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#5:聖なる勇者の力

世間では10連休(私は9連休……)も終わってしまい、日常が戻ってきてしまいました(´;ω;`)

さて、話しは本編に戻って第5話目です。ついに光の最強の力の1つ〈聖なる勇者〉の能力を使う時が来ました!


「反撃開始だ」


 俺がそう言った刹那、フィーシャ王女の剣がはじかれ、盾のみになってしまった。

フィーシャ王女が目をつぶりスケルトンが降りかかった瞬間に、俺の合図とともに駆け出していた、瑠光が剣で防いだ。


「なんで......」


――

私は急いで『ヒール』をかけた。瑠光ちゃんが下がったのを確認すると美涼さんが『ファイヤーボルト』を連発した。しかし予想通り攻撃が聞いてなかったが、そのすきに留光ちゃんがフィーシャ王女を抱きかかえて私の隣まで戻ってきた。そしてヒカル君がスケルトンの群れにたった1人で歩いて行った。


――

「あなたに何ができるのですか!Eランクの最低ステータスの勇者ですよ!危険です!どうか下がってください。」


 私は絶対に止めなければならないのです。王女の私がいながら目の前で勇者を見捨てるわけにはいきません。助けに行こうとすると、私を抑えていた人の力が強くなった。たしか高梨さんと言っただろうか?そして私の前に川村さんがやってきた。


「大丈夫ですよ、フィーシャ王女。ヒカル君は強いです!絶対に負けませんよ」


と言った。その川村さんの笑顔はすごくまぶしかった。佐倉さんを見ると同じ笑顔を向けてきた。おそらく、高梨さんのほうを向いたら同じ笑顔を向けるのだろうか。それにしても、なぜか安心する。ヒカルさんならこの場をどうにか出来るかもしれないと、そう思っていた次の瞬間、私は驚いた。


『ライト』


 彼がそう叫ぶと1体のスケルトンが一瞬にして消え去った。『ライト』って初級魔法だけど...光属性の魔法を使えるってこと?それって聖なる勇者なのでは?でもだとしたら、なぜステータスがあんなにも低かったんでしょうか。


――


 俺は『ライト』を使って先頭にいたスケルトンを倒すと、剣に光を集めスキル『ライトニングソード』を使って3体を倒したのだが...まだ相手50体以上残っていた。一気に片付けるか。


「みんな、スケルトンを中央に集めてくれ」


俺が出した指示の元、美涼と瑠光が魔法を使ったり、剣ではじいたりして中央にスケルトンを寄せた。その瞬間に俺は光属性最上級魔法『ジャッジメント』を放った。


 私は目の前の光景にとても驚いていた。Eランクの最低勇者だと思っていた人が光属性最上級魔法を使いスケルトンを全滅させたのだ。私は今確信した。


「えっと...吉川さん?でしたか?あなたは聖なる勇者ですか?」

「ああ」


 ティーシャとサーシャに見つかる前で良かった。あとは説得するだけだ。それから私はすべてを話した。姉たちは聖なる勇者を探していて、見つかったら国の権力争いに巻き込まれるということを話した。するとあっさりと信じてくれた。なんでも王族のことは最初から疑っていたが、私の戦いぶりを見て私を信じてくれたらしい。


 俺はフィーシャ王女のことを信じた。こいつがここまでしてまでくれたのに、ここで信じないのは人としてね...俺たちはスケルトンを倒したことにはせずに逃げ帰ってきたということにした。


「佐倉さん、高梨さん、川村さん、無事だったかい?、心配したんだよ?」


 俺たちがダンジョンを出ると真っ先に声をかけてきたのは案の定伊藤だった。まぁ俺以外の3人が目当てだろうけど。


「ええ、まぁなんとか逃げ切れたわ。そそくさと逃げたくせに何を言ってるの?」


 相変わらず、佐倉さんはナンパする男子に対しては手厳しい。男嫌いというわけでもなく、男子でもナンパしないまともな奴となら、話すことには話す。しかし自分から話しかけるようなことはない。だから、そんなこいつが俺に話しかけてくれるのは不思議だ。瑠光と愛月は俺の服の裾をつかみながら隠れている。こいつらよほど伊藤のこと嫌いなのか...俺も好きには慣れないがな。


