#6:ヒカルの力
最近リアルのほうが忙しくなってきてしまいました。小説のほうはしばらくは毎週日曜日午後3時+αを目安に、毎週投稿しようと思っています。
さて6話目です。ヒカルが自分の力を実験するときがやってきました!
5/13追記 後書きの部分にキャラ設定入れていましたが、もうすぐプロローグが終わるため、1章の前にキャラ設定を投稿することにしました。
俺はその本を手に取って見た。『魔王』と書かれた本で、魔王について書かれた本がなぜかあった。おかしい...先ほどまでこんな本はなかったはずなのだが、俺は不思議に思いつつもその本を開いた。この本によると、魔王は闇属性の魔法を行使することができる。そして闇属性は火、水、風、地の4属性全てにより強いのだという。とても便利な属性だな。〈魔王〉の職業を持っているものはステータスが上がるらしい。聞いたことのある説明だ。〈聖なる勇者〉も〈魔王〉もだいたい効果は似ているらしい。俺は本棚に本を戻して部屋に戻った。
「あのお方が魔王様か...」
銀髪をした女性が突然その場所に現れて呟いた。
「今はまだ経験が足りないようですが、しばらくすれば、もっと強くなることですわ」
ピンク色をした髪の女性も同じタイミングで現れた。
「この本をさっさと元の場所に戻しに行かないとな」
「誰にも見られなくてよかったですわ」
銀髪の女性は何を言っているんだと呆れ、溜め息をついて述べた。
「当たり前だろ、魔王様以外の人間がいなくなった瞬間に本をあそこに置いたのだから、それに私たちがしっかり監視していただろう?」
「それもそうですわ」
そして『魔王』と書かれた本を手に取って2人はその場から消えた。
部屋に戻ったあとヒカルはステータスを開いた。Lv.が15に上がっていた。スキルを見ると【フォースマスター】と【オールマスター】を習得していた。【フォースマスター】は美涼も持っていたギフトで、俺も無詠唱で魔法が打てるようになったらしい。【オールマスター】をなぜこのタイミングで手に入れられたかは謎だが、これでまだ使ったことのない闇属性魔法も無詠唱で撃てるようになったのだろう。あと、ギフトは手に入るものだとは思っていなかったからこれも驚きだ。これは〈勇者〉としてか〈聖なる勇者〉としてか、はたまた〈魔王〉としてなのか、どの職業の影響なのだろうか。そしてスキルを見るとテレポートを覚えていた。
俺は部屋に戻ったあと、愛月と合流して一緒に食堂に向かった。美涼と瑠光は今後の方針について勇者たちの代表もといクラスメイトの中心人物たちと話し合うそうだ。
「ヒカルさん、今日とても強くてかっこよかったです」
「おう...ありがとう」
愛月に笑顔でいきなりそんなことを言われて、少しドキッとした。よくクラスの連中が愛月のことを天使と呼んでいるが、その通りだなと思った。
「愛月って天使みたいで可愛いな」
そう思っていると、
「わわわ、ヒカルさんが...私のこと...天使...可愛い...えへへ」
声がしたので見てみると、そこには顔を真っ赤にした愛月が立っていた。まずいなこれは完全に思ってたことが声に出ちゃったパターンだ。本人の前で思わず天使と言ってしまったので怒られると思っていたのだが、
「ありがとうございます...嬉しいです」
「お、おう?」
怒ると思っていたので、感謝されたのは正直とても驚いている。変な返事してなければいいけど。そんなことを話していると食堂に着いたので、美涼、瑠光と合流して夕飯を食べた。
その日の夜、就寝時間となり3人が寝たことを確認すると俺は早速テレポートを使ってダンジョンの2階まで潜った。そして覚えたてのスキルやらなんやらを試してみた。ファイヤーボルトとアクアショット、ウィンドショット、そしてロックはなんなく使うことができた。そして【高隠蔽】がかなり便利だということに気づいた。姿を消せるだけではなく、空間そのものを隠すことができるらしい。俺は隠れた後闇属性魔法『ダーク』を放ってみた。『ライト』が少し光ってダメージを与えるのに対し、ダークは少し暗くなってダメージを与える感じだ。次にブラックホールを使ってみた。すると大きな黒い塊のようなものが出現して敵を飲み込んだ。周りの地面なども吸い込まれている部分があるほどの強さで、ジャッジメントと同じぐらいの強さだ。
俺は地面を修復したあと、念願の虹属性の魔法『シックスエレメントバースト』を使ってみた。すると俺の前から火の球が出たと思ったら俺の周りを右に動いて、同じように水、風、地、光、闇、の順番に出てきた。そして6つの球を一斉に発動した。威力的にはジャッジメントやブラックホールには及ばないのだがだが、そのワンランク下程度の威力はあった。しかもこの魔法1つ1つはファイヤーボルトなどの初級魔法と変わらないので、末恐ろしい限りだ。よかった、使えたのが俺で。最後にダークインパクトソードを試した。スケルトン戦のときにライトニングソードは使ったので、今回は試せなかったが、こちらはあまり変化はない。剣にそれぞれの属性を付与しているだけであった。
実験を終えて、テレポートで部屋の前に戻った後、部屋に入った寝ようとベットに入ろうとしたら
「どうしたの?」
瑠美だ。実は美涼と愛月が寝た後も眠れずにいて、光が外に出て行った瞬間も見ていたのだ。
「ヒカル、外行ってから結構経つけど、危険なことしてないよね?」
「し、してないよ、もちろん」
「なら、いいけど。気を付けてね。ヒカルが死んだら私は……」
「大丈夫だ、心配かけてごめんな」
ふぅ、ごまかせたか……
「それで?何をしていたの、ヒカル?」
そして俺はついに、洞窟で新しい魔法の研究をしていたということを言ってしまった。ちなみに瑠光にはかなり怒られた。心配だよと涙声で言われてしまった。途中から美涼と愛月も起きてきてしまい、3人に怒られた。そして、次行くならちゃんと美涼たちを誘うという条件を付けられてしまった。
評価•コメントを頂けると今後の作者の励みになります!
面白いと思った方はブックマークもよろしくお願いします!
5/13追記 今までの話の誤字を大幅に修正しました。一部表現が変わっているところがございます。申し訳ございません。m(__)m 内容に関しての大幅な変更はないです。これからもよろしくお願いいたします。
5/14追記 勇者たちの名前にルビを付けました。




