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#1:クラス転移

 クラス転移物です。

 1週間に1話を目安に投稿していきます!

 平日は学校に行く、そんな何処にでもいる高校生吉川(よしかわ) (ひかる)は今日も変わらない学校生活を送っていた。教室に入り早速スマホを起動して、昨日発売された新作ゲームを遊んでいるところだ。クラスの隅でいつもこんなことをするのが俺の日課だ。友達も少ない。――作っても面倒だってのもあるんだけど。

 だから俺と仲良くしようという意味で関わろうとするやつなんて3人しかいない。


「おはよう、吉川くん!」

「おはよー、ヒカル」

「おはようございます、ヒカルさん」


 佐倉(さくら) 美涼(みすず)高梨(たかなし) 瑠光(るみ)川村(かわむら) 愛月(みつき)だ。こいつらはなぜか毎日俺のところに来るんだよなぁ...いいから1人にしてくれ、ほかの男子こっち睨んでるだろ。佐倉は黒髪のロングヘアーでいかにも先輩という感覚、高梨は桑茶色のショートでカットで、俺と誕生日が同じで普通に話せる友達の感覚。川村は栗色のショートカットで誰に対しても人当たりがいい。こいつらは学校でTOP3を争う美少女なのだが、なぜか俺のところに来る。俺がおはようと返そうと思っていたら、近くから別の声が聞こえた。


「おはようミスズさん、ルミさん、ミツキさん」


 ほら来たよ、めんどくさいやつが。爽やかイケメンなこいつの名前は伊藤(いとう) 良太(りょうた)。このクラスの学級委員長でもある。ちなみに女子の学級委員は佐倉だ。


「下の名前で呼ばないで」

「下の名前で呼ぶな」

「下の名前で呼ばないでください」


 3人に同時に断られてやがる。そのあと伊藤は、

「吉川のせいだ、彼女たちはお前のせいで目が腐ってしまったんだ」

とか、言いたい放題言っていた。結局3人は伊藤のことをスゴイ睨んでいたよ。どうしたら俺は平穏に学校生活を送れるのだろうか。


「はーい席について!HR始めるよ」


いつもの時間通りに担任である荒井(あらい)先生がやってきた。

すると突然、教室の地面が光り輝いた。

 そしてその光に気づいた別の先生が駆け付けた。しかしその時にはすでに2年4組には誰1人としていなかった。


 気が付くと俺たちは見知らぬ場所にいた。見慣れないが豪華そうなところだ。しかし現代日本にこんな場所があるとは思えない。すると見慣れない格好をした人が話し始めた。


「勇者たちよ、余はシャルル=バード。この国を治める王である。君たちにはこの世界のために魔王と戦ってもらう。」

 

 王様の話によると魔王が復活するらしい。そのためにはまず力をつけてほしいと言う。魔王を倒せば元の世界に戻れるらしい。みんな帰りたいとか戦いたくないとか言ってる。当たり前だよな。ここでの死はおそらく現実世界でも死に値するだろう。しかし、うんあれだな。テンプレってやつ。こういうのってまず王族が怪しいんだよな。魔王が親切に帰り方なんて教えてくれるわけないだろうに。


「なんで、生徒たちを危ない目に合わせなきゃならないんですか。早く元の世界にもどしてください」


しかし、先生の訴えもむなしく終わった。魔王を倒せば元の世界に帰れるの一点張りだ。

すると馬鹿なやつがさっそく1人いた。


「分かりました、みんなもいいか。王様が困っているって言うんだ。協力しないでどうする」

「おー伊藤がそういうなら!やってやるぜ」

「伊藤さまがそういうなら」


あーあこうなったか。こうなった以上ほかの無能どもは抑えらんないからな。


「ではまず会議室でこの世界の説明を我が娘にしてもらおう。そのあとステータスを確認させてもらう。」

「初めまして、勇者様方。私はシャルル=ティーシャです。早速ですが会議室にご案内させていただきます」


会議室に向かう途中、佐倉、高梨、川村の3人がさりげなく近づいてきた。見ると川村は若干涙ぐんでいた。

 会議室につき、王女の説明を要約すると、

1,この世界は5つの国に分かれていてこの国を中心に東西南北に1つずつ国が存在する。

2,勇者はこの世界に召喚された時点で強力なギフトが与えられるらしい。そして職業に勇者が追加されると。2つ以上職業を持つものもいるらしく、ファーストジョブ以外は人に見られることはない。また、ファーストジョブは入れ替えることが可能である。

3,ステータスというものが存在しステータスオープンと言うことで自分のステータスを見ることができる。

4,スキルと魔法の属性は、火、水、風、地の自然4属性と無と光と闇の特殊3属性があるらしい。勇者の中でも特にするれたものが光属性をできるらしい。闇は魔族の高位なものが使えるそうで、属性上闇に有利なのは光しかないそうだ。基本は1つから2つの属性しか適性がなく、3つもっているだけでスゴイと言う。


