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天使

 このあまりにも大き過ぎる世界や宇宙で独りぼっちだって感じる人が多い。これだけ広いんだから人と人が出逢えること自体が奇跡に近い。だからこそ、独りぼっちがとてつもない苦痛だって感じることもある。人のことを全て理解してあげられる訳じゃない。色んな人がいることを知っているから。

 他者を思いやれない悲しき人も居れば誰かの為に頑張れる素晴らしい人が居ることも知っている。人という未完成の生命が間違いを起こしてしまうことはよくある話だ。誰かを平気で傷付けることだってある。そんな不完全な部分だって人として愛おしい部分だって思う。

「………」

 それでも。それが自然の摂理で心優しき者が淘汰されるのが当たり前だとしても。

「……」

 めあちは人の笑顔が大好きだ。何かに喜んだり、面白い話で笑顔になったり。めあちは天使だし言霊の力だって人の想像を軽く凌駕してしまうくらいだから声を出すことは出来ないけど、せめて文字だけでも人の力になりたい。

 傷付ける者を罰するのは閻魔様のお仕事でめあちがするべきじゃない。裁くのはすごく疲れちゃうから。

「本当はおしゃべりすっごく好きなんだけどね」

 涙が零れちゃうくらい悲しいことがあったらめあちを呼んで欲しい。力になれるなんて簡単に言っちゃダメだけど、それでもキミの為に出来ることは精一杯するつもりだよ。


 少しでも笑顔が世界に溢れることを願ってる。独りぼっちでなく人が少しでも減るように。




 だから、めあちは天使になろうって誓ったんだもん。


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