竜と波乱2
まさかの時のスペイン宗教裁判!
はい!ただ今異端審問真っ最中!
奔る鞭!燃え盛るロウソク!今ならボールギャグもつけちゃう!君は生き残れるか!もとえ、僕は生き残れるか!
・・・・・・・・どうしてこうなった。
ただ、起きたら隣に『幼女』が寝てただけじゃん。騒ぐ必要ないじゃん。ちょっと全裸だっただけじゃん。
「で、どうしてこうなったのかな~。ペド2曹」
「ふも、ふもっふふもっふ」(いや、何がなんだかさっぱり)
「ん~聞こえないな~。この変態ペド野朗」
「ふもふもふもふもふーもふも」(変態じゃないよ、 仮に変態だとしても変態という名の紳士だよ!)
あ、因みに頭から何故か布袋被されてます、僕。
布袋の通称名は罪袋とか呼ばれてるみたいです。おかげで喋れないは、周囲の状況が見えないは、呼吸が苦しいはで結構人道的にどうよって感じですね。
椅子には座らせてくれてますけど、手首足首はプラスチックカフ(簡易的な手錠)で捕縛されてるので身動きが取れません。
「まあ、冗談はこれくらいにしておいて~」
布袋が緩む。少なくとも喋れる。
「どうしてこうなったかの説明して欲しいんだけど~」
「いや、僕にもさっぱり」
田中2尉はわざとらしくため息をつく。
「返答次第では懲戒免職で豚箱だよ~」
「いや、そう言われても、起きたらこうなっていたとしか」
「ふむん」
「昨日宴会の片付け1人でやってそのまま寝たら、隣に何故かいたんですよ」
「振り向けば隣に?」
「振り向けば隣に」
「では、何も・・・・・その・・・していないと?」
「誓って」
「何に?」
「ディスプレイの中の嫁に。それに・・・」
「それに?」
「僕はロリとかペドに興味が無いので」
「・・・・・・へぇ~。じゃあ、これはなんだろう?」
そう言って、田中2尉はごそごそ漁ったと思うとの何かのタイトルを読み上げる。
「えーと、何々?『陽射しの中のジーコ』『少○女』『はじめてのじゅうぐんぐんいさん』とか色々あるんだけど」
・・・・・・・・・・・・・・・。
全身から変な汗がだらだら出てきました。ええと、ほらあれです。
どこにでもあるパソコン専用のゲームソフトのタイトルなだけですよ。ただ、少し大人向けな内容なだけで。あと、全て僕が所持しているだけです。
とうじょうじんぶつぜんいん18さいいじょうだからねかんちがいしないでね!・・・・・・やべ、『日差しに中のジーコ』は違うし。
「これは完璧に黒だと思うんだけどどうだろうね~?それと、後で貸してね」
「それはそれ、これはこれです!それと、貸しません」
「ほう」
「いいですか!3次元なんてクソです!奴ら息してるんですよ!(中略)熱があるんですよ!奴ら感情あるんですよ!(中略)3次元怖い!3次元キモい!」
「ああ、じゃあこの『ら○デス555』とか『3○カスタム少女』と『オ○リビオン』についてはどう解釈したらいいんだろうね~」
「それらは2.5次元です!!!!いいですか!僕は現実の女性に興味はありません!」
「開廷~無罪~閉廷~。現実に戻ってこないでくださいね~。まあ、最初っからわかっていたけど何もなかったっぽいね~」
「勝訴!!」
自由だ!俺は自由を手に入れた!
「で、どう思います~石井3尉」
「死ぬがよい」
!?
石井ちゃん・・・・いたの?
うん、死んだ。