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続きを読んでいただきありがとうございます。

 壊れた棍棒を捨て、腰元にさしていた新しい棍棒を握り直し、シィネマを前にして構えるオークキング。不敵な笑みを浮かべるシィネマは、ゆっくりと後ろを向いてオークキングを視界に入れる。


「不意打ちでもなかなかやるじゃねぇか。」

 さらに笑みを深めて、武器である大鎌を握り直すシィネマ。棍棒を構えたままのオークキングであったが再度、攻撃を仕掛けた。オークキングの棍棒での攻撃を自身の大鎌で受け流すシィネマ。シィネマに攻撃を受け流されるも、オークキングは何度も攻撃を仕掛け直すが、大鎌で受け流すシィネマ。シィネマのその顔には変わらず笑みが浮かんでいた。



一方、そのころ時は遡りシィネマが大量のオークと相まみえるかどうかの間である時、ユイ、ウィキ―、ラスフルの三人は昨日、野宿をしていた所からある程度、離れたところまで逃げてきていた。


「おい!アイツどうするんだよ!!」

「シィネマ達は大丈夫、逆に彼を戦闘に出したときはこれくらいの距離をとれってリディキルから教わってるんだよ。」

「シィネマって・・・あの白い奴のことか?」

「うん、リディキルの弟にしてオルトロスの片割れ。戦闘に関してはリディキルよりも狂人で危険だってリディキルから教わったの。このくらい距離をとっておけば巻き込まれることはないと思う・・・。っ!!」

 ユイたちが話している最中、森の離れたところから大きな爆発音のようなものが聞こえた。何が起こっているかしっかりと確認はできないが、大きな黒い竜巻が起こっている事だけは確認できた3人。


「さっきの話からするに、あれがシィネマって奴がやってるってことか?」

「おそらく・・・。私も実際に彼等の攻撃を見るのは初めてだけど、なんとなく気配であそこにシィネマ達がいるってのはわかる・・・。」

「シィネマさん・・・、怪我してなければいいですけど・・・。」

 確信をもてないラスフルと、従魔になってからまだ期間はまだ短いものの行動パターンだけは知っているユイとウィキ―が黒い竜巻を真っ直ぐ見つめている。その姿をみたラスフルはなんとなく信じられるものが芽生えてくる。


「あれが今、戦ってるっていうならかなりの数を相手にしてる・・・。それに、あの竜巻でほとんどの手下のオークを相手にしてると考えると、暫くこのあたりで待機していたほうが良い。」

「え?」

「おそらく、あのオークの討伐依頼は思っている以上に長くかかる。あの数を持ってかれたんじゃ、オークの一番上にいるオークキングがやる気だして出てくるだろうから、シィネマって奴の戦闘の巻き添えを食らいたくなきゃ、ここで安全を確保していたほうが俺らの為にもなるってわけだ。」

 戦闘の経験が浅いユイとウィキ―だからこそ、自分たちよりは経験があるラスフルの言葉に信用していた。話していると、黒い竜巻が消え、一時的に静かになった。


「ひと先ず、第一幕終焉・・・ってところかな。」

「っぽいね・・・。」

 黒い竜巻消え、それがが目印となっているユイ達には何かと嫌な予感がしていた。すると、そこアで大きくはないが地響きが起こった。


「・・・やっぱり居やがったか。」

「ラスフルの言うとおりだったね・・・。」

「アイツ・・・流石に戦闘狂っていうものの一人で勝てるのか・・・?」

 信用はしているラスフルだったが、流石のリディキルもといシィネマでもオークキング相手に一人で勝てるのかと心配が少しよぎった。ラスフルの言葉にユイとウィキ―は不安からかラスフルを一度見た後、黒い竜巻が上った上空を見つめ直した。

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