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閑話~セシリア達の冒険

一方、その頃は?……ってヤツです。


「準備出来る物は全て用意された、って感じね。」

「そうだねー。」

「妾も少々、……いや、かなり引いているのじゃ。」

「やっぱり、過剰なのですね。」

「私もそう思う。」


 まあ、仕方ないよね。

 私達の装備品や馬車の材料が、ほぼ全てが「魔王の森」の最深部のモンスターの素材を使っているから。

 もし、私達の装備品と馬車の材料を冒険者ギルドや商業ギルドに正式に依頼した場合は、王国の年間予算を上回るらしいのよね。

 はあぁ~。

 ……気を持ち直して……


「さあ、私達『星屑(スターダスト)(ウィング)』の出発よ!」


 私達「星屑(スターダスト)(ウィング)」のメンバーは、リーダーは「槍騎士」の私セシリアで、攻撃と防御の起点の「盾騎士」アル、前衛の攻撃の要の「双短剣」のクラリーサ、後衛の魔法攻撃の「魔道士」のユズハ、回復と補助を担当する「回復士」のリエスティナ、そのリエスティナを守る神獣のコウガとランガ。

 それと、改めてチームが出来た事で、私は細剣だけでなく、槍を使う様になったわ。


 これが、私達の冒険者メンバーよ。


 ……でも、最強の保護者ユーマ様や、百戦錬磨で経験豊富なコトネが居ないから不安なのよね。

 それに、リンも結構鋭いし、冷静な判断するし。

 勿論、装備品の性能を考えたら、盗賊だろうがモンスターだろうが、重傷を負う事はほぼ無いけど、やっぱり不安なの。

 だから、皆と相談して最初の内は、森の浅い所で薬草採取やゴブリン討伐とかにしたわ。


「……揺れないねー。」

「そうね。」


 この馬車も、色々とやらかしているのよね。

 材料もそうだけど、移動中の揺れは殆ど無いし、馬車の防御力も馬鹿げているわ。

 Cランクの冒険者やモンスター程度では、キズすら付かないわ。

 じゃあ、馬車を動かす「馬」を攻めようにも、「馬」も魔王の森の八魔将の瞬破馬王(ハイ・スレイプニルロード)のシュンの7番目の娘「ナナミ」だし。


「笑えないわ。」

「そうだねー。」


 私達は最初の1時間で、薬草採取を終了したわ。

 薬草採取の見張りをリエスティナと神獣2匹がしていたから、全く危険は無かったわ。


 そして、今日の最後は都合良く現れたオークの討伐で終了したのは良い刺激になって、明日以降の励みになったわ。


 馬車に帰った所で、リエスティナに洗浄(クリーン)を掛けて貰い、かなり匂いの薄い香水を使う私達。

 やっぱり、元貴族令嬢としては匂いが気になるのよね。


 王都の冒険者ギルドに到着した私達は、採取した薬草を出しゴブリンやオーク等の討伐したモンスターを出して報酬を貰って帰ろうとしたら、呼び止められたわ。


「ちょっと待てよ。」

「何か用かしら?」

「何時もガキと銀髪の女と黒猫人族のガキはどうした?」

()かれたのよ。」

(わか)れた?」

「そうよ。」

「それなら、オレ達のメンバーになれよ。」

「冗談じゃないわ。嫌よ!」

「良いじゃねえか。」

「女だけでやっていける訳が無いだろう。」

「いいえ。今日はオークを討伐したのよ。」

「嘘をつくなよ。」

「事実よ。」


 鬱陶しいわね!

 今なら分かるわ。

 ユーマ様が、煽る理由が。

 確かに、こんな奴等に使う時間が勿体無いわ!


「私達をメンバーに誘うのなら、最低でもゴブリンに勝てる程度のアレになってからにするのね。」


 そう言って私は視線を腰に向ける。

 周りは私の視線の意味に気付いたのか、隠さない笑い声が響いた。

 そして、私達を呼び止めた連中は肩を振るわせていた。


「……奴隷の分際が!」


 奴隷(ソレ)が分かっているのなら、最初から声を掛けないでよね!

 後、全員が武器を抜いたわ。


 10分後、私達は安い装備品をギルドに売った。


「大変ね。それにしては、ちょっと下品よ。」

「分かっているわよ。私も初めてで良いのが浮かばなかったのよ。」


 私達に対応している受付嬢が、先程の事で突つかれた。


「小さな保護者様が居ないと大変ね。」

「ユーマ様が、私達を守っていてくれたと実感したわ。

 それに、相手を煽る理由も、ね。」

「煽る理由?」

「あんなのを相手にするなんて時間の無駄だとはっきり自覚したわよ。」

「そうね。所で、カフェの新作情報は無いの?」

「悪いけど、知ってても教えられないのよ。」

「やっぱり?」

「ええ。」

「今度、行くから値引き出来ない?」

「受付嬢だけなら、ちょっとは出来るわ。」

「本当!」

「ええ。ユーマ様が言っていたのよ。ギルドマスターより受付嬢を大切にしろ、って。」

「ふぅん。ユーマ君は分かっているわね。」


 帰ったら、レミリーアさんに話を通しておかないといけないわね。


「答えられないのなら、答えなくても良いけど、どうして分かれたの?」

「ユーマ様が、規格外過ぎる強さを持っているからよ。」

「やっぱり、そんなに強いんだ、ユーマ君。」

「ええ。」


 言えない。

 半覚醒とはいえ、ユーマ様が邪神に勝ったなんて言えないわよ~!


「どうしたの?」

「何でも無いわ。」

「ユーマ様は、なんと、邪しぐへ……!」

「……?」

「何でも無いのよ。」


 いきなり、言ってはいけない事を言おうとしたアルに、私とクラリーサはアルの喉に目掛けて腕刀を放った。

 アルも最近は、やらかさなくなったのに、ユーマ様が居なくなって気が緩んだのかしら?


 受付嬢の「どういう事?」な顔をしているけど、私は誤魔化して装備品売却のお金を受け取って帰った。


 勿論、帰った後、アルにはお仕置きをした。


「ごめんなさいなのじゃ~。」



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


腕刀=ラリアットだと思ってください。


キサラの「鬼紗羅(キサラ)」という表現は、特別な演出時にしようと思います。

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