌に艶やか髪を。あんな奴隷を持つ俺が、そこら辺の奴隷を道具としてしか見ていない奴と同じだと思うか?」

「いいえ。」

「そうだろ。だから、安心して話して欲しい。」

「……はい。」


 話の内容は、自分達は客商売には向いてなく、出来れば、冒険者の様な事をやらせて欲しいという事だった。


 ……うん。


 面白いかもしれないな。

 セシリア達の姉妹冒険者チーム。


 俺は、リンに了解を貰ってレン達に話した。

 レン達も冒険者になる事を了解した事で、とりあえずレン達を冒険者ギルドに連れて行き、冒険者登録をした。

 チーム名は「星屑(スターダスト)(ファング)」となった。

 因みに最年少はレンの10才だが、獣人族の冒険者登録は8才かららしく、あまり年は気にしなくて良いみたいだ。


 レン達の自己紹介して貰った。


「レンです。リンお姉ちゃんの妹で10才です。風属性の魔法が使えます。杖術が得意です。」

「イリスです。私達の村の村長の娘で15歳です。水属性の魔法と槍が使えます。」

「ゼラナです。14歳で、魔法は得意ではないけど、斧が得意です。」

「サールです。13歳で、光属性の魔法が使えます。斥候が得意で短剣を嗜みます。」

「テフルです。16歳で、土属性の魔法が使えます。身体の頑丈さが自慢です。」


 レン達の自己紹介が終わった所で、レン達に諸々の説明した後に、グランブルム商会にも説明をして預けて、俺達は宿屋に帰った。

 因みに、リンだけは、レン達の方に宿泊している。

 そりゃあ、積もる話もあるだろうしな。

 そこら辺はやっぱり察してあげないとね。


 翌日、朝食後にリンが合流してから、冒険者ギルドに俺達は向かったのだが、山羊っぽい家畜の番をしている6才ぐらいの女の子が居た。


「どうしたの?」


 俺は、膝を突き女の子の目線を合わせて話し掛けた。


「あのね。きょうのあさね。おねえちゃんが、かえってこないの。それでね、おかあさんが、ぼうけんしゃぎるどに、いくといったから、いるの。」

「説明、良く出来ました。」


 俺は、一生懸命に説明した女の子の頭を撫で撫でした。

 しかし、冒険者ギルドは行方不明者を捜索する仕事を受けてくれるが、それなりに高額だ。

 正直、女の子の服を見る限り難しいだろう。

 多分、この山羊っぽい家畜は依頼達成した時の報酬の足しにする為だろうな。

 そして、そんな事をするという事は、この山羊っぽい家畜が唯一の財産かもしれないな。


「皆、知った以上は良いか?」

「ユーマ殿らしいな。」

「ユーマ様らしいです。」

「我が君の意思のままに。」


 俺達はギルドに入ると、ちょうど纏まった様だな。


「……この条件で良ければ、受理されます。」

「ありがとうございます。」


 俺達は、担当した受付嬢ウルカの所に行く。


「ユーマ様。」

「見せて。」

「はい。」


 依頼書を一通り見るが、正直な所、こんな料金、元日本人のチート系お人好し主人公しか受けないぞ!


「あのぅ……」

「この依頼は俺達が受けるよ。」

「本当ですか!」

「ああ。」

「ありがとうございます!」

「だから、表で待っている娘さんと1匹と一緒に家で待っててください。」

「はい。ありがとうございます。」


 依頼人のお母さんが、ギルドを出るとウルカに言った。


「お願いが有るんだけど。」

「はい。何でしょうか?」

「この依頼、少女の命の危険が有るかもしれないから、出来る人達で探してくれないかな? 荒事は俺達がやるから。代金は参加者の尻尾の毛繕い2回でどうかな?」

「1時間以内に見つけ出してみせます!」


 そう言うと、受付業務をぶっちぎって奥へと行った。


「ユーマ殿……」

「ユーマ様……」

「我が君……」

「誰かが死ぬよりはマシでしょ。」


 あれから43分後に、汗だくのウルカが俺達の所に来た。


「ユーマ様。見付けました。」

「ありがとう。」

「場所は……で、原因は……です。」

「分かった。皆!」

「はい、ユーマ殿!」

「はい、ユーマ様!」

「我が君!」

「行こう!」


 場所は、都市の東北に有る潰れた廃工場で、依頼の要救助者は早朝の仕事の帰りに朝まで飲んでいた廃工場を溜まり場にしているチンピラに絡まれ拉致された。


 俺達は、廃工場に近付いた所で気配を落とした。


「その()を離せ!」

「近付いたら、殺すぞ!」

「ぎっ……」


 廃工場の中から声が聞こえたから近付くと、既にクルト達が居て、依頼の要救助者がチンピラに人質にされていた。

 流石は、地元の主人公君は、運命に愛され鼻が良いな。


「リンとキサラは、周辺のチンピラの制圧を。」

「はい。ユーマ様。」

「分かったわ、我が君。」

「俺とコトネは、表に出て注意を集める。」

「はい、ユーマ殿。」


 リンとキサラは、それぞれ左右に散った。

 そして、俺は堂々と表に出る。


「誰だぁ!」

「俺達は、冒険者だ。君がユナか?」

「は、はい。」

「お母さんと可愛い妹が待っているから、直ぐに助けるからね。」

「……ちょっと待ってください! 今、彼女は人質に取られ、危険な状態なんですよ!」

「……クルト、前世は何歳で終わった?」

「何故、今、そんな事を?」

「いいから。」

「14歳です。」

「……まあ、仕方ないか。理屈じゃないしな。」


 クルトと話していると、チンピラが俺達に向かって唾を飛ばしながら叫んだ。


「このガキを助けたかったら、武器を捨てろ!」

「……くっ。」


 カラン


「「「「「え!?」」」」」


 クルトはあっさりと手に持っていた武器を捨てた事に、俺達やクルトの仲間が、同じ反応をした。


「……良し。お前らもさっさと武器を捨てろ!」



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