報告
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解体したオークを昼食に食べるために、ラスフルはオーク肉を捌き始めた。
「ラスフル、お昼ご飯は何するの?」
「お前、オーク肉初めてだろ?なら、純粋な肉の味を知ってもらうためにソテーにしようと思ってる。」
「オーク肉っておいしいの?」
「うまいぞ。それなりに高級品っていうやつもいるな。」
ユイやウィキ―がオーク肉を初めて食べることを配慮しながら、料理人として食の魅力を伝えたいラスフルは、ささっとオーク肉のソテーを作り、みんなに振舞った。
「この後、どうするんだ?」
「とりあえず、エクイプに戻って依頼の報告が第一優先かな。ラスフルのアイテムボックスに入れたオーク達の解体と買取ってギルドでやってるのかな?」
「やってるよぉ~。前に、ユイちゃんが登録しにいったときに別の窓口で買取をやっているのをみたから~。」
ラスフルが今後のことを切り出し、ユイが答えるが途中で疑問に思ったことを記憶の限りでシィネマから答えが出てくる。それを横に夢中でオーク肉のソテーを食べるウィキ―。現時点ではバランスも糞もないパーティーだが、決別するような喧嘩も何も起こっていないので問題がないと判断しているユイ。そんなこんなで昼食を済ませたユイ達は、エクイプに戻るため来た道を使って戻り始めた。行きは用心して一度、野宿をしたが目と鼻の先ほどにエクイプの街並みも見えていたため、帰りは野宿をせず遅くはなったものの、エクイプにある召喚士ギルドに戻ってきたユイたちは依頼の報告をしに、受付にきた。
「オークの討伐の依頼をこなしたのでその報告に来ました。依頼報告のオークの耳もあります。」
「わかりました。確認いたします。」
「あと、その他のオークの解体と買取をお願いしたいんですけど・・・。」
「え・・・?」
受付嬢にユイが報告すると、驚かれた顔をされたが左にある別の窓口に案内された。
「おう、なにを買い取るんだ?」
「えっと・・・今回の依頼でオークを討伐しに行ったんですけど・・・1体じゃ収まらずかなりの数いるんですけど・・・。」
「えぇ!?」
ギルドにある解体と買取を専門にした窓口のオジさんにいうと、彼も驚きに満ちている。だが、ラスフルのアイテムボックスから引き出そうとしているオークの腕をみた窓口のオジさんはユイたちの言っていることが本当だと確信したのか、一息ついて口を開いた。
「そんな数いるんじゃどっちみち此処じゃ対処しきれねぇ、裏に来な。」
そういわれてユイたちが通されたのは、鍵のかかった作業小屋だった。作業小屋に連れてこられる時に、解体屋のオジさんがシィネマ連れている従魔たちを見て何か言いたげな表情だった。
「そうか、お前さんだったか。」
「え?」
「噂になってたんだ。オルトロスを従魔にしている奴がいるってな。」
「あ~、なるほど?」
鍵のかかった作業小屋を開けられ、中に通されて不思議な面持ちで周りを見渡すユイたち。
「おう、ここならおけるだろう。全部、出してみな。」
解体や買取もギルドで担当しているのは窓口にいたオジさんだけらしかったため、中央にある大きなテーブルにラスフルのアイテムボックスから全てのオークを取り出した。全てのオークを取り出して山済みのような状態をみた解体屋のオジさんは開いた口がふさがらず驚きを露わにしていた。
「おいおい・・・こんだけのオークとさらにはオークキングまでいるじゃねぇか!」
オークキングを含めたオークの山をみて更に驚く解体屋のオジさんは、ユイたちとオークの山を交互に見返していた。