そして王女の話が終わり王女が【鑑定】を使ってステータスを確認した。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  吉川 光 Lv.1 〈勇者〉〈聖なる勇者〉〈魔王〉

HP 1000/1000

MP  1000/1000

SP  1000/1000


STR:800

VIT :800

INT :650

MND:650

AGI:700

DEX:250

LUK:100


●属性効果

火属性Lv.1

水属性Lv.1

風属性Lv.1

地属性Lv.1

光属性Lv.10

闇属性Lv.10

無属性LV10

●スキル

ライトニングソード 

ダークインパクトソード

●魔法

<光属性>

ライト

ジャッジメント

<闇属性>

ダーク

ブラックホール

<>

シックスエレメントバースト


●ギフト

【聖なる鑑定】

【高隠蔽】

【偽造】

【神の加護】

【ステータス神化】

【アイテムボックス】

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 あれ?ちょっと待って〈勇者〉はともかく〈聖なる勇者〉はなに?そして一番問題なのがサードジョブ〈魔王〉ってあるよねまずくない?ばれたら即殺されるよ?スキルと魔法は薄い文字で書かれている。たぶんMPがたりないだけだろう。なんかやばそうなスキルいっぱいあるなシックスエレメントバーストは必殺技かなにかか?

 とりあえず聖なる鑑定を使って、周りのステータスを見てみるか、そう思っていた矢先向こうで騒ぎがおきていた。伊藤の周りに人だかりができていた。ほー、やっぱりああいうやつが強いのか。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  伊藤 良太 Lv.1 〈勇者〉〈勇者を束ねるもの〉

HP 400/400

MP  320/320

SP  480/480


STR:51

VIT :42

INT :36

MND:16

AGI:32

DEX:10

LUK:60


●属性効果

火属性Lv.1

地属性Lv.1

●スキル


●魔法

<火属性>

ファイヤ

<地属性>

〔岩派生〕

ロック

●ギフト

【指導者】

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

うん?これで最高とか言ってるけど?まじで弱すぎないか?いや、俺のステータスが高すぎるのか?ほかのやつらは...と、え?伊藤の3分の1ぐらいしかない、佐倉、高梨、川村の3人は...伊藤の3分の2ぐらいだが同じSランクらしい。


「それでは、あなたで最後ですね」


 忘れてた。もう俺の順番になっていた。ステータスを急いで改造しなきゃ。


「それでは鑑定させていただきます」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  吉川 光 Lv.1 〈勇者〉〈剣士〉

HP   60/60

MP   30/30

SP  10/10


STR:8

VIT :8

INT :7

MND:8

AGI:7

DEX:3

LUK:1


●属性効果

●スキル

●魔法

●ギフト

【アイテムボックス】

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 あ、しまった急ぎすぎて弱くしすぎた。Eランク、最低だって。どうやらEランクの中でも最底辺のステータスらしく一般人と変わらないステータスと判定されてしまった。

 王女が、先生含めた40人で4人1組のパーティで修業をすると言い始めた。しかし、もちろんEランクなんかの俺と組みたいやつなどいるわけもない。あきらめて1人でこっそり修行をしようと思ったら、


「ヒカル、一緒にパーティ組まない?」


高梨がそう言ったのだ。俺はとても驚いたが、Aランクの3人はほかの人と組むべきじゃないか?とそう言おうとした瞬間だった。


「いやいや、こんな雑魚じゃ3人を守るなんて無理。そんな貧弱なやつよりも僕とパーティを組みべきだよ。」


 俺がこっちの世界に来て弱くなり、自分たちだけが強くなったと勝手に思い込んでる連中がここぞとばかりに男子陣が猛反撃を起こした。おそらく3人の美女を俺から遠ざけたいのだろう。ここはおとなしく去るべきかな。


「私たちが誰と組もうが私たちの勝手では?」

「ヒカルさんは弱くなんかない!それに、今度は私が守る!」


 佐倉に続いて、普段おとなしい川村が大声で反論したためみんな驚いた。しんまりした雰囲気になったものの、荒井先生が場を治めてこの騒動は終わった。結局僕は3人と組むことになった。本当は1人で行動したかったけど、俺が弱くても一緒に行きたいと言ってくれた。だから、こいつらだけは絶対に守ってやる。僕はそうこの世界にいるかどうかも分からない神に誓った。

 

 それから1週間、俺たち勇者一行は、城で模擬戦などを行いスキルを磨いていった。ただ俺は魔法を使えないことになっているので剣だけを振り続けていた。







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