報酬とギルドマスター
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捌いてもらったオーク肉をラスフルのアイテムボックスにいれ、召喚士ギルドの建物に足を運んだユイたちは受付嬢に声をかけるとすんなりとギルドマスターがいるであろう召喚ギルドの2階に案内された。
「お連れしました。」
「お主がユイか。ギルドマスターのグレムだ。オークキングを含めた大量のオークを狩ってきたそうだな。」
「え、えぇ、まぁ・・・。オークの住処があってうちの従魔が・・・。」
ギルドマスターがいる部屋に入ったユイ達は突然、事実についてすり合わせを行い始めたギルドマスターのグレム。ユイはギルドマスターをみて一瞬は強面の怖そうなオジさんだと感じたが、話始めるとそうでもないギルドを思った優しい方だと感じた。
「やはりそうか・・・ここ最近、西部の森に採集や依頼をこなしにいったランクの低い召喚士たちが大けがをして帰ってくることが多くてな。住処討伐の件も解体作業をになっているコルドに聞いておる。報酬を上乗せして出さねばな。」
「恐縮です・・・。」
「それに、こちらのミスでオーク討伐の依頼を出してしまってな。本当はBランクの依頼なのだが、それを変える前に受け付けられていたのでな。どんな血の気の多い者かと探ってみれば、まさかあのオルトロスを従魔にしている噂のお主じゃないか。」
グレムの話を聞きながら恥ずかしさと噂を耳にしているかと青ざめた状態で縮こまって行くユイとなんとも面白いものを見れたといわんばかりの表情を浮かべるグレム。そして、呆れてモノが言えないラスフルとウィキ―。そのなかで1人なんとも思っていない虚無の表情をするリディキル。
「それにしても、オルトロスの戦闘力とはすごいものだな!それに、回復特化型のムクロレッサー、料理人のゴールデンレトリバーか。お主、なかなか面白い構成をしたな。」
「たまたまです・・・。」
「わざわざここに呼んだのは、さっきもあったオーク討伐の件でな、住処も含めて討伐したということもあって報酬がかなり高額になったのとランクの件で通達しようと思って呼んだのだ。」
「報酬はわかりますけど、ランクの件とは・・・?」
グレムが本題に入り、理解が及んだ部分と及んでいない部分があったためユイは聞きなおした。
「まず、報酬の件から話そうか。オーク20体とオークキング1体の討伐報酬、そして住処の討伐の報酬も併せて25万マナーになる。」
「さ・・・25・・・万?」
オークの討伐の報酬をきいて驚くユイ。それは佐々穿のラスフルとウィキ―も驚きを隠せない。しかし、リディキルだけはかなり冷静だった。
「あぁ、あと確認なんだがお前さんはランク上げを行っているので間違いないな?」
「あ・・・はい、長旅になったときへの有事を備えておきたくて・・・。」
「それなら、ギルドマスターの権限でCランクにまであげてやろう。」
「えっ・・・?いきなりCランクですか!?」
「オルトロスを従えている者で旅を始めてからお主はまだ日が浅い。しかし、どういったわけか4体もの従魔を従えておる。そんなものがFランクやGランクでいることのほうが問題だ。ただし、いくつか受けてほしい依頼があるのだが、どうかね?」
グレムから色々な話が舞い込んでくるため、混乱してきたユイ。同じ空間にいたウィキ―、ラスフルも戸惑いを隠せなかった。ただ唯一、リディキルは冷静さを保ったままだ。
「ギルドマスターからの直々の依頼・・・。」
「おそらくそれは私達、従魔に向けてともとれるのですがよろしいですか?」
「リディキル!?」
「流石オルトロス、話が早くて助かる。」
グレムからの依頼の話について混乱していたユイの代わりに口を開いたリディキル。突然、リディキルが口を開いたため、驚いたユイだったか、リディキルが何かを確信したような眼をしていたのをみたユイは、リディキルに任せようと感じた。そしてリディキルの発した言葉に、グレムもまだ冒険を始めて日の浅いユイ自身ではなく、従魔に依頼をしようとしていたことが反応からわかった。
「SやAの高ランクの依頼なのだが、どこも滞りがちでな。頼めるかね?」
「確かに、受けられる冒険者も少ないでしょうし致し方ありません。しかし、私達は先も急いでいます。もし連携が取れるようであれば、次の街のギルドで討伐の証拠等を提出しても大丈夫でしょうか?」
「構わん。他のギルドへ通達しておこう。依頼は至急、絞り込む。それと、お主たちに変な茶々を入れないよう他の召喚士達にも通達しておこう。」
「ありがとうございます。」
色々な事情を踏んでもらいつつ、柔軟な対応をしてもらえたユイ達。ギルドマスターの部屋を後にして、受付でランクがCに上がったギルド登録証明をもらい、その日は宿に戻ったのだった。




