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男修行旅日記  作者: 美藤蓮花
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石の田んぼの不動人

生い立ちはよくある話

生まれたのは丁度28年前!


いや、丁度の使い方おかしいですから!


武家の子だったんだと。


お武家さんですか。でも何故、ヤクザなんかになってるんです?


実は、お父上様が流行り病にかかり、奴が5歳の時に亡くなった。そのあと、まだ若かったお母さんが、庄屋の旦那さんと所帯を持ったそうで。


5歳だから父親だと思って懐いてたんだがな、そのうちに母親に赤ちゃんができて、そんな事はないとは言いながら、婆さんも爺さんも、父ちゃんもあからさまに態度が変わってな。


13の時に、家を出た。


家を出て、真面目に庄屋の修行をしていたんだが、、、。


1人だろ?


悪い仲間ができてな、そこからは奈落の底へ落ちるようにヤクザへと足を踏み入れちまったようだ。


兄貴、めっちゃくちゃ調べてんじゃないか!


だって俺、あいつが欲しいからさぁ、兄弟分になってどうにかして連れて帰りたいんだ。


兄貴、ベタ惚れじゃねえかそれ!


女だったら有無も言わさず抱いてるな。


なんで女は抱くんだよ?


女ってのはな、抱かれて初めてその男のモノになりたいと、そう思うんだよ?一度でも関係を持つと、あとは嫌でも好きになってくれるんだ。


あ、でも、これだけは言っとく!強姦は犯罪だからな。相手の合意がないとダメだな。


そんなの、当たり前じゃねえか。


いや、おまえ、やりそうだなぁって。


するわけないわ!バカか!兄貴バカなの?俺だよ?


だなぁ。するわけないわな。


、、、。でもな、あいつ、今の親分に言われたんだ。強姦してでも、女にしてやってくれ。ってな、頼まれてな、決心して水車小屋に連れ込んだ。


え?なんで?親分が、なんで?


親分な、俺と一緒で、あいつに惚れちまったんだ。でもあいつはただのダイガシで、女将さんは娘は良いところへ継がせたいって言ってな。じゃあもう関係を作っちゃえ!ってなって、


で、水車小屋か。あいつも、嫌だったろうな。


ああ、お嬢さんの事は好きでも、強姦は無いよな。でな、その水車小屋に偶然にも寝てた奴がいた!で、お嬢さんを助け出した!お嬢さんはその一瞬の出来事で、恋におちた!


その相手ってのが、男修行の旅に来てた木更津に一家を構える子宝一家!


もうそれ聞いた女将さんの方がその男を気に入って、めでたく結婚!赤ちゃんもポロポロ生まれて今に至る。


仕事そっちのけで、どこでもイチャイチャイチャイチャしててな。あつい、あつい。


で、あいつは?


ダイガシになったよ。仕事ばっかりしてる。好きな女も作らずに、毎日、土場周りしてる。


そうか。


面倒見よくてな。あいつのことを悪く言う奴は1人もいねえ。おれ、このままあいつをここに置いて置くのがなぁ、、、。


惚れちまったから連れて帰りてえ。


兄貴の言いたいことは大体わかったよ。俺も連れて帰りてえわ。そいつ。で、名前なんていうんだ?


石の、田んぼの不動人。みんなから不動って呼ばれているよ?


不動か。なんかカッコいいなぁ、で、どうやって連れ出すんだ?


土場に、役人をおびき出して、一気に一家を捕まえる。


逃げるときに、首に縄つけてでも、引っ張ってくる作戦!


うまくいくのか、いかぬのか、やってみたところ、うまくいき、不動は、行くところもなく、鎌ちゃん達と一緒に辰五郎の親分のところへ行くことになったのだった。


ん?


なんか、香水の香りがする。。


なんだ?


あいつ。。。


香水の香りの正体が明らかに!

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