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プロローグ
さ、始まりました!行きますか!
縦縞の羽織を着た1人の男が井戸端で水を汲み、豪快に顔を洗っている。
そこに、兄弟子ー!と呼ぶ男の声と共に若者が卵を抱えて現れた。
兄弟子と呼ばれたこの男、名前を鎌太郎という。
兄弟子ー!と呼ぶ男、名前を太郎という。
2人は訳あって江戸の町を離れて今は、旅烏をしている。
いまで言うと、アレである。
江戸に帰った鎌太郎たちは、辰五郎親分からえらいこっちゃな話を聞かされる。
相撲がこの世からなるなる!
俺たち、仕事無くなっちゃうじゃん!
鏡山親方は、辰五郎親分のところへ相談に行った。
辰五郎親分は、大丈夫!
俺がなんとかしてやるよ?
その間どうすっか?
若いもん集めて男修行の旅にでも行かせろや。俺が全部仕切ってやるよ?
辰五郎親分の言葉に、鏡山親方はそりゃいいわ。と鎌太郎と太郎を行かせることに決定!
てな事で、
男修行の旅のはじまりはじまりー!
これからでんな!