表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ライフ  作者: 拓海
2/5

第一話 宿探しの魔法使い

本編です!どうぞ!

 「おっ、もうこんな時間か」


 ブランは太陽を見上げてつぶやいた。長らく曲げたまんまだった腰をあげ、持っていた桑をおくと


 「そろそろおこしにいかねぇーと」


のろのろと家のほうに歩いていった。


 妻と娘3人で暮らしている平屋は、農家にしては大きい方だろう。


 それでも、3人もいたら余分なスペースなんかほとんど無くなってしまう。


 そう、3人で住むがちょうどいい我が家には、昨日、

突然泊まり込んできた旅人がいる。だから、今は一時的に4人だ。


 ──まったく、昼までねかせてくれとはいいご身分だ


 そのよそ者は何時に起きるのかきくと、特に決まってないといってきた。そこで、聞き方を変えて、いつまで寝たいかきくと


『夜ご───お昼ごろにお願いします』


 と答えたのだった。


 ──あれは絶対、夜ご飯って言いかけたな……


 部屋につくと、さすがに夜ご飯まで寝るのは非常識だと思ってお昼ごろとわざわざ飯前を指定したそいつは、未だに眠っていた。…………物置で……。


 「おきろ!もう昼間だぞっ!」


 ……起きない


 「………メシだ!」


 ……起きた。


 「おはようございます、ブランさん。いい朝ですね」


 爽やかな笑顔で、的はずれことを言う。


 「もう昼だ」


 「訂正しましょう、いいお昼ご飯ですね」


 皮肉が通じない上に、さらに的はずれなことを言う。若干、わざとなんじゃないかとブランは思う。


 「お前の頭の中には、メシのことしかないのか!まあいい、さっさと顔洗って着替えてこい」


 「わかりました、起こしてくださってありがとうございましす」


 「いいってことよ」


 ブランはひらひらと手を振り、部屋を出る。


 トンチンカンなことを初っぱなからいわれたせいで、物置に寝かせたことをわびるタイミングを失ってしまった。


 ──もっとも、こっちが謝らないようにわざとしてたようなきがしねぇでもねぇけどな


 ふと物置のほうを見て、昨日の夕方、あいつがいきなり家にきたことを思い出す。




 「泊めてほしぃ?」


 昨日、一番最初にあいつに言われた言葉がそれだった。


 「はい。一泊でいいので─」


言い終わる前に、ブランは言った。


 「わりぃがほかを当たってくれ。別に泊められないわけじゃねぇんだが、娘が今病気でな」


 「では、その病気僕が治しましょうか?」


 男は信じられない事を言う


 「医者なのか?」


と、聞いて、すぐに自分で否定した。


 ──そんなわけないか、見るからにこいつは医者に見えねぇ。


 どちらかというと、命を助ける医者とゆうより、死を運ぶ死神みたいだとブランは思った。


 ブランがそう思うのも無理はない。なぜなら、そいつの格好は、全身黒づくめで、髪はまだ若いのに真っ白。その上、………とても美形だった。


 正直なところ泊めたくない理由にはこの得体の知れないところが怪しいとゆうのもあった。


 「魔法使いです」


 ──っと、しみじみ考えていたから、ブランは自分が聞き間違えたのかと思った。


 「あー、すまない。なんか言ったか?」


 「魔法使いと言ったんです」


 「は?」


 「いえ、ですから、医者なのか?ときかれたので」


 にこにこしながら答えられた。


 「お前は魔法使いで、魔法で娘の病気をなおしてくれるって?そういいたいのか?」


 ブランは、ドアを閉めてこいつを叩き出したくなる衝動を必死に我慢した。


 別に魔法や魔法使いが珍しいわけではない。この世界には魔法はありふれていて、魔法使いだってざらにいる。しかし、当たり前だが、魔法の中でも簡単なものと難しいものがある。


 怪我や病気を治す治癒魔法はその筆頭だ。


 他にも難しい魔法はあるにはあるが、やはり難しい魔法と言われたら一番先に出てくるのがこの治癒魔法である。


 だから、ブランはこの目の前の老人のような青年の言ったことが信じられなかった。


 「悪いが、そうゆう冗談は酒場でやってくれ」


 「冗談ではありません。僕は《ヒーラー》です」


 また、にこにこしながら言ってくる。


 「嘘にしろ冗談にしろもっとましなものにしたらどうだ?治癒魔法は魔法のなかでも特に難しい。そして、それを専門に扱うヒーラーはとてつもなく少ないと聞く。魔法にうとい俺ですら知ってる常識だ。そんなもんをお前みたいな若いガキが使える訳ないだろう?」


 「ほんとなんですけどね~。」


 「だったらなんか見せてくれよ。その治癒魔法。なんなら俺のケガをなおしてくれてもいい、直せるのならな」


 「病気とケガだと治癒魔法のなかでも変わってくるんですけど…。まあ、いいでしょう。」


 「じゃあ、早速やってもらおうか」


 と言って、ブランは腕をまくり上げた。農家をやっていると、生傷が絶えないのだ。


 旅人は一度ため息をつくと、了承したようで、傷に向かって手をかざした。

 

 「わかりました。やりますよ」



よんでくれてありがとう!またあえてうれしいです!

 あんがい早くかけました!(笑)やっと、次回、《魔法》が、でてきます!……しかし、魔法の名前にどんな名称を付ればいいのかわかりません……。

とゆうことで、Twitterなんかで魔法技名を教えてくれる人がいてくれたらうれしいです♪ https://mobile.twitter.com/account


では、また次回あいましょう!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