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……貴方は!?

今、エルフと言えば、「陰実」でしょうか?

 俺達は、店主が居る応接室の隣の部屋に居る。

 ……ぶっちゃけ覗き部屋だ。


「お待たせしました。」

「単刀直入に言おう。何時になったら、エルフを手離す気になるんだ?」

「その件に関してご報告がございます。」

「ん、何だ?」

「エルフの娘は売れました。」

「……何~! 幾らで売ったんだ!」

「白金貨50枚です。」

「嘘を言うでない! この街で、そんな金を奴隷に払える奴は居ない!」

「事実です。」

「買い戻せ!」

「無理です。」

「……貴様! 恩を忘れたか!」

「私が恩を受けたのは、先代領主様であり、貴方ではありません。」

「貴様ー!」


 もう無理かな?


 俺達は部屋から出て隣の応接室に入った。


「そこまでだ。」

「誰だ……その娘はエルフ! 寄越せ!」

「おやおや。この街の領主は品が無いみたいだな。」

「誰に言っているのか理解しているのか?」

「ああ、理解している。」

「それなら、やる事は分かっているだろう。速やかに奴隷の委譲の手続きを取れ。」

「断る。」

「……良く聞き取れなかった。もう1度言ってみろ。」

「断る、と言ったんだ。」

「……良いだろう。この街の領主にして伯爵位の儂に楯突く事を後悔させてやる。」

「……ユーマ様。」

「大丈夫だよ、トヘル。」


 そして、俺は印籠代わりの「王家の短剣」を見せる。


「それは!?」

「この『短剣』の意味が分かるのなら、どうなるか分かるよな?」

「……はい。」


 この後、トヘルとは別れを告げて領主館に向かった。

 勿論、領主と一緒に。


 俺達は、黒寄りのグレーな領主が他に違法に手を出していないか確かめる為に来たけど、意外な再会があった。


「……貴方は!?」



 再会する2時間前

 領主を縛り、見張りをリンに任せて、俺とコトネは領主館の執事の案内の下、執務室や自室を洗い違法の証拠を探したが、残念ながら、「他の者もやっている!」以上の重罪となる犯罪を示す証拠が見付かった。

 軽くて身分剥奪の上、鉱山労働行きになるエルフの違法売買をしていた。


 此処で軽く、この世界のエルフについて語ろうかな。

 この世界のエルフは人族と同じで王制を取っていて、エルフの国は、この大陸に1つしかない。

 そして、エルフの国としては必要最低限しか人族とかの国と交流をしていない。

 まあ、鎖国時代の日本みたいな感じだな。

 ……と、言っても個人的な交流までは禁じていないから、個人的な交流を持つエルフと一緒ならエルフの国に入国も出来るし、エルフの国の特産品とかも買える。

 まあ、滅多に居ないけどな。

 何故なら、入国したエルフ以外の種族が問題を起こせば、入国を許したエルフに全ての責任が行くからだ。

 そんな訳で、エルフの集落は点在するが、国は1つしかない訳だな。

 エルフの外見的な特徴は平均的な長身のスレンダーの者が多くて、女性達の胸部装甲は薄い者が多い。

 勿論、美男美女だらけだ。

 後、異世界ラノベ系のあるあるで、集落であっても結界を張っている為に、考え無しでは辿り着けない。

 最後に、ダークエルフは、森の中で暮らすエルフと違って、渓谷とかで暮らしていると聞いている。

 そして、エルフには純血統主義な所がある為に、ダークエルフとは仲が良くない。

 そして、戦い方はエルフは弓か魔法の後衛型で、ダークエルフは短剣等を使う前衛型だ。


 さて、何故、こんな話をしたかと言うと、地下の牢屋に3人のエルフが囚われていたからだ。

 とりあえず、人族の1人として謝罪した後、牢屋の看守をしていたモグリの奴隷商を縛り、囚われていたエルフに、「死ななければ、殴る蹴るは好きなだけどうぞ。」と言っておいた。

 それと、後で、今後の話もしたいと告げてから、他の部屋とかを洗った。

 勿論、命令出来ない様に看守の口は封じてある。


 特に何も無いだろうと、令嬢の部屋を最後に行ったのだが、意外な再会を果たした。

 なんと、令嬢は盗賊から助けた女性だったのだ。

 それと、その侍女2人と夫人。

 4人が令嬢の部屋で軟禁されていたのだ。


 令嬢から説明を聞いたら、自分の父親の悪行を知った令嬢は、国に報せる為に、領主である父親に黙って夫人が馬車を手配し、王都に向かったが、盗賊に囚われた、と。

 囚われた事と俺達に助けられた事で覚悟が決まり、父親に直談判をしたが自室に夫人達と一緒に軟禁されたらしい。


 領主館の全てを廻り証拠を集めて、領主が「黒」なのが確定した事で、領主と執事とメイド長と料理長と看守は地下の牢屋に放り投げ、他のメイド等の関係者には、逃げたら最悪死刑で、逃げなければ、刑罰が軽くなる様に上に進言すると言っておいた。


 囚われたエルフ「ユピナ」と「サピラ」と「マピア」は、残念ながら特殊奴隷にされた為、解放する事が出来ず、希望を聞いたら、俺の奴隷になりたいと言い出した。

 3人のエルフ曰く、奴隷に堕ちた時点で、エルフとしての未来は無いらしい。

 国や集落に行っても追い返されるし、3人だけで森の中で暮らすのは不可能に近い。

 (いず)れは、また誰かに捕まるだけ。

 それなら、という訳だ。

 コトネやリン、先に奴隷になったフェリアを見て決めたと話してくれた。

 更に、何故、囚われたかを聞いたら、この近くにエルフの集落があるのだが、その集落がある場所より森の深い場所で異変があり、国に判断と協力を仰ぐ為に向かっている途中で囚われた、という事だ。


 ……行ってみる事にした。



「何者だ!」




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