「しょうがなかったんだよ、生き延びるためには」


と伊藤が言っていたが、美涼はそれに対して何も言わなかった。あの目は完全に相手を見下している目だ。

 

 俺たちは王城に帰還した。スケルトンの件はサーシャ王女とフィーシャ王女が王に説明した。王様は驚いていて、2人の王女に大丈夫だったかと聞いていた。ティーシャ王女は、


「何とか戦って相手が怯んだ隙に全員が避難できました」


と言っていた。いや、一番頑張ってたのはフィーシャ王女だからそう思っていたら、彼女と目があった。そしてニコッと笑みを向けていたがすぐに前に戻していた。勇者たちの中にもお前は何もしてないだろと愚痴を言いたそうなやつがいたが、王の御前誰も言い出すことはなかった。


 次の日は訓練が休みだったので部屋で俺たちはのんびりしていた。訓練が終わっても美涼たちとは同じ部屋のままだった。男子の視線が痛いけど、この異世界に来てからは少し慣れたような気がした。俺がそんなことを考えていると俺たちの部屋がノックされた。中に入ってきたのはフィーシャ王女だ。 


「実は図書館で聖なる勇者についての本を見つけたのです。ぜひ一度来ていただけませんか。」


 フィーシャ王女に案内をされたのは図書館だ。もちろん学校にある図書室とは違いとても大きな図書館である。多分地球にいたころに見た、世界最大の図書館と呼ばれたあそこなんかよりも何倍も広いんだろう。フィーシャ王女がとりだしたのは『聖なる勇者』と書かれた本だ。とても大事に仕舞われていたものだったので、この本はすごいものなのだろう。


 本を読んでみると、聖なる勇者についていろいろ書いてあった。聖なる勇者は光属性の魔法を使うことができ、魔王の闇を打ち払うことができる。通常の勇者よりもステータスは高い。どれも知っているものが多かったが、後でこの本をまた解読するということにした。美涼と瑠光と愛月もそれぞれ気に入った本を見つけたみたいで部屋に持ち帰って読むことにしたらしい。

 

 美涼たちが図書室から出ようとしたタイミングでフィーシャ王女が突然俺たちの想像もしていなかったことを言った。


「私をヒカル様のパーティに入れてほしいです」

「「「「え?」」」」


俺たちはみんな驚いたのだが、それを気にせず続けた。


「私は今日のできことで自分が弱いということを自覚しました。あのままだったら私は何もできずに死んでいました。あのような事態になったとき国を守る。そのための力が欲しいのです。」


俺はすごく悩んだ。フィーシャ王女の言いたいことは分かる。ただ相手は王族だ。下手なことをするわけにはいかないと思っていたのだが、


「いいんじゃないでしょうか?私も守りたい人のために戦いたい、その気持ちは分かりますから。ね?」

「愛月さん...でも、」


 愛月はフィーシャ王女の意見を尊重していたが、美涼はそうでもないらしい。2人はどうする?という目でこっちを見てきたのだが、


「いいんじゃない?守りたいものを守るって素晴らしいことじゃん?私たちだって、ヒカルを守りたいそう思ってたでしょ。今はヒカルに守られてるけど...」


 瑠光の意見で美涼も納得したらしく、パーティに入れることにした。そのあと王様に呼ばれているらしく、フィーシャ王女は図書館を去っていった。美涼たちは部屋に戻って本を読むらしい、俺も戻ろうとしたのだが、ある本が目に入った。



本物語を読んでくだった方、ぜひブックマークをよろしくお願いします。<(_ _)>

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