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閑話~セシリア達の冒険(その3)

「これが出来たら……」は、何にでも有るものです。


後、ユーマのミスは、「誰にも言うな。」と命令をしていなかった事だった。


次話は本編です。

「そ、そんな……」

「騎士達よ、何をしている! 即座に、此処に居る必要の無い平民を摘み出せ!」

「「「「「はっ!」」」」」

「嫌だー! 離せー! ボクは伯爵家だぞー!」


 平民になったエルダイクは無駄な抵抗しながら騎士達に因って引き摺られていった。


 因みに後で聞いたのだけど、エルダイクが王都のコモリー伯爵家に安置されていた家宝の全身鎧は、エルダイクが決闘する事になって急遽取り寄せたが、きちんと決闘後にエルダイクから剥ぎ取り、コモリー伯爵家に返還されたらしい。


 そして、解散になったのだけど、その時、マーレク様が静かに私に近付いて耳元で囁いた。


「ありがとう、セシリア嬢。」


 マーレク様は、そのまま私から離れて行った。


 ……マーレク様、さようなら。

 貴方の事は嫌いではありませんでした。


 この後、私は汚れを落とす為に、王宮の浴場を借りる事になったけど、どうせならと、皆とアイリスや、シンフォリア王女殿下も参加する事になって、浴場は大変華やかになっていたわ。

 (つい)でに言うと、浴場という解放感からアイリスやシンフォリア王女殿下から、色々と質問されて大変だったわ。


 ……ユーマ様、ごめんなさい!

 屋敷では、混浴なのがバレてしまいました!

 ……私が逆上(のぼ)せたのは、長湯だけが原因じゃないわ。


 そんな訳で、浴場のお湯以外の理由で首まで赤くなった日から2日目、私達は、冒険者にとっての登竜門の1つ、ゴブリンの集落の殲滅の依頼を受けて、森の中を探索しているわ。


「セシリア、そろそろみたいよ。」

「分かったわ、リエスティナ。」

「セシリア、そろそろ私をリエスかティナって呼んで。」

「あ、私も、リーサやリサって呼んで欲しいな。」

「分かったわ、リエス、リサ。」


 そして、リエスティナ、いえ、リエスのお陰でゴブリンの集落を発見したわ。


「冒険者ギルドの言ってと数より多いね。」

「リサ。ユーマ様が言っていたのだけど、モンスターとかの集落に居る数は、報告より多いのが普通だって言っていたわ。特にゴブリンとオークは、ね。」

「そうなのね。」

「さて、相手はゴブリンよ。遠慮の必要は無いわ。魔石なんか気にせずに絶対に全滅させるわよ!」

「「「「はい!」」」」


 そうは言ってもユーマ様の絶対的な殲滅力は持っていないから、慎重に行くけどね。

 皆もそれは分かっているから、集落の端の方から少しずつ倒して行き、私は次々に槍で、ゴブリンの胸を刺し貫きながら進んだ。

 アルは、体格の良いボブゴブリンやファイター等の中位ゴブリンの相手をして貰い、ユズハは、アーチャーやソーサラー等の長距離を担当するゴブリンを倒して貰った。

 そして、リサは私と同じく次々と手当たり次第にゴブリンの首を切りながら倒して貰った。

 リエスは、常に後方に居て貰い、誰かが怪我をすれば治癒を、同時に全体の指示出しをやって貰った。


「リサ、もっと右側のゴブリンをお願い。逆にセシリアは左側のゴブリンをお願い。ユズハ、中央奥のアーチャーを撃って。アルはその位置を守って。」


 私達の作戦と連携が上手くいき、残っているのはゴブリンキングだけになったわ。


「アル、お願い!」

「妾に任せるのじゃ!」

「私達はユーマ様じゃないのだから、いきなり急所を狙う必要は無いわ! 確実に倒すわよ!」

「リサ、頭を狙う振りをしながら、腕を狙って。セシリアは心臓を狙う振りをしながら、足を狙って。」

「腕ね。分かったわ、ティナお姉様!」

「足ね。分かったわ、ティナ!」

「勿論、隙有れば、一気に行くわよ!」

「「「「はい!」」」」


 勿論、コウガとランガもリサを守りながら、周りの伏兵を警戒しているわ。


「「止めよ!」」

「Gyaaaaーーー……」


 私とリサが、同時に、私は心臓を貫き、リサは首を切り、見事にゴブリンキングを倒す事が出来たわ!


 少し休憩して、皆で無事なゴブリンの魔石を回収して、残りは全て焼却した。

 勿論、捕まった人とか居ないか、確認したわ。


「これで、処理は終わったわね?」

「ええ。全て終了よ、セシリア。」

「それじゃあ、皆。」

「「「「ええ。」」」」

「「「「「やったわー!」」」」」


 私達は、冒険者の登竜門にして、ゴブリンキングの討伐を成し得たのよ!

 ……当然、反省点は有るけど、それは帰ってからだわ。


 私達は意気揚々と王都に帰って、冒険者ギルドに依頼達成の報告したわ。

 報酬は全て合わせて金貨80枚よ!

 これぐらいなら、令嬢の時でも何度か見たけど、今回は皆と協力して手に入れたから、特別な感じがするわ!



「皆、カフェで祝杯よー!」

「「「「おー!」」」」


 カフェで、祝杯を上げたけど、今日ばかりは、お金やお腹の膨らみを気にせずに飲んで食べたわ。


 私達は、冒険者としてやっていける自信が付いたわ!



 ……それと、次の日は皆で、ユーマ様直伝の「お腹の(たる)みを失くす運動!」をしたわ。



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


この世界のゴブリンとオークは、異世界あるあるで、多種族の、特に人型の女性は苗床としか見ていません。

だから、女性冒険者は、実力が上がれば上がる程、ゴブリンとオークに対して「サーチ&デストロイ」の傾向が高いです。(笑)

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