片付け
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シィネマの念話によって呼ばれ、オーク達がいたであろう場所に戻ってきたユイ達。そこには、切られた木々たちによって開けた場所になり、一か所に山のように集められたオークの山がそびえたっていた。
「あ、ユイちゃ~ん!」
ユイ達はいる所から右側に目線を向けると最後の一匹であろう倒したオークを引きずって山になっている倒れたオーク達のところまでシィネマはやってきていた。
「遅かったねぇ~。みんなが来るまでにほとんど片付け終わっちゃったよ~。」
「シィネマ・・・これ、全部、貴方が?」
「うん、そうだよ~!でも、そこまで強くなかったからつまらなかった~。」
よくよく見れば、シィネマの丸眼鏡が割れているのに気づいたユイ。その延長としてシィネマの身なり等を見ると全体的に土まみれであった。
「シィネマ・・・貴方・・・汚い!!それに眼鏡割れてる」
「あ~、これね~、不意打ち食らっちゃってこうなった!!」
「それはいいけど、やりすぎ・・・!!」
「うん、いっぱいいた~!」
ユイと今のシィネマとではまともな会話ができる状態ではない。それを理解したユイはもう諦めて、依頼完了の報告のためオークの右耳をとろうと考えを変えた。
「ラスフル、ほとんどのオークとオークの一番大きいのはアイテムボックスいれて、一匹だけは右耳とってその場で解体できる~?」
「できるけど・・・オークの一番大きいのはオークキングな・・・。」
ユイの師事に従って、ラスフルは自身のアイテムボックスにウィキ―と一緒に倒されたオーク達を詰めていく。一番近くにいたオークの右耳をユイは切り取って麻袋にしまった。
「流石に眼鏡の代えは持てるんでしょう?」
「うん、持ってるよ。変えたほうが良い?」
「見づらくないの?」
「見づらい。」
「じゃあ、変えたほうがいいんじゃないかな?」
「わかった。」
シィネマは自身のアイテムボックスから代わりの眼鏡を取り出して付け替える。それを見届けたユイはオークの耳が入った麻袋をシィネマに渡し、ラスフルとウィキ―が頑張っている所に手伝いに行った。
暫くして、オーク達をラスフルのアイテムボックスに入れおわり、右耳をとったオークの解体も終わるとお昼時であった。
「ユイ、お腹がすきました~!」
「ちょうどお昼時だし、オークの解体も1体はしてあるから暫くは食には困らないし・・・。」
「おいおい、せっかくの依頼を物を食っちまうってのか?」
「いっぱいあるから1体くらいだったら大丈夫でしょ。それに、シィネマのエネルギーがないのが結構気がかりだし・・・。」
「それもそうだな!」
ユイの言葉を聞いたラスフルは、現在の状態をみて先ほど解体したオークを昼食に使うことを決めたのだった。




