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村人Bは勇者になる夢を見るか  作者: Y・Y
第一章 村人編
1/201

第0話  RPG

タイトルは数字、文章中は漢数字です。

口調が変わるのは仕様です。

初投稿ゆえ至らぬ点が目立つでしょうが、息抜き程度にご覧ください。


追記:正直、初期の文章力はゴミ同然です(今も良いとは言えないですが)。

時間がない方、ふざけた文章に不快感を催す方、鬱展開が嫌いな方は三章から見ても良いと思います。

ストーリー重視、文章力なんて関係ないという方はこのままどうぞ。

もう息抜きとは到底呼べない長さですが、よろしくお願いします。

 


 『RPG』

 すなわち『ロールプレイングゲーム』。


 それは誰しもが夢の世界に没頭できる、最高のゲーム。

 その世界には多数の住人が存在し、決められた役割をこなすべく日々生活している。

 そんな彼らによって多種多様な人間模様が描かれ、様々な物語が繰り広げられた。

 きっと誰もが空想し、憧れたことのある世界だろう。


 大抵の物語では魔王に支配された世界を勇者が救う――といったストーリーなのだが、ここで疑問が生じる。


 どう考えても……出来過ぎている。

 物語の展開的に都合が良すぎるのではないだろうか? 君もそう思ったことはある筈だ。


 普通に考えて、毎日平和に暮らしていた世界がゲームが始まったとたん魔王に支配される、あるいは勇者が立ち上がるといった非日常が当たり前に起きるというのもおかしな話だ。

 さらに、勇者だけ強い才覚を示すというのも変な話だ。それに絶大な力を持つ魔王、なんて巨悪が突発的に出現する筈がないだろう。

(勿論、しっかり説明してくれる作品もあるが)


 このようにRPGのあり様は疑問だらけなのだ。


 ――しかし、あるものの存在によってその疑問は晴れる。

 それは……


 勇者派遣会社ヒーローズ(株) 以降勇遣


 若干ダサいと思ったそこの君!(かなり? まぁ確かに)


 君の感性は正しい。こんな名前だからこそ表に出ることが無いのだから。

 でも、だからと言ってこの会社を馬鹿にしてはいけない。なぜならこの会社で勇者としての技能を学び(学園ぽいな)、才覚を発現させるのだから。

 詳細は追々話すとして、とにかくすごい会社なんだ!(知らない訳ではないぞ! 決して!)


 それに勇遣の子会社はたくさんあるんだ。

 例えば村人がそれに当たる、この世界での社員数最大を誇る(人口の三分の二)、

『村人派遣会社(仮)』(正式名称不明)

 だったり、


 勇遣の親会社であるRPGグループの一翼である、

『ワールド不動産・建築会社(株)』(この世界の全ての土地と建物を管理している会社)

 の他にも、


 この世界の通貨を一括管理する、

 『セントラル銀行』(本作はフィクションです)


 とまあこんな風に、様々な会社や機関が存在することでRPGは成り立っている。


 分かりやすくまとめると、

 世界的財閥であるRPGグループが様々の業種を駆使し、世界を創り上げ、勇遣のライバル会社である、


 魔王派遣会社デビルズ(株) 以降魔遣

 (例に漏れずダサいがそのあたりは気にせずに)


 との勢力争いが、『RPG』と呼ばれる物なのである。

 ……こう見るとシリアスの塊である王道物語でもくだらなく思えてしまうな。いや面白けりゃ良いんだけど。

 失礼、少々脱線してしまった。



 ――もう一つの疑問だが、正義は必ず勝つと言わんばかりに主人公側が勝つ。勧善懲悪を完全に肯定するなど、どうやっても結局はその点だけ見ればワンパターン……


?『古き良き伝統とか言っとけよ。偉い人に怒られるぞ』


 でしゃばるのはご法度ですよ。まだ途中なんですから。話の腰を折られると、立ち上がるのは難しいんですよ。


?『はーいはい』


 では続きから。


 ――ワンパターンなのには理由がある。

 大抵勇者側が勝つのは、RPGを遊ぶ君達がプレイヤー兼スポンサーだからだ。

ゲームを買った時金を出さなかったかい? まぁ、大体は製作者へなんだが、君はその『ゲーム』に投資をしたということなんだ。


 ……そうして彼らの世界は保たれている。そして……確かに存在している。


 それにこんな世界の中でも、勇者とは憧れの職業なのだ。なぜなら派遣とは言え、成功(売り上げとも言う)に応じて破格の報酬が出るからだ。

 全く……随分待遇の良い派遣社員もいたものだ。

 勿論、他にも理由が沢山あるだろうが、それもまた実際に見てもらった方が早いだろう。


 ――ただやはり才能が必要で、いきなり勇遣に就職できるものは少ない(容姿も重要だし)。それこそ天賦の才と呼べるほどの適性が無くてはなれない。

 神公認のチートはどの世界にも存在するのだ。


 しかしチートが無かったからといって、その人が平凡という訳ではない。

才能という物は、後天性だとしても水やりをすれば開花する場合もある。だからその元となる種子を与えよう。

 という思想を元に近年下剋上政策が実施され、ただの村人レベルでも成績次第で勇者になれるようになった。

 実は、顔を変化させられるRPGが増えたのはその為なのだ。


 そうしてこの世界で生きる者全てが、勇者になるべく日々奮闘している。

 ……あるサーバーで過ごす、彼もその一人。


 毎日の試行錯誤、失敗の連続、それでも彼は諦めなかった。

 (唐突に始まるテレビ風の振りもご愛嬌)

 今回はそんな彼がどうやって勇者になったのか、その一部始終を見ていこう。是非君も彼を応援してやってくれ。


 そして……鼻で笑ってやろうぜ!



 勇者に憧れる全ての人に現実を!




 ……失礼、自己紹介が遅れました。今回ナレーションを担当しました(ひびき)と申します。

 名前がなぜあるか? おかしなことを言いますね。名前があるのは当たり前でしょう。確かにこの世界では普通は無いでしょうが。

 ――ああ、そういうことですか。




ご覧下さり、誠にありがとうございます。

ヒントですか? 『仕様』……ですかね?

まぁ、追々話すので、気になる方は、記憶の片隅で燻ぶらせておけば良いと思いますよ。

引き続き見ていただけると幸いです。


追記:最後、初見の人おいてけぼりになっているのには理由があります。いわゆる伏線ってヤツです。少しも伏せていませんが。不快に感じられた方には申し訳無い限りです。


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