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微量

お待たせいたしました。

続きを読んでいただきありがとうございます。

 胸囲、腹囲など衣装づくりには欠かせない部分をメグミにはかってもらうユイ。以前のデータを持ち込んでいる手芸部だったが、採寸してから以前のデータと見比べて間違いでないか照らし合わせながら採寸しているものの、メグミの眉間にしわが寄り始めた。記録係の手芸部部員が採寸した結果を記録していたが、その部員もまた眉間に皺が拠っていた。


「・・・どうかしたんですか?」

「いや・・・あまり大きなことを言えないのだけれど・・・前回より胸囲がちょっと増えただけであと他は何も変わっていないって言っても過言じゃないぐらい変わっていないの・・・。」

「・・・はい?」

「私達もしっかり測っているのだけれど・・・これだけ変わりがないと少し心配になってきてて・・・。」

「・・・悲しくなってくるからもう言わないでください。」

 メグミに言われたことを素直に聞いたユイは生気のない顔をした。悲しい現実を改めて突きつけられたユイは改めて、健康診断などの身体に関する項目は嫌いだと実感した。採寸が終わり、知りたくもない現実を突きつけられたユイは肩を落としながら、元のいた席に戻ってくる。席に戻れば、項垂れるように顔を机に伏せたのだった。隣に座っていたチカがそんな様子のユイを見て頭を撫でた。ユイの健康診断などの身体に関する項目を嫌っているのはチカが演劇部の中だと一番理解していたが、致し方ない理由もあるため何も言わず、慰めるしか方法はなかったのであった。




 手芸部の採寸が終わり、視聴覚室から去っていくのを見送るとそれぞれ、衣装に関しての楽しみを持つ者や採寸によって身体の成長を感じているものと全くそうでないものとそれぞれ現れるのがこの演劇部の特徴であった。


「じゃあ、今日のメインでやること終えられたから昼過ぎまでこの視聴覚室内で長期休みの課題をこなしたりして過ごしたりしてもいいよー。」

 この演劇部のいいところはやることのメインが終われば基本的に自由に過ごせることだろう。部長のアカネが指示をだすと、それぞれ長期休みの課題や学園祭の出し物で使用する小道具の作成やアクションの基礎的な型など確認するなど各自で行動していた。その中でユイは前回の活動と同じように、チカに長期休みの課題を教えてもらっていた。


「チカちゃん・・・長期休みの課題の協力を頼もう・・・。」

「ユイちゃんが完全に武士語使ってるときは本当にやばい時だから全然手伝うよ~!分からないところ在ったら聞いて!」

「もう全部分からない・・・。」

「え・・・。」

 長期休みの課題を始めた傍から分からないと言い出すユイを見てチカは驚愕を通し越して心配した。


「それ・・・ほんとに大丈夫?」

「大丈夫じゃないからチカちゃんに頼ってるんですぅ~・・・。ピィー・・・。」

 言葉にならない悲鳴を上げながらチカに教えてもらいながら何とか長期休みの課題の一つを半分まで終わらせたユイ。半分まで終わったときには生気がほとんどないような状態にまで神経をすり減っていたのと同時に、昼過ぎになったためこの日の活動は終了した。

 昇降口で靴を履き替えて家までの帰路についたユイは今日の活動後はすっかり疲れ果てていた。


「つ・・・疲れた・・・。」

「今日はユイちゃんにとってはきつかったね・・・。」

「現実を突きつけられました・・・。」

「そうだよね・・・。」

 帰路についても気を落としているユイの姿をみてチカは心配をする表情をしていた。


「もう帰ったらゲームしよう・・・。」

「私もゲームの続きやろうかな・・・。課題してからだけど。」

「やらなきゃいけないのはわかってますが、ゆっくりやらせて下さい・・・。」

 長期休みの課題をやる意識がしっかりあるチカの言動を聞いたユイはまた事実を突きつけられるが自分なりに進めようとしてたので結果としては良い方向と捉えたチカ。そんな会話をしていながら、チカと分かれ道で別れて、一人になったユイは颯爽と家に帰ったのだった。


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